Exhibitions展覧会
英国叙景 -ルーシー・リーと民芸の作家たち-
ウィーン生まれの女性陶芸家ルーシー・リーと彼女と交流を持ったバーナード・リーチや濱田庄司、河井寛次郎など民藝運動の担い手たちの作品を中心に展示。民藝の作家たちに大いに影響を与えた「イギリス」の姿を作品を通じてご紹介します。
【作品画像】 ※全て アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
(1)ルーシー・リー 《茶釉線文鉢》 1960-70年代頃 Estate of the artist
(2)バーナード・リーチ 《スリップウェアペリカン図大皿》 1930年
(3)濱田庄司 《白釉胴紐注瓶》 1960年頃
(4)河井寬次郎 《スリップウェア線文鉢》 1930年頃
オーストリアのウィーンに生まれた陶芸家、ルーシー・リー(1902-1995)。彼女は戦争の危機が迫る1938年にイギリスに渡り、ロンドンに移り住みます。服のためのボタン制作をして困窮に耐えながら作陶を再開し、静謐さに満ち洗練された都市の陶芸ともいえる作品を制作し続けました。
リーはロンドンで作陶を始めたころ、イギリス陶芸界の重鎮であったバーナード・リーチを訪ねました。
リーとリーチの交流は生涯にわたって続き、リーはリーチを介して柳宗悦をはじめ、民藝運動の担い手たちとも知遇を得ます。リーチとともに日本からイギリスへ渡り、伝統的な登り窯の築窯に尽力した濱田庄司、イギリスからもたらされた伝統的なスリップウェアに触発され、自らの作品に取り入れた河井寬次郎など、民藝運動の担い手たちには、それぞれにイギリスとの出会いがありました。
今回の展覧会では、ルーシー・リーとバーナード・リーチの作品を中心に、民藝運動の担い手たちの英国像が映し出された作品群をご紹介します。
あわせて、美術館本館である大山崎山荘を建設した実業家・加賀正太郎とイギリスの深い絆を示す遺品である版画集『蘭花譜』を関連作品として展示します。
また、加賀正太郎はこの秋注目が高まっている「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝・リタ夫妻とも親交がありました。竹鶴氏が創業し2014年で80周年を迎えたニッカウヰスキーは、創設の立役者になった加賀正太郎に加え、朝日麦酒株式会社(現・アサヒビール株式会社)初代社長の山本爲三郎とも深く関わっています。作品展示のほかにも、英国風山荘である本館の建築を含め、イギリスを軸にしたさまざまな出会いの物語が花を添えます。
コレクションと建築、庭園、自然が調和した環境の中で、人々があこがれた英国と山荘の歴史とともに、深まる秋の時間をお過ごしください。
※会期中、一部展示替がございます。
展覧会概要
期間 | 2014/10/11(土) 〜 2015/01/04(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
アサヒグループ大山崎山荘美術館
|
時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館・翌火曜日休館) ※ただし、11月17日・25日、12月1日・8日は開館します |
料金 | 一般:900円(800円) 高大生:500円(400円) 中学生以下無料 ※障害者手帳をお持ちの方:300円 |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 |
お問い合わせ |
TEL:075-957-3123075-957-3123
※総合案内 FAX:075-957-3126 |
ホームページ | http://www.asahibeer-oyamazaki.com/ |
関連アートイベント
該当するアートイベントはございません。
関連記事
該当する記事はございません。