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京都で遊ぼうART スタッフブログ

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「投稿レポート」アーカイブ

実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回は、ボランティアライターのからからさんより、11月3日~7日に大山崎町で行われた大茶会イベントのレポートを頂きました!イベント会場にもなっていた、アサヒビール大山崎山荘美術館についてもご紹介頂いています。

「今、蘇る天王山・戦国絵巻」 @大山崎(アサヒビール大山崎山荘美術館、他)
(2010/11/03-7)


tenozan_emaki.jpgのサムネール画像

アカサカさんのレポート記事
「ポップな茶会、天王山へゆくのまき」

その1(戦国ポップ茶会メイン)
その2(アサヒビール大山崎山荘美術館メイン)

お写真も一杯で見応えがありますよ!
秋の大山崎は京都でも随一。イベントは終了していますが、大山崎山荘のテラスからは良い景色が眺められます。気になった方は、ちょっと足を伸ばして大山崎まで行ってみては?

アカサカさん、レポートのご提供ありがとうございました!

関連リンク

歴史舞台、大山崎で大茶会&ライトアップ!「今、蘇る天王山・戦国絵巻」(11/3~7)
アサヒビール大山崎山荘美術館
「民藝誕生」(アサヒビール大山崎山荘美術館/~12/12)

アカサカさんのブログ「さいきんてあのね」


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実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回は、こちらの展覧会に関して、投稿いただきましたご感想をご紹介致します。
投稿してくださったdenさん、どうもありがとうございます!

「岡田真希人 展 「旅のスケッチと帰り道の地図」ギャラリー恵風
(2010/10/25-11/7)


旅の解体・再生・検証・回帰...「 岡田 真希人 展  旅のスケッチと帰り道の地図 」

keifu_okada1.jpg なんとも熟された感のあるタイトルだけ見れば
旅の道ずれにスケッチブックと淡い心を抱いて
描きためた作品展...という印象を受けるが、
会場に漠然と置かれた断片たちはそんな読みを
あっさりと裏切る。

旅は孤独を楽しむもの。
つまり孤独と一緒だから寂しくないのさ、
なんていうのはあまりにポエティックだ。
若い時代に時間を旅に費やすことは実は勇断を伴う。
"自分探し"という語彙そのものには
僕自身は抵抗があるが、何にせよ、
そこで何かを探して
ウロウロしている自分が居ることだけははっきりしている。
確かに誰でもセンチメンタルになるものだが、
どこに居ても立ち位置を明解にできる、言えば客観的に
外国に居る自分を観察できると旅は一段と面白くなる。

スケッチする。
初めて視るもの、触った時間、身体が感じる空気、意味を剥奪される外国語、
肌の色の違う人たち、湿度や温度、うろたえや困惑、疑心や落胆。
そして日本という存在と日本人である私。
それらの"自分にまつわる風景"を描きとめる。
当然自分自身も描きとめる。
裏側にブルーのアクリルを塗る。
スケッチは作家の思う線で断裁される。
床にさも無造作に置く。
壁に時系列を貼る。
中央に張り合わされたのは大きな船の帆。
そのブルーは海であり星空である。
海は地球のコップを満たし、空は世界をくるむ。
やがて自転と公転はそれぞれに違う昼と夜を
正確に順番に平等に世界に振り分ける。

旅を一度解体する。
時間も場所も異なる彼の地で作家に起こった出来事が
こうして濾過され、純度が高められていく。
決してパズルを組み合わせようなどとはしない。
このシャッフルされたカードのような断片たちは
一つの竜巻となって吹き上げられるのだ。

作家は法学部で政治行政を学び卒業後、
芸術の方面へと進んだという経歴の持ち主。

記したものを切るという一見破壊的な行為の
理由が旅にあるということに妙に納得する自分がある。
ここにあるのは観念のピースなどではなく、
記録のかけらなのだ。
快感も失意も、ささやかな希望も、果てしない欲望も
人生という旅の中での一片の"記録的なできごと"となり、
その荷物を積んだ"記憶の船"は
やがて沈んでいくのだ。


文責:den 編集:京都で遊ぼうART

岡田真希人 展 「旅のスケッチと帰り道の地図」は、今週末11/7(日)まで!
気になった方は是非足を運んでみて下さい。 denさん、素敵なレポートをどうもありがとうございました!


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関連リンク

岡田真希人 展 「旅のスケッチと帰り道の地図」
ギャラリー恵風

denさんのブログ「シッタカブリアンの午睡」

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今回は、こちらの展覧会に関して、投稿いただきましたご感想をご紹介致します。
投稿してくださったdenさん、どうもありがとうございます!

金 理有(きむ・りゆ) 展 「麒麟幽」 @neutron kyoto
(2010/10/11-10/24)


射抜く眼の内側に潜むもの...「 金 理有 - 麒麟幽 - 」

Riyo-Kim.jpg『醜鶩発起』(2010)© RIYOO KIM
未知の星に降り立つ。
砂塵舞う彼方にうすぼんやりと見えるものは
スフィンクスのように鎮座する要塞。
大きく突き出た角のような土台の中央に
こちらをじっと見る目がある。
それ自体が巨大な生き物として機能しているような
艶かしいディテール。
ここはいつの時代なのか...
これは永遠に朽ちることのない過去の造形か、
それとも我々が想像もし得ない未来からの警告か...
などと思いを巡らしてみる。

「たじろがせる陶芸」、
そんな言い表し方もまたふさわしい作品である。

その成り立ちがなんであるかは
当然会場に来る前に承知しているはずなのだが
こと、これらの作品について言えばそれすら考える余地を
与えないほどに重く、険しく、鋭く、シビアである。
陶芸というプロセスを経たという想像を
吹っ飛ばしてしまう一撃の力がある。
それというのもこんな陶芸は見たことがないからだ。
しかし、この力は内に向かっている。
威圧的な外観は、まるで触ると身を頑に守るアルマジロか
ハリネズミのように厚い甲冑のようである。
僕などはそう、ウィッシュボーン・アッシュの
1972年発表のアルバム「アーガス」のジャケットを
思い出してしまった。
アーガスはギリシャ神話に出て来る
これとは全く逆の"百の目を持つ巨人"だが、逆もまた真なり。
堅牢な外側とそして"何もないが有る"内側。
陶芸の持つ宿命的な構造が
内的なものへの作家の強い思いのために意味を成してくる。

作家にとっての一親等(法律用語で言う)が
日本人の父であり、韓国人の母であることを受け入れ、
それを自分の中で撹拌する。
すると分離するものが内包されている...これが
インタビューで作家が言う「自我とは幅広く分散した、目には見えない
量感のような、たっぷりとした存在感」なのではないかと
勝手ながら憶測したりするのである。

美的なるものへの憧憬や、それを作り出そうとする情熱とは
また別の強い欲望が、このような一見厳しく、突き放したような
風采の作品となるのではないかとも思う。

この独特の文様は作家によれば陶芸を始める以前に影響を受けていた
ストリートカルチャーであるグラフティやタトゥー、
あるいはSFアニメや映画に現れるモチーフとシンクロしている。
それは古代と未来のどちらにも通用する
時を超えた配列記号なのかも知れない。

この作風をすでに20代で確立した作家の向かうところへ目が話せない。


文責:den 編集:京都で遊ぼうART

金 理有(きむ・りゆ) 展 「麒麟幽」は、今週末10/24(日)までneutron kyotoで開催されています。 残り期間はあとわずか、気になった方は是非足を運んでみて下さい。 denさん、素敵なレポートをどうもありがとうございました!


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金 理有(きむ・りゆ) 展 「麒麟幽」
neutron kyoto


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