Exhibitions展覧会

HABURI《Flag series(フラッグ シリーズ)》、2023年
HABURI《Flag series(フラッグ シリーズ)》、2023年
HABURI《社会主義パンチ》2023年
HABURI《社会主義パンチ》2023年

HAPS KYOTO selection #4 HABURI「Flag-waving」

アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」内にHAPSが出店しているオンラインギャラリー「HAPS KYOTO」。こちらの出展作品をオフラインで展示するシリーズ展が「HAPS KYOTO selection」です。第4回となる今回は、2月から「HAPS KYOTO」に参加する中華人民共和国内モンゴル自治区出身のアーティスト・HABURI(ハブリ)をフィーチャーした展覧会を開催します。

少数民族として美術教育と大国による愛国教育を受けた後に日本へと渡ったHABURIは、内モンゴル、中国、日本という3つの政体と風土を通り抜けてきた自らのアイデンティティを顧みるところから制作を始めています。

本展のタイトルである「Flag-waving」は、国家主義の象徴として中国の津々浦々に翻る国旗を、その形状をなぞりながら日本の素材を編み込んだ竹細工に置き換えるという行為によって生み出された「旗」の「かたち」を表しています。人々を団結させる「力」を象徴する「かたち」を、異なるマテリアルと手仕事で再構築したHABURIの作品は、「かたち」が象徴する「力」に対する私たちひとりひとりの眼差しの差異を際立たせます。

歴史や政体、文化によって育まれる人と「かたち」との関係を鋭く暴き出しながらも、それらを自らの手で解きほぐし編み直すかのようなHABURIの実践は、ひとりの人間が「力」に対して向き合い、それが自らの血肉であることも認めつつ、新たな「かたち」を生み出すことの可能性を感じさせます。どうぞご高覧ください。

※本展はウィンドウ越しに展示作品を建物外から鑑賞いただく形式となります。

HABURI

1992年、中華人民共和国内モンゴル自治区⽣まれ。中国の改⾰開放後期の「一人っ子政策」下で育ち、内モンゴルで美術の基礎教育を受けた。2016年に東京へ移住して以降は、個⼈の感情と都市システムの⽭盾に関する考察や、留学⽣として東京に住むことから⽣まれた経験をもとに、絵画・パフォーマンス・インスタレーション・写真といった⼀連のメディアを通して制作を⾏っている。2020年に東京藝術⼤学⼤学院修⼠課程を修了後、岩⼿県に1年半滞在したのち、現在は京都を拠点に活動する。内モンゴル、中国、⽇本から形成された視点で、⼯芸や⼿仕事の実践を通じて、個⼈の政治的アイデンティティの問題や歴史を扱う。
主な個展に、「⽤事がなければ、帰ってこないで」(⼭中suplexの別棟「MINE」、⼤阪、2023)、「Drive landscape」(銀河101、東京、2023)、主なグループ展に、「I Left My Hometown」(ギャラリー林、東京、2023)、「HARAIZUMI ART DAYS 2023」(HARAIZUMI art project、静岡、2023)、「Portrait of Humanity: FACE & LIPS」(ギャラリー林 、東京、2022)、「東京インディペンデント2019」(東京藝術⼤学、東京、2019)、「内モンゴル⾃治区⻘年美術作品展」(内モンゴル美術館、中国、2015)などがある。

https://www.haburi.net

展覧会概要

期間 2024/02/10(土) 〜 2024/03/05(火)
会場・開催場所 HAPS OFFICE
時間 18:00~9:30(翌朝)
休館日 会期中無休
料金 無料
注意事項等
  • 本展は、HAPSの東山オフィス(HAPS OFFICE)1階に展示された作品を、ウィンドウ越しに建物の外からご鑑賞いただく形式となります。深夜でもご鑑賞が可能です。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はギャラリーのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-525-7525075-525-7525
FAX:075-525-7522
E-Mail info@haps-kyoto.com
ホームページ https://haps-kyoto.com/hapskyoto_selection4/

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