Exhibitions展覧会

山本太郎《Flowers Iris》紙本金地着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris》紙本金地着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Azure background》紙本紺碧地着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Azure background》紙本紺碧地着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Pink background》紙本着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Pink background》紙本着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Azure background》紙本紺碧地着色 2024年|撮影:伊藤信
山本太郎《Flowers Iris Azure background》紙本紺碧地着色 2024年|撮影:伊藤信

琳派リフレインー山本太郎と芸艸堂

日本の古典絵画と現代風俗を融合させた「ニッポン画」を提唱し、伝統的でありながら革新に満ちた作品を数多く手がけてきた画家・山本太郎。今回、山本と京都の美術書出版株式会社芸艸堂のコラボレーションによる、琳派をテーマとした企画展を開催します。

江戸時代初期に京都の町衆から生まれたアートである琳派。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、そして神坂雪佳。琳派にはおよそ100年ごとにその時代を代表する画家が現れ、それは400年以上に及ぶ日本初のアートムーブメントとして捉えることもできます。
その歴史の中では“風神雷神” をはじめ、俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」、尾形光琳の「燕子花図屏風」といった同じモチーフをリフレインする(繰り返す)という手法が受け継がれてきました。山本はその手法を用い独自の世界を創造しています。

本展では、山本が尾形光琳の「燕子花図屏風」に着想を得て、アンディ・ウォーホルの《Flowers》シリーズをオマージュした新シリーズ《Flowers Iris》と、近年の作品を中心に展覧します。また、日本唯一の手刷木版和装本の出版社である芸艸堂の協力のもと、山本がこれまでもオマージュ作品を制作してきた神坂雪佳、中村芳中の作品をあわせて展示します。

近代琳派の作品と山本の作品を比較してご覧いただくことで、山本が先人の志と意匠を継承しながらも、独自の表現で新たな作風を生み出していく姿勢とその魅力を感じていただければ幸いです。

※会期中、併設のショップにて鍵善良房製の展覧会特製干菓子を販売いたします。
※会期中、ギャラリートークや子ども向けのワークショップを開催いたします。詳細はZENBIの公式ホームページをご確認ください。

山本太郎

1974年熊本生まれ。2000年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)美術学科日本画コース卒業。大学在学中に、寺社仏閣とファーストフード店が至近距離で混在する京都に感銘を受け、伝統と現代、異質な文化が同居する「ニッポン画」を提唱。日本の古典絵画と現代の風俗が融合した絵画を描き始める。
京都美術工芸大学特任教授。2015年京都市芸術新人賞、京都府文化賞奨励賞受賞。

芸艸堂

明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業。日本で唯一の手摺木版本を刊行する出版社として、後世に残すべき書籍を出版し、日本文化の継続に寄与する。オフセット印刷が主流になった今も、伝統的な木版画の彫りと摺りの技術を継承する職人達と木版印刷による本と木版画の制作を続けている。

展覧会概要

期間 2024/08/06(火) 〜 2024/11/10(日)
会場・開催場所 ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金 一般:1,000円
大学・高校・中学生:700円
小学生以下無料
注意事項等 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はZENBIのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-561-2875075-561-2875
ホームページ https://zenbi.kagizen.com/

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