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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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「京遊こぼれ話」アーカイブ

2020年3月21日のリニューアル・オープンに向けて、現在準備が進んでいる京都市京セラ美術館(京都市美術館)。そのオープニングイベントのラインナップが8月28日に公表されました!
こちらに参加してきましたので、プレス発表会の様子やプログラム内容の詳細を、
複数回に分けてみっちり!たっぷり!ご紹介します♪


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1933(昭和8年)に開館した京都市美術館は、現存する日本最古の公立美術館。しかし80年以上の年月が過ぎ、設備や展示形態、アメニティ施設など様々な問題が浮上。そこでリニューアルに向けた大型プロジェクトがスタートしました。

京都市京セラ美術館の建物設計は青木淳さん・西沢徹夫さんが担当。昭和初期の建築様式や外観を活かしつつ、新たな機能や展示施設を備えた、過去と未来、古きと新しきを併せ持つ美術館として生まれ変わることになります。

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京都市京セラ美術館 新館長 青木淳さん(建築家)


そして美術館の新館長は、設計を担当した建築家・青木淳さんが就任!

代表作として青森県立美術館などミュージアム施設の設計経験を持つ青木さん、京都市京セラ美術館の設計にあたっては「新たな人が集う場所として提案しました」とのこと。

「京都市美術館の立つ岡崎の地は、平安時代は貴族の別荘であり白河院の御寺があった場所。江戸時代には各藩の屋敷が立ち並び、明治時代には内国博覧会の会場となり、平安神宮が建てられ疎水が作られるなど、様々な"層"が重ねられてきた場所です。今回、そこに新たな層を加えることになります」


リニューアルで生まれる新たな展示施設!


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本館

昭和初期のレトロな建物外観はそのままに、回廊なども展示エリアに加わり大きくスペースが広がります!

honkanrenu (2).jpgコレクションルーム イメージ

本館内には企画展示スペースに加え、美術館の収蔵作品を常設する「コレクションルーム」が設置されます。約3か月ごとに入れ替えられますが、春には桜、冬には雪景色といったように、季節に合わせたラインナップで常に美術館が誇る名品が楽しめるようになります。
(有名作品・人気作品は年に一度は公開する予定で計画されているそうです!)

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天の中庭 イメージ


また、これまで非公開だった2つの中庭も開放され、竣工当時の外壁デザインを活かした、展示・イベント空間に。片方はガラス屋根をかけた「天の空間」片方は屋外の「天の中庭」となります。展覧会によってはこちらに作品が展示されたり、インスタレーションを展開したり、ワークショップなどの会場にも使われます。

新館「東山キューブ」

新館「東山キューブ」は、現代美術の他、アニメやマンガ、デザイン、ファッションなどの展示スペース。これまで京都市美術館といえば、日本画や有名な西洋画の巡回展などが中心のイメージでしたが、これまで以上に多彩で幅広いジャンルのアートが集う空間となります。
こけら落としは、世界的に活躍する写真家・アーティスト、杉本博司さんの個展!(こちらの詳細はまた追記します!)


ガラスリボン

本館正面には新たにカフェやショップエリアを供えたガラス張りのエントランス「ガラスリボン」が新設。グッズや展覧会とのコラボメニューなども提供される予定です。
ショップ奥のサブエントランスには三角形のミニギャラリー「ザ・トライアングル」も設置され、こちらでは主に新進作家の作品を中心に展示。外からも作品が見えるので"街にアートが染み出す"イメージをしているそうです。

美術館のリニューアルにあたってのコンセプトや、新たな施設についての詳細は、こちらの特集記事でもご紹介していますので、併せてご覧ください♪

京都MUSEUM紀行。Special【京都市美術館 リニューアル特集】


→ 次回はオープニング記念展覧会の詳細をご紹介!!!


DESIGN WEEK KYOTO 2019|工房見学レポート
「京都をよりクリエイティブな街に」をコンセプトに、京都在住の職人やクリエイター有志により開催されているプロジェクト「DEDIGN WEEK KYOTO」。
今年も1週間限定で実際のモノづくりの現場を公開するオープンファクトリー企画を開催されました。

DESIGN WEEK KYOTOに広報協力している「京都で遊ぼうART」では、そのうち4つの工房をスタッフが実際に見学!その様子を改めて、少しですがご紹介します。

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【4】藤田染苑(京友禅)

4件目は「藤田染苑」さん。
型友禅を基本に、様々なブランドの浴衣や着物、手ぬぐいなどの染製品を手掛けられている染物屋さんです。近年では京都発の人気ブランド「SOU・SOU」とのコラボレーションもこちらが行われています!

DSCF2549.JPG工場があるのは太秦エリアの一角。代表取締役の藤田丈博さんが自ら案内してくださいました。

DSCF2504.JPG工場に入ると、巨大な染台がずらり!全長26、27mという圧巻の景色です。
作業時は、ここに端から端まで布を広げ、一色ごとに型を替えて一気に染めていきます。浴衣の場合なら一着13mほどの反物を使うので、この部屋全体で24反分を同時に作ることができるそう。

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着物は身頃や袖など14ほどのパーツで構成されるため、各パーツで柄のパターンが異なります。そこでパーツごとに布を分けて一度に染め、後から既定のサイズに裁断します。(柄を分ける白い線が裁断線)

DSCF2551.JPG染台の縁に取り付けられた枠には一定の間隔で留め具がついており、型をそこに取付けて順々に染めていくことで繰り返しのパターンを作っていきます。その際、型がずれてしまったり、染料を刷毛で乗せる際に力加減を誤ってしまうと、それは商品になりません。
また、染料の粘度も色によって異なっていたり、布地ごとに染料のノリ具合、その日の気候で乾き具合も変わってくるため、経験と技術がものを言う作業です。

DSCF2536.JPGそんな中、スタッフさんのてきぱきとした動きはまさに職人技!ベテランさんはもちろん若い方も多くいらっしゃる印象でしたが、皆さんの手さばきの鮮やかさに思わず見入ってしまいました。

DSCF2525.JPG工場の棚や廊下には染型が山のように並んでいます。その数は千種以上!正直どのくらいあるのか正確な数まではわからないそう。まるで古い図書館の収蔵庫のような、迷路のような不思議な景色でした。
この型は布製で何度も再使用はできるものの消耗品のため、5年ほど使い続けると傷んでしまうそう。限界までは補修をしながら大事に使用されています。

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DESIGN WEEK KYOTO 2019|工房見学レポート
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【3】竹影堂(金属工芸)


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3件目は「竹影堂」の七代目中村榮真こと中村佳永さんです。

場所は京都市役所から少し歩いた、老舗の旅館や商店が立ち並ぶ麩屋町通沿いにあります。

竹影堂は江戸後期に創業し、約230年続く錺(かざり)金具の老舗。
主に茶道具や香道具のほか、寺社などの釘隠しや急須、湯沸(やかん)、襖の引手、舞妓さんが使う花簪などの装飾品まで、幅広い作品の製作や修繕を手掛けられています。

元々は刀の葉佩(はばき)や目貫などの刀装具を手掛けていたそうですが、明治維新を迎え、廃刀令によって刀装具の需要が激減。そこでそれまでに培った技術を生かして美術工芸品・金工品の製作に転身されたそうです。

DSCF2454.jpg現在の場所に移ってきたのはちょうどその頃、明治22年のこと。
建物は禁門の変で京都の中心部が火災に遭ったすぐ後、明治初期頃に建てられた、伝統的な商家タイプの京町家です。ショップスペースとなっている店の間や、おくどさん(台所)、坪庭に奥の間と昔ながらの姿が良く残されています。

DSCF2304.jpg美術品や金工品を作るようになったのは四代目・竹次郎の時。
この竹次郎が素晴らしい職人だったそうで、明治28年に京都で開催された内国博覧会では海外向けの美術工芸品で高く評価された他、明治天皇が行幸された際に滞在した小御所では彼の作品が飾られていたそうで、その旨の証書も残されています。

「"竹影堂"の名前もこの竹次郎が由来なんです。有栖川宮様から、竹次郎の"竹"を取って命名され賜ったものなんですよ」という中村さん。
それから祖父・父と代は続き、現在の中村さんで七代を数えます。

それでも、竹影堂の歴史は決して平坦なものではありませんでした。

DSCF2296.jpg「金属加工の分野は、機械化を進めて大規模に行うか、手作業で一つ一つ物を作るかに特化しています。うちは後者で、手掛ける品からして作家色が濃かったので、手づくりに拘りました。それでも時代によって求められるものは違いますから、その時々によって作るものも変わっていきました。一時は車のフロントにつける企業ロゴマークも作っていたんですよ」

そのロゴマーク製作も、時代が進むと機械生産にとってかわられてしまいます。それでもこれまで続けていくことができたのは、手仕事によるものづくりが求められてきたからだ、と中村さんは言います。

「お茶道具も手掛けていて、その需要はずっとありましたので、ものづくりとしてやっていくことができました。また、(職人の手による)良い手作りの品が欲しい、と手道具が流行した際には仏具や香道の道具も求められましたので、そちらの需要にも応えてきました」

一つのものにこだわらず、自らの技で作れるものなら求められれば挑戦する、その心がこれまでの中村さん、そして竹影堂を支える力となってきたのです。

「私自身も茶道をしていますが、茶筅以外の道具は金属でもできる、と思っています。お茶の先生方にも「こういう使い方・道具も金属でできるのでは」と新しい金属の茶道具を発信しているんですよ」という中村さん。

DSCF2322.jpg見せて頂いたのは風炉や香合、水指など、通常は漆器や陶器など金属以外のものが使われることの多い道具たち。培った技を活かし、金工の可能性を広げていく中村さんの表情は若々しく輝いておられました。

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続いて、工房を見学させていただきました!



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