Exhibitions展覧会
【KYOTOGRAPHIE2023】高木由利子「PARALLEL WORLD」presented by DIOR
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023 のメインプログラム。写真家・高木由利子による展覧会です。タイトル「PARALLEL WORLD」とは、共時的に存在する二つの世界のこと。高木は二条城 二の丸御殿台所・御清所にて二つのシリーズをパラレルに展示します。
一つは、日常的に民族衣装を着ている人達を12カ国で撮影したプロジェクト《Threads of Beauty》。もう一つはファッションブランド・DIORのために撮り下ろした新作や、ポール・スミス、イッセイ・ミヤケ、ヨウジヤマモト、ジョン・ガリアーノなど80年代から現代までのファッションを撮影したシリーズです。
高木が旅で出会ったイランのノマド(遊牧民)は、自分が愛おしく思う服を移動できる分だけ大切に所有し、移動の時にはすべての服を重ねて着飾っていたそうです。
また、今回展示されるDIORの作品の服はすべてオートクチュールであり、オーダーするクライアントの情熱と作り手側の真剣なクラフトマンシップが織りなす服の美しさは格別だったと高木は言います。それは一見ノマドの人たちの装いとは全く別世界のようですが、高木はこの二つの世界に共通の愛を感じました。
本展では、オリジナルプリントと共に特大サイズのデジタルプリントが展示されるほか、高木自身がプリントに着色した作品や、印画紙、和紙、コットン紙、漆喰など異なる素材にプリントされた作品が展示されるなど、多彩な写真表現とともにその領域の奥深さにも迫ります。
「ファッションも写真も、人に夢を与えてくれると信じている」と高木は語ります。来場者が「PARALLEL WORLD」に存在する二つの世界を行き来し、そのBORDER(境界線)がまじわり溶けるとき、服とは、写真とは、幸せとは何かという、日常に潜む根源的な問いと対峙することでしょう。
高木由利子
東京生まれ。武蔵野美術大学にてグラフィック・デザイン、イギリスのTrent Polytechnicにてファッションデザインを学ぶ。その後ヨーロッパでファッションデザイナーとして活動する中、何度か訪れたモロッコで写真に開眼し、写真家としても活動を開始。独自の視点から衣服や人体を通して 「人の存在」を撮り続ける。
近年は自然現象の不可思議にも深い興味を持ち、「chaoscosmos」というプロジェクトにて映像を含め新たなアプローチに挑戦し続けている。撮影地は、日本を拠点に、アシア、アフリカ、南米、中近東に及ぶ。
展覧会概要
期間 | 2023/04/15(土) 〜 2023/05/14(日) |
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会場・開催場所 |
二の丸御殿台所・御清所 二条城二の丸御殿 台所・御清所 |
時間 | 9:30~17:00(入場は16:30まで) ※二条城への入城は16:00まで |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 【単館チケット】 大人:800円 学生:600円(要学生証提示) ※中学生以下・障害者手帳をご提示のご本人様と同伴者1名は無料 ※パスポートでの入場は会期中1回のみ有効(エクスプレス・パス利用者を除く) ※二条城への入城料(800円)が別途必要です(エクスプレス・パス利用者を除く) |
注意事項等 |
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info@kyotographie.jp | |
ホームページ | https://www.kyotographie.jp/programs/2023/yuriko-takagi/ |
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