Exhibitions展覧会
生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 ーその魂の召喚ー
昭和に改元される前年の大正14年(1925)に生まれ、昭和61年(1986)に没した「昭和を生きた画家」牧野邦夫。その生誕100年を記念して開催する回顧展です。
牧野邦夫は昭和18年(1943)に東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科へ入学。伊原宇三郎・安井曾太郎と当時の日本を代表する洋画家から指導を受けます。昭和20年(1945)に学徒出陣により召集され翌年復学、昭和23年(1948)に卒業し、その後は特定の絵画団体に所属することなく個展で作品発表を続けました。
権威的な画壇とは無縁だった牧野の作品は、美術館にはほとんど収蔵されず、個展を開催するたびに熱心な個人コレクターが買い求め、その多くは秘蔵されてきました。没後の1990-91年と2013年に開催された回顧展が大きな反響を呼び、近年その圧倒的な描写力から評価を高めています。
少年の頃に憧れたレンブラントを生涯を通じて敬愛し、古典的な写実技法を突き詰めた創作を模索し続けた牧野。12年ぶりの回顧展となる本展では、コレクターの方々が秘蔵する作品を中心に昭和時代を駆け抜けた牧野の画業を振り返るとともに、令和の時代にその作品の意義を問いかけます。
牧野はモダニズムなど眼中なく、終生、ある意味愚直に描き続けた人でした。そんな彼の絵描き魂が召喚され、この令和の時代に「昭和の画家」が甦ります。この機会にぜひご高覧ください。
牧野邦夫
大正14年(1925)東京・幡ヶ谷生まれ。幼少期を神奈川県の小田原で過ごす。昭和23年(1948)東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業。昭和37年(1962)第6回・昭和40年(1965)第9回の安井賞候補新人展に入選。昭和41年(1966)の春~秋にオランダを中心にヨーロッパを巡る。昭和46年(1971)の第14回安井賞展にて《旗手》《ジュリア―ノ吉助の話》が入選。
東京を主な活動拠点に(一時京都にも滞在)、個展で作品を発表し続けた。昭和61年(1986)没・享年61歳。
※本来牧野邦夫の「邦」は正しくは左側の棒が突き抜けない漢字となります。
展覧会概要
期間 | 2025/10/11(土) 〜 2025/11/16(日) |
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会場・開催場所 |
美術館「えき」KYOTO
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時間 | 10:00~19:30(入館は19:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:1,200円(1,000円) 高・大学生:1,000円(800円) 小・中学生:500円(300円) ※()内は20名以上の団体料金 ※障害者手帳をご提示の本人と同伴者1名は()内の料金で観覧いただけます。 ※高・大学生の方は学生証をご提示ください。 |
注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は美術館「えき」KYOTOのホームページをご確認ください。 |
お問い合わせ |
TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表 |
ホームページ | https://www.mistore.jp/store/kyoto/museum/event_list/event10.html |
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