Exhibitions展覧会
アイデンティティシステム 1945年以降 西ドイツのリブランディング
本展では、第二次世界大戦後、1945年以降の西ドイツのグラフィック・デザインの変化と発展に注目し、ドイツのグラフィック・デザイン史の資料コレクション「A5コレクション デュッセルドルフ」から選んだ貴重な資料の数々をご紹介します。
20世紀初め、ペーター・ベーレンスをはじめとするドイツのデザイナーたちは、後にコーポレート・デザインとして知られることになる例を世界で初めてつくり、それにつづくバウハウスも、システマティックなデザイン手法をカリキュラムに含めました。
そして第二次世界大戦の終戦から数年後、西ドイツはそれまで切り開いてきたデザインの原則を再びたどり、デザイン教育機関として強い影響力を持っていたウルム造形大学や、多くの若いグラフィックデザイナーたちが、1960年代初めにシステマティックなデザインの新たな解釈を生み出しました。
それらは、ルフトハンザ航空や1972年のミュンヘンオリンピック、その他多数の企業や組織、イベントのためのビジュアル・アイデンティティに結実しました。民主主義に復帰し、経済的に発展した西ドイツは、日常を視覚的にかたちづくるデザイン手法の体系的な発展によって、ドイツのイメージを一変させたのです。
本展では、コーポレート・デザインの代表的なポスターやビジュアル・アイデンティティの使用例、企業などの独自のコンセプトが示された貴重なデザイン・マニュアルなどを紹介します。コンセプト・スケッチや印刷サンプルといった貴重な一次資料を通して、手作業で仕上げられたデザインの質の高さをご覧いただけるものと思います。
A5コレクション デュッセルドルフ
ドイツ・デュッセルドルフ在住のグラフィックデザイナーで、グラフィックデザイン研究者・大学教授でもあるイェンス・ミュラー氏のドイツのグラフィック・デザイン史の資料コレクション。ミュラー氏が運営する出版事業と深く関わっており、コレクションにはグラフィックデザイン叢書『A5シリーズ』のほか、ミュラー氏が過去出版した多くの本の収録作品が多数含まれています。
コレクションは新たな書籍プロジェクトごとに拡大し、同時に、コレクション活動から新たな書籍プロジェクトが生まれることもあります。コレクションの収集対象は、ドイツのグラフィックデザインの多面的な歴史にとどまらず、ロゴやコーポレート・デザインの国際的な進化にも及びます。デザイン史の文献と原本および実物といった一次資料を組み合わせることで、グラフィックデザイン史研究における新たな知見を生み出しています。
【関連展覧会】戦後西ドイツのグラフィックデザイン展 モダニズム再発見
会期:2024/10/26~2025/2/24
会場:西宮市大谷記念美術館
→ 詳細はこちら
展覧会概要
期間 | 2024/10/24(木) 〜 2025/01/13(月) |
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会場・開催場所 |
京都dddギャラリー
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時間 | 【火~金曜日】11:00~19:00 【土・日曜日、祝日】11:00~18:00 |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日は開館)、年末年始(12/29~1/3) |
料金 | 無料 |
注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は京都dddギャラリーのホームページ等をご確認ください。 |
お問い合わせ |
TEL:075-585-5370075-585-5370
FAX:075-585-5369 |
ホームページ | https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000834 |
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