Exhibitions展覧会

© Yasuo Kiyonaga

国土面積の約7割を占めるといわれる日本の森。古代より人々の暮らしは木々と深く結びついており、また、木々には神が宿ると信じられています。今もなお、多くの地方で見えない森の生き物伝説が語り継がれていますが、目に見えない彼らはいったいどんな姿形をしているのでしょう。

写真家・清永安雄は、そんな実体のない「何か」と出会うため、日本各地の森を丹念に撮り歩き、独自の手法で人々の目には映らない「森の精霊」を表現しました。
「森の精霊に会うためには、偶然の出会い以外に方法はない」と語る清永氏。昔から伝え聞くが、目には見えない「何か」を捉える、それは日本の原風景を全く新しい形で捉えようとする試みといえるかもしれません。

今回の展覧会では、森の奥底でひっそりと起きている木々の変貌を、清永氏が独自の手法で写し出した作品の数々を、パネル加工を施したうえで、展示・販売いたします。意欲作をぜひご覧ください。