Exhibitions展覧会
特別展「生誕151年目の鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」
フランス・アカデミスムの正統的なリアリズムを学び日本へと伝え、近代の日本洋画に本格的な写実表現をもたらした画家、鹿子木孟郎(かのこぎ・たけしろう)。その生誕150年を記念して開催する本格的な回顧展です。
明治7(1874)年、現在の岡山市に生まれた鹿子木孟郎は、日本で洋画の基礎を学んだ後渡欧し、フランス・パリで歴史画の名手ジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追求しました。日本に帰国した後は京都を拠点に関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的画家として活躍、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。
鹿子木は「正確に物を観、それを再現する事」を最も大切にしており、作品制作には長時間対象と向き合い正確に写し取る姿勢が通底しています。一方で鹿子木作品の魅力は単に物のかたちを正確にとらえるだけではない、本質に迫る「写実」のあり方を示しています。
本展では、鹿子木の文部省美術展覧会や太平洋画会の展覧会出品作をはじめとする代表作をはじめ、新出作品、初期のスケッチや渡欧時代の写生、師ジャン=ポール・ローランスの作品を含む約80点から鹿子木の画業を紹介し、彼が目指した表現について再評価を目指します。
また、鹿子木は住友家15代当主・住友春翠と親しく、留学の支援を受けた他、師ローランスの代表作や自作・模写、その他西洋の名画を仲介して収めるなど、住友家と深い交流を結んでいました。本展ではそんな鹿子木と住友家の関係にも注目し、近代における洋画家支援の様相や画家とパトロンの親しい交流についても紹介します。
本展は約四半世紀ぶりの鹿子木孟郎の本格的な回顧展となります。
写実表現が見直される傾向のある昨今の美術界において再び注目を集めつつある鹿子木孟郎。その生涯の画業と功績、そして近代日本洋画における写実表現の展開を、この機会にご高覧ください。
※本展は前後期制です。会期中、一部展示替となる作品がございます。
【前期】2025/9/27(土)~11/3(月・祝)
【後期】2025/11/5(水)~12/14(日)
鹿子木孟郎
1874年、旧岡山藩(備前池田藩/現在の岡山市)の藩士、宇治長守の三男として生まれる。14歳で洋画家・松原三五郎の天彩学舎に入学、18歳で上京し、小山正太郎の画塾・不同舎に学ぶ。1900年(明治33)に渡米、翌年にはイギリス経由でフランスに渡る。留学中に住友家の援助を受けてアカデミー・ジュリアンで「最後の歴史画家」と称されたジャン=ポール・ローランスに師事。1904年に帰国した後は、鹿子木家塾の創設や京都高等工芸学校講師を務めるなど、以後多くの後進を育てた。また1905年には浅井忠らと関西美術院を創立し、1908年に第三代院長となった。その後も文部省美術展覧会の審査委員を務めるなど、京都洋画壇の中心的な作家として活躍した。1941年没。
PODCAST
展覧会概要
| 期間 | 2025/09/27(土) 〜 2025/12/14(日) |
|---|---|
| 会場・開催場所 |
泉屋博古館
本館 |
| 時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(ただし10/13、11/3、11/24は祝休日のため開館)、10/14(火)、11/4(火)、11/25(火) |
| 料金 | 一般:1,200円(1,000円) 学生:800円(700円) ※18歳以下無料 ※学生・18歳以下の方は学生証などの証明書をご提示ください ※()内は20名以上の団体料金です ※障がい者手帳をご提示の方ご本人と同伴者1名まで無料 ※上記料金で併催のブロンズギャラリー(青銅器館)の展示もご覧いただけます |
| 注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は泉屋博古館のホームページをご確認ください。 |
| お問い合わせ | TEL:075-771-6411075-771-6411 |
| ホームページ | https://sen-oku.or.jp/program/20250927_kanokogitakeshirou/ |
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