Exhibitions展覧会

原口勉 個展「新型広告」

現代美術家・原口勉の個展です。原口は、マーカーペンを用いた線描による漫画的な描画手法と油彩・キャンバスを用いた正統派の絵画技法を融合させながら、イメージが氾濫する現代の物質消費社会やメディア環境、そして現代美術における東西問題や南北問題、中心と周縁の関係性などにも言及した作品を精力的に生み出し続けています。

今回の展覧会では、グローバリズムと地域性を大きなテーマに据えた近年の「GLOBAL」シリーズをさらに進化・深化させた新たなシリーズ「新型広告」の作品を中心に展示します。
現代に生きる私たちの生活に深く浸透している大企業や国際的ブランドの商標やシンボルマーク、キャラクターなどをトレースして取り入れたこれらの作品群からは、サブリミナルな宣伝広告さながらに、多面的で逆説的なメッセージを読み取ることができます。身の回りのありふれたイメージをポップアート的な手法で配した画面は、現代の「風景絵画」と捉えることもできるでしょう。

地元・熊本や九州を中心とした活動から、近年ではアジアを中心に海外へも発表の機会を広げ注目度も高まる原口勉の、関西圏では初の個展となります。会期中にはレセプション、トークイベントも開催予定です。この機会に是非ご高覧ください。

※レセプション:9/9(土)17:00~
※トークイベント:10/21(土)17:00~

※好評につき、会期が11/11まで延長となりました(10/22以降はアポイント制での観覧となります)


私はキャンベルスープ缶を現代美術で知りました。米国ではメジャーな商品なんだろうな、と今でも考える程度であって、日本の生活の中で「キャンベルスープ」は実際に食べる商品というより圧倒的に美術館で観ているARTなのです。このズレについて日々思案していく過程で、「現代絵画は新しい広告媒体としても存在している」というアイディアが湧き出て来ました。

本展の《新型広告》という作品シリーズは、ロケット、車、ハンバーガー、飲料水、洋服、ロックと、現代グローバル社会に生きる人間世界を俯瞰し、喧伝しています。これは「誰に頼まれてもいない」新しいタイプの広告なのです。(原口勉)

原口勉

1973年熊本生まれ。ほぼ独学で美術を学び、長年にわたり「アートホーリーメン」名義でコミックをベースとした絵画作品を発表。2019年からは本名の「原口勉」として制作・発表を開始。ドローイングによる平面作品の他、地域の歴史に立脚したインスタレーション、さらには自らキュレーターとして展覧会企画にも積極的に取り組む。

展覧会概要

期間 2023/09/09(土) 〜 2023/11/11(土)
会場・開催場所 HRDファインアート
時間 【木曜日】11:00~15:00
【金・土曜日】11:00~19:00
※10/22(土)以降は上記の曜日・時間に拠らずアポイント制での観覧となります。
休館日 日~水曜日(アポイント制にて観覧可能)
料金 無料
注意事項等
  • 会期中木・金・土曜日のみオープンとなります。ただし、他の曜日もアポイント制にて観覧可能です。詳細はギャラリーまでお問合せください。
  • 10/22(日)以降は全日アポイント制となります。観覧希望の方はメール、電話、SNSのメッセージ等にてギャラリーまでお問合せください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はギャラリーのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:090-9015-6087090-9015-6087
E-Mail info@hrdfineart.com
ホームページ http://hrdfineart.com/exb-haraguchi23.html

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