Exhibitions展覧会

Designed by Kenta Shibano
Designed by Kenta Shibano

GRAPHIC CUBE –フィルムポスター DNPグラフィックデザイン・アーカイブより

DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵のポスター作品をもとにしたシリーズ企画「GRAPHIC CUBE」。グラフィックデザインのもつ多面性を立方体になぞらえて、グラフィックデザインと表現する対象との関係、また対象同士の関係、見る人との関係など、さまざまな関係性を多角的・立体的にとらえる試みです。第1回となる今回は、映画のポスターを選び展示します。

19世紀末に映画という新しい娯楽が誕生してからほとんど時を移さず、その広告媒体としての映画ポスターも制作されるようになりました。それから現代にいたるまで古今東西を問わず、数えきれないほどの映画ポスターが生み出されています。
映画には社会や思想、時好など、その時代ごとの潮流が投影されています。それらをグラフィックデザインはどう掬い取り表現し、伝えてきたのでしょうか。

映画や演劇、音楽などは、絵画や彫刻といった〈空間芸術〉との対比で、ある一定の時間経過を伴う〈時間芸術〉と呼ぶことができます。また身体表現や実演、行為など動きを伴う芸術であるともいえます。
既存の芸術と呼応させるように、新しい芸術であるという意図を込めて映画を「第七芸術」と命名したのはR.カニュードです。誕生からまだ1世紀ほどしかたたない映画は、当初は大衆のための娯楽であるという域を超えず、芸術という扱いを受けてはいませんでした。カニュードは、リズムや動きを伴う新しい芸術の可能性を認め、このように命名したのでしょう。
その後、技術の進歩や社会への普及に伴い、娯楽性のみならず高い芸術性を兼ね備えた映画も生み出されるようになりました。映像や音楽、演技など様々な要素を内包する総合芸術と評されることも多く、現代では芸術の一分野として広く受け入れられていることは、疑うべくもありません。

時間芸術・総合芸術である映画を、どのように1枚のポスターの上に表現しているのか。グラフィックデザイナーがそれぞれに映画を咀嚼、分析し生み出した結晶ともいえるポスターの数々を、ぜひご高覧ください。


※ 会期中、展覧会の紹介動画をDNP文化振興財団の公式Youtubeチャンネルにて配信予定です。

※ GRAPHIC CUBEはこれからもさまざまな対象を取り込みつつ、シリーズ化していく予定です。

展覧会概要

期間 2022/11/29(火) 〜 2023/01/15(日)
会場・開催場所 京都dddギャラリー
時間 11:00~19:00(土・日曜日、祝日は18:00まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)、祝日の翌日(土日に当たる場合は開館)
料金 無料
注意事項等
  • 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、来場の際はマスクの持参・着用、手指の消毒等にご協力をお願いいたします。
  • ギャラリーには一般のお客様が利用できる駐車場がございません。来場の際には公共交通機関をご利用ください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報はギャラリーのホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-585-5370075-585-5370
FAX:075-585 -5369
ホームページ https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000812

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