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京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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「展覧会レポート」アーカイブ

特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」(京都国立博物館)
2018年4月7日(土)~5月20日(日)

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4月7日(土)からスタートする特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」の記者発表&内覧会に伺ってきました!
池大雅は伊藤若冲や円山応挙らとほぼ同じくらい、江戸時代中期の京都を拠点に活躍した絵師です。若冲らに比べると絵の見た目のインパクトなどの影響もあってか、最近はちょっと知名度が劣りがち。しかしそんな時こそ注目してほしい!と京博さんの気合がたっぷり込められた充実した内容の展覧会となっていました。

なんと国内で池大雅の大規模な展示が行われるのは85年ぶり!それだけ久々の展示ということもあり、展示作品は過去最大の約150件...の予定が、最終的に160点以上の作品の展示が決定したとのこと!
しかも、国宝・重要文化財に指定されている池大雅作品すべてが会期中に登場するという大変豪華なものとなりました。

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特に国宝については高野山の塔頭・遍照光院所蔵の「山水人物図襖」(上写真)はギリギリになって展示が決まった逸品で、今後寺外での展示にはほぼ出ない!とも言われたとか(期間中展示替あり)
そのほかにも個人蔵品が多い池大雅、この規模でまとめて楽しめる機会は他にありません。ぜひお見逃しなく!


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展覧会は7章構成で、初期から晩年までおおよそ時系列順で作品を見ることができます。初期と後年の作品では全く作風が違っているので、変化の流れを見ていくのも展覧会の愉しみ方の一つです。

また、大雅の特徴はその交友関係の広さ!大雅の才能を見抜き支援した武家の重臣をはじめ、時の学者たちや寺院の僧侶、そして同じ書家や絵師仲間まで、とにかく大雅の生涯にはさまざまな人が登場し、彼の画業に影響を与えています。(同時代の絵師だった伊藤若冲とも交友があり、一緒に梅見物にでかけた記録もあるとか...)
展示品には、交友関係のなかで生まれた作品や合作、書簡、大雅が生前実際に使っていた楽器や仏像など、さまざまな資料が登場するので、彼らと大雅の交流や関係性を想像しながら作品を見るのも楽しみ方といえるでしょう。

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そして大雅といえば「旅」。展覧会のメインテーマともなっていますが、大雅は生涯に日本のあちこちを積極的に旅し、数多くのスケッチを残しています。そのスケッチをもとに描かれたと考えられる作品もあるので、スケッチと見比べるとより楽しめます。大雅の描く風景画は自分で実際に見た自然の景色をベースにしているためか、その視点は山登りをしてふと頂上から景色を眺めた時のような、実際にその場にいるかのような感覚に見る人を誘ってくれます。大雅の絵の源泉である「旅」を感じながら眺めてみては。

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このほかにも、最愛の妻・玉爛と合作した作品や、指を筆代わりにして描く一種のパフォーマンスアート「指墨画」の作品(掛軸から大きな屏風まで!よく見ると指の跡もわかります)、幼いころから絶賛された書作品など、大雅の才能の幅広さを感じさせる品が並びます。

今まで池大雅を知らなかった方も、前からお好きだった方も、満足できること間違いなし。春の日のお出かけに、足を運んでみてはいかがでしょうか?

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なお、今回グッズはトラりんと大雅のコラボ商品が登場!ゆる~い絵柄がマッチしてかわいいですよ!

※ちなみに、音声ガイドの担当は俳優の中村梅雀さん。ちょっと雰囲気が、肖像画の大雅と似ているかも?






flyer_kokuhou2017.png京都国立博物館で2017年10月3日より開催される「国宝展」の内覧会に参加いたしました!

今年2017年は京都国立博物館の開館120周年、そして日本で「国宝」という言葉が初めて法的に使われた「社寺保存法」の制定から120周年という節目の年。「国宝展」はこれを記念して開催されるものです。関西での開催はなんと41年ぶり!

展示は12のジャンルに分かれて構成され、それぞれ専門の研究員さんのこだわりたっぷりのテーマ展示が展開します。4期構成で1期(約2週間)ごとにテーマが決められていて、それに合わせて作品も大きく入れ替わるので、いわば「約2週間ごとに違うテーマ展が見られる」といったところ。足を運ぶたびに違った展示が楽しめます。

今回はその様子を写真を交えて少しご紹介します!

10月15日~11月27日に京都国立博物館で開催される特別展覧会「没後150年 坂本龍馬」の内覧会に行ってまいりました!

前回の記者発表についてはこちら(Facebook)

ryoma150 (1).jpg 実は本日10月14・15日は、約150年前に大政奉還の行われた日。徳川慶喜が政権を朝廷に返す大政奉還を宣言し、翌日朝廷がそれを受理したという歴史的な日です。
坂本龍馬はその大政奉還に大きく関わった幕末を代表する偉人。
その展覧会がこの日にスタートするということに何か感慨深いものを感じさせます。

「龍馬は新しい日本の在り方を目指し、奔走した立役者。150年前を思い返しながら、龍馬の功績を振り返ってみてほしいと思います」(佐々木丞平館長)

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来年が大政奉還、そして龍馬が没して150年目にあたることを機に開催される今回の展覧会では、龍馬が残した手紙を中心に、約200点が展示されます。
現在残っている・存在がわかっている龍馬の手紙はおよそ140点。展覧会ではそのうち72点(展示替含む)が登場。展示される手紙は、まだ江戸に剣術修行に出たばかりの若かりしころのものから、亡くなる直前のものまでがそろっています。

一般に昔の人の手紙は何を書いているかわからず、難しい、面白くない...と思われがちですが、この展覧会ではほぼ全ての手紙に書き下しや内容の解説パネルが添えられており、楽しく読むことができます。

「龍馬の手紙は、例え話が多かったり、擬音語を多用していたり、今も聞くような言葉も使っていたりと、親しみやすいものが多いんですよ」と仰るのは、今回の展示企画を担当した宮川禎一先生。

ryoma150 (17).jpgあて先も、兄・権平や姉・乙女ら故郷の家族から、海援隊の仲間たちや桂小五郎ら幕末の志士たち、そして妻のおりょうなどさまざま。内容も薩長同盟や大政奉還といった大仕事を目の前にした大変緊迫した状況を伝えるものから、日々のことをイラストなどを交えてユーモアたっぷりに伝えるものまで幅広くあります。

「手紙を読んでいると、龍馬は人に心配りができ、基本的に楽天的で、"話せばわかる"という精神を持っていたことがわかります。龍馬は手紙のなかに生きているんです」(宮川先生)

ryoma150 (28).jpg手紙のほかにも、龍馬が剣術・武術の修行で得た免状や、雑記帳(メモ帳)や日誌、実際に使用していた湯飲みや着物(着物は京都展のみ)といった遺品類、近江屋で暗殺された際に部屋にあった掛軸や屏風幕末の様相を描いた瓦版や錦絵など、さまざまな資料が並び、色々な角度から坂本龍馬という人と彼の生きた時代をたどることができます。
また、近年NHKのバラエティ番組内で見つかったことで話題となった龍馬の手紙「越行の記」など、新発見に基づくものが多数登場しています。

ryoma150 (25).jpgそして今回の展覧会では、京都国立博物館が所蔵している龍馬の刀「銘吉行」「銘 山城国西陳住埋忠明寿作」と、昨年新たに発見された龍馬佩用の脇差が、3振りそろって公開されます。
この3振りがそろうのは、1929年に行われた展覧会以来87年ぶり。京都展のみの限定公開です。
刀はこの他にも、龍馬の友人であった武市半平太が使用していたものや、大政奉還の後、京都で英国公使が襲われた「パークス事件」で使われた襲撃犯と警護者双方の刀なども登場します。

坂本龍馬は本当はどんな人だったのか、彼が生きた幕末はどのような時代であったのか。
新たな一面や魅力に出会える展覧会です。

※ちなみに、音声ガイドは歌舞伎役者の尾上松也さんが担当。龍馬の手紙の朗読もあり!

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展覧会の詳細はこちら



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