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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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「京遊こぼれ話」アーカイブ

DESIGN WEEK KYOTO 2019|工房見学レポート
「京都をよりクリエイティブな街に」をコンセプトに、京都在住の職人やクリエイター有志により開催されているプロジェクト「DEDIGN WEEK KYOTO」。
今年も1週間限定で実際のモノづくりの現場を公開するオープンファクトリー企画を開催されました。

DESIGN WEEK KYOTOに広報協力している「京都で遊ぼうART」では、そのうち4つの工房をスタッフが実際に見学!その様子を改めて、少しですがご紹介します。

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【2】三浦仏像彫刻所(仏像制作・修復)

DSCF2289.jpg2件目は「三浦仏像彫刻所」の三浦耀山さん。木彫仏像の制作や修理を行う仏師さんです。

場所は京都市役所にほど近い一角。京町家の奥に工房があります。
玄関から工房までの周辺には、材木が山と積まれていました。

仏像には金属性の鋳造仏像や塑像(粘土で造った像)、乾漆像(麻布を漆で塗りかためた張子形式の像)など様々ありますが、仏像が大量に求めらられた平安時代からは数が作りやすい木彫が中心となりました。現在新たに作られる仏像も殆どが木彫で、三浦さんも木彫を専門としています。

DSCF2166.jpg木の種類は加工しやすく香りも良いヒノキを中心に、ケヤキ、カヤ、クスノキ、カツラなど多彩です。仏像修復の際には元の仏像と同じ素材の木が必要になるほか、お客さんから素材を指定されることもあるので、様々なオーダーに応えられるよう常に多くの種類をストックしているそうです。
また、木材はそのままでは中に水分が残っていて加工に適さないため、2,3年以上は乾燥させなければいけません。そのため常に周辺は木材が山積みの状態だとか。

「大きなものや古くて良い木ほど早い者勝ちになるので、材木屋さんで良い木を見つけるとすぐに購入してしまうんですよね」と笑う三浦さん。

DSCF2214.jpg工房に足を踏み入れると、木の良い香りが部屋いっぱいに漂っていました。
工房は材木を像のサイズにカットする加工場と、彫刻作業をする部屋に分かれています。
現在はお弟子さんと2人体制で作業されているそうです。

DSCF2194.jpg壁には図面(設計図)や資料写真がびっしり!図面は基本的に全て手描きだそう。この図面を基に仏像の大まかな形や大きさを決め、パーツごとに材木をカットし組み合わせていきます。

これは現在の仏像の主流である寄木造の手法。一本の木から彫りだす一木造の場合、仏像がすっぽり収まるほどの大きな木が必要となりますが、大きな材木は手に入りにくいこと、そして小さな木材まで無駄なく使うため、寄木造が主流となっていきました。また、頭や腕などパーツごとに分けて制作することで、各部位を複数で分担して作業でき、より効率もあがるそうです。

DSCF2224.jpg「木材には限りがありますから、手持ちの木を見て、どの木をどのパーツに、どのように組み合わせるか考えるところも、腕が問われます」

この仏像の場合、左右の腕と頭・体の前半分・後ろ半分でパーツが分かれています。体を前後に分けることで内側をくりぬき、軽量化も図られています。内側にお経などを収めることもあるのでこのような作りになっているとか。
DESIGN WEEK KYOTO 2019|工房見学レポート
「京都をよりクリエイティブな街に」をコンセプトに、京都在住の職人やクリエイター有志により開催されているプロジェクト「DEDIGN WEEK KYOTO」。
今年も1週間限定で実際のモノづくりの現場を公開するオープンファクトリー企画を開催されました。

DESIGN WEEK KYOTOに広報協力している「京都で遊ぼうART」では、そのうち4つの工房をスタッフが実際に見学!その様子を改めて、少しですがご紹介します。

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【1】洸春陶苑(陶磁器)


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1件目は「洸春陶苑」の高島慎一さん。
工房は東山は今熊野エリアから細道を少し奥に行った、いくつか陶芸工房が立ち並ぶ場所にあります。

DSCF2106.jpg高島さんが手掛ける陶磁器の特徴は、京焼で用いられる技術の一つ「いっちん」。いっちんとは、ペースト状にした粘土を器の表面に絞り出し、まるでデコレーションケーキのように細かな模様を付ける装飾技法です。
「元々先代の父がやっていたんですが、今ではあまりよそでやられていないんですよね」と高島さん。お父様が早くに他界されたため、最初は技術の習得に苦労されたそうです。

DSCF2098.jpgいっちんでつけた装飾は、表面に凹凸ができるのが特徴。凸凹した模様は型で作ることも可能ですが、まるでレースがけのような繊細な文様や、その文様に沿った丁寧な色付けは手作業でなければできません。その分、細やかで複雑な装飾を美しく施すことができるのが、いっちんの利点です。

DSCF2111.jpg主な文様は七宝繋ぎなど伝統的なもの、使っている釉薬の色も所謂「三彩」と呼ばれる昔から京焼で用いられてきた色が中心です。しかし配色の妙もあってか、どれもモダンな印象を受けます。

DSCF2117.jpg白主体の作品もあり、こちらはいっちんの凹凸模様の繊細さが際立って、まるで洋食器のような風合いになっています。

「以前は色有りの作品が主体だったんですが、最近はそれにこだわらず、色味の少ない白主体のものも増えましたね。食洗器やレンジにも対応していますし、洋食器のような感じだと今のライフスタイルで使ってもらいやすいでしょうから、それを意識しています」と高島さんは言います。

高島さんの手掛ける作品は、技術的には昔から受け継がれてきたものばかりです。しかしそんな伝統の技を現代のライフスタイルや需要にあわせた使い方に適応させることで、今に活かしておられます。

DESIGN WEEK KYOTO 2018|工房見学レポート
「京都をよりクリエイティブな街に」をコンセプトに、京都在住の職人やクリエイター有志により開催されているプロジェクト「DEDIGN WEEK KYOTO」。
今年は1週間限定で実際のモノづくりの現場を公開するオープンファクトリー企画を開催、22か所の工房が参加しました。

DESIGN WEEK KYOTOに広報協力を行った「京都で遊ぼうART」では、そのうち4つの工房をスタッフが実際に見学!その様子を改めて、少しですがご紹介します。

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【1】(有)フクオカ機業(西陣織)


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最初に訪れたフクオカ機業さんは、西陣織の織屋さんです。

創業は明治時代。以来、多くの西陣織工房と同じく、帯地を中心に制作を行ってきました。現在でも着物や帯、袈裟や十二単といった呉服生地の制作を行われていますが、その傍らで、近年では西陣織の「技」を活かし、特殊繊維を使った織物など新しい製品開発にも力を入れておられます。

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平屋建ての工房に足を踏み入れると、そこには大きな織機がずらり!全部で12台あり、うち8台で帯、4台を特殊繊維用として使われているそうです。どれも年季が入っていますが、長いもので40年ものを、機械が特殊で替えがきかない分、大切にメンテナンスをして使い続けておられるとのことでした。

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織機がならぶ工場の様子は、どこかスチームパンクの世界を思わせる美しさがありました。
美しい着物や布地を生み出す現場は、思いのほかメカニック!

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在籍されている職人さんは10人ほど。若い人も多いそうで、この日案内してくださった西出さんもまだ20代の若い職人さんでした。工房でもベテランさんと若手さんが一緒に仕事をされていましたよ。

通常、西陣織は工程が細分化されていて各作業をそれぞれ専門の職人さんが手分けして行うことが多いのですが、フクオカ機業さんではそれをデザインから織り・仕上げまで一貫して行われているそう。人数は少ないものの、その分小回りが利き、色々なことに挑戦しやすい環境になっているそうです。






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