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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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「アートの楽しみ方」アーカイブ

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2018年6月8日(金)からスタートする「生誕150年 横山大観展」(京都国立近代美術館)の内覧会に行ってきました!

2018年はちょうど、明治150年=大観生誕150年&没後60年というトリプル節目の年!ということで企画されたのがこの展覧会。大観の画業の変遷を、全国各地のコレクションから集結した教科書にも載るような代表作揃いで見られる、とても豪華内容です。

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近代日本画の巨匠・横山大観は明治元年に生まれ、昭和33年に89歳で亡くなるまで絵を描き続けました。
彼は明治・大正、昭和の戦中・戦後という激動の時代をまたにかけて生きた人。その作品には各時代における彼の姿勢が反映されています。
展覧会も、大観の絵の移り変わりがわかりやすいよう、各時代ごとに章立てた形で構成されていました。

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例えば明治時代はいわば「実験の時代」。岡倉天心に師事した大観は、師匠からの難題に応えるように表現の幅を広げ、ユニークな作品を多数生み出しました。

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なかにはハレー彗星など、他の人が描かないような題材も!また、かわいいリスなど動物を描いた作品もあり、絵に詳しくなくても楽しめる作品が多く見られます。

また、特に今回は初期の作品に注目されたとのこと。まだ若描きの頃のまだ未熟さが残る絵も独特の味わいがあり、面白いものが並びます。

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例えば今回約100年ぶりに発見された作品「百衣観音」。、組まれた足はまだちょっと描き慣れなさを感じますが、観音様をインド人女性風に描いているユニークな一品なのです。



続く大正時代は、より画風を発展させ、色彩感を追求した時代。
琳派の表現に学んだ色鮮やかで華やかな着色画や、モノクロームでありながら色彩感を感じさせる水墨画などが並びます。

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ここの見どころは"日本一長い画巻"、全長40mもある水墨画《生々流転》(重要文化財)!
水が川になって流れていく様を人生に重ねて描いたといわれる大作です。
京都会場ではこれを展示するために、横幅18mもある特製ケースを用意!3回に分けてその全体を公開するとのこと。これはリピートする理由になりますね!


そして昭和時代は、日本的美の意識を強め、繊細な描写が増えた時代とのこと。
大観といえば富士山などをモチーフにした作品が有名ですが、そういった昔から愛されてきた
日本らしさのあるモチーフの作品を手掛けたのは画業の後半が多いのだそうです。

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この時期を代表する作品が、「紅葉」(足立美術館)と「夜桜」(大倉集古館)。
所蔵元がまったく異なり普段はまず一緒に見ることはできないこの2点が、展覧会では夢の共演を果たします!
色鮮やかな2点の屏風絵が並ぶ光景は、まるで違う季節をそれぞれ窓から眺めているような感覚が味わえますよ。

なお、2点同時公開は前期限定なのでご注意を。入替で後期からはこれまた代表作の「群青富士」や「屈原」が登場予定ですよ。


展示総数は89点とのことですが、一度の展示数は約50点。それを大小合わせて4回ほど展示替で公開を予定しているそうです。なかにはたった一週間から公開されない「無我」などの作品もあるので、コンプリートするにはリピート必須です!
しかし大観の作品は全国各地に散らばっているので、代表作をまとめて見られるのは貴重な機会。このチャンスをぜひお見逃しなく~!

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ちなみに今回のグッズラインナップはこんな感じ。
「群青富士」のポップな色合いを活かした作品が目を引きますね。トートバッグがかわいい!
並べて日本一長い画巻「生々流転」を再現できるトランプなどユニークなグッズも。
こちらもチェックしておきたいですね!
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京都文化博物館のフィルムシアターで「ぶんぱく青春映画祭 ヨリ道ノススメ4」が3月1日から3月31日まで開催されています。

同映画祭は、日本の青春映画、アニメ映画の傑作を計39作品1日2作品日替わりで上映するイベントになっており、ゲストを招いたトークショー、ワークショップなどの連動企画が盛り沢山です。 これから暖かくなる季節、こたつを抜け出して京都文化博物館へ映画を見に行くのは、どうでしょうか。 普段見られない作品との出会いや、大好きな作品を大画面で見られる貴重なチャンスですよ。


寅さんから京アニ作品まで、青春映画が京都文博に大集合!


「青春映画の世界に寄り道してみては如何ですか?」をコンセプトに選ばれた上映作品。

今回は"寅さん"でおなじみの『男はつらいよ』シリーズをはじめ、国民的スター・高倉健主演の『野生の証明』、オダギリジョー主演で新作が期待される小栗康平監督の『伽倻子のために』などが登場します。

アニメ映画では、往年の東映アニメから90年代にヒットしたテレビシリーズの劇場版(『機動戦艦ナデシコ』『『∀ガンダム』)を中心に東映マンガ祭りを彷彿とされるラインナップとなっています。
また、文化庁メディア芸術祭新人賞受賞記念として京都の街並みや商店街を舞台にした地元、京都アニメーション製作の『たまこラブストーリー』を凱旋上映されます。
(ちなみにARTスタッフのおススメは、『攻殻機動隊』の押井守がポーランドで制作した『アヴァロン』です。 )

連動企画有り、バラエティ豊かな青春映画祭


往年の特撮映画小特集


今年は映画祭の目玉として、往年の特撮映画を小特集!

ハリウッド版ゴジラに多大な影響を与えた監督・本多猪四郎の怪作『マタンゴ』を始め、現在の妖怪ブームの元祖とも言える『妖怪百物語』『妖怪大戦争』、岡本太郎がデザインした宇宙人が登場する『宇宙人東京に現わる』など、計11作品が上映されます。
また、平成ウルトラマンシリーズの監督による特撮技術のワークショップも開催されます。

映画館との連動企画


オトナノヨリミチ 夜の青春映画特集 Vol.2
映画館との連動企画として、京都みなみ会館では、『劇場版 銀河鉄道999』シリーズのオールナイト一挙上映。あわせて、同作の監督であるりんたろう氏と『新耳袋』の木原浩勝氏をゲストに迎えたトークショーが開催されます(ちなみに前売り、当日券がなんと500円!)

ヨリ道のススメ 立誠編 ~怪奇と恐怖と映画の魔~
立誠シネマでは、怪奇・恐怖をテーマにJホラーの立役者であり『リング』の脚本家である高橋洋氏を招いたトークショーと、高橋氏がセレクトした円谷プロ制作の怪奇特集などバラエティに飛んだプログラムになっています。
(元小学校で見る怪奇、恐怖映画は、なんとも不気味な感じがしますね... )

映像学科必見!500円で一日見放題!


映画祭の特徴として、京都文化博物館の入場料で2作品が鑑賞可能になっています。

料金は、一般が500円、大学生は400円、なんと小中高生は無料です。また、同博物館の友の会に入会すれば(年間費4000円)開催期間中は、もちろん映画を含む総展示が一年間無料となるお得なプランもあります。

ぜひ映画が好きな学生や映像を勉強している大学生は、この春休みを利用して京都文化博物館にヨリ道をしてみてはいかがでしょうか!


京都に今年も芸術の秋がやってきました!
2014年秋の京都は注目の展覧会やアートイベントが盛りだくさん。日中も過ごしやすくなってきたお出かけ日和の時期に、ぜひチェックしておきたい展覧会をピックアップしてご紹介します。
アートを楽しむ京都の一日、この機会にいかがですか?

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第1回目の注目スポットは、岡崎公園
京都でも美術館やギャラリー、イベント会場が集まる文化ゾーンです。
今年は向かい合う京都市美術館と京都国立近代美術館がともに「ジャポニスム」に関する展覧会を開催します。(別に打ち合わせたわけではなく、同時期の開催となったのは本当に偶然だそう)
相互割引も行われるので、つながりのあるテーマ同士、はしごで行ってみるのもありかも?


ホイッスラー展

京都国立近代美術館 2014年9月13日~11月16日

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ホイッスラーは、19世紀末~20世紀初頭にかけて活躍したアメリカ人画家。印象派とほぼ同時期の人で、イギリスやフランスを拠点にしていたこともあってモネらとも親しくしていたそうです。

このホイッスラーが主張していたのが「唯美主義」です。
それまでの西洋美術は歴史の一場面や宗教の物語などを題材にしたものが主流で、画面にキーアイテムを描いて何かしらの意味を暗示したり、といったことがよくありました。しかし、ホイッスラーは「絵画は教訓を伝えるためにあるものではない」とそれを否定。端的にいえば、物語性の有無は絵自体の美しさとは関係ない!ということを唱えたのです。

つまり、ホイッスラーの絵を見るときに、この絵の背景にはこういう物語が...この仕草はこういうことの暗示で...タイトルからして...といったことは考えなくてもよし。素直に絵の美しさや面白さを楽しめばよいのです。(そもそも、ホイッスラーは絵と全く関係のないタイトルをつけてそこの関連性を否定しています)

ホイッスラーがより美しい絵を描くために自らの画風において大切にしたのは、色の配色やコントラスト、そして構図のとり方でした。この点には、日本の美術が大いに影響を与えています。また、ホイッスラーは随所に日本の絵団扇や着物などもモチーフとして描きこんでいます。そのため、ホイッスラーは「ジャポニスムの巨匠」としても知られています。

日本美術のどこにホイッスラーが惹かれたのか、ホイッスラーにとっての「ジャポニスム」を絵の中に探して見ると、より楽しめるかもしれません。

学芸員さんにお伺いしたところ、絵そのものだけでなくサインの仕方も日本を意識したものなのだとか。日本の花押にインスピレーションを受けてデザインした絵のようなサイン、ぜひ会場で探して見てください。

■ 「ホイッスラー展」の詳細についてはこちら


ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

京都市美術館 2014年9月30日~11月30日

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そもそもジャポニスムってなに?という方は、まずこちらの展覧会から見るとよりわかりやすいかも!
10万点を超える充実した日本美術コレクションと印象派のコレクションで有名なアメリカ・ボストン美術館から、「ジャポニスム」をテーマに選んだ約150点の作品を一挙公開する展覧会です。

ジャポニスムとは19世紀末~20世紀はじめにかけて、日本の美術品が欧米で大流行した現象のこと。この展覧会では、最初期の作品からはじまり、モチーフや主題ごとに作品をわけてジャポニスムの広がりや影響を紹介しています。

この展覧会は、西洋の作品と、それに関係のある浮世絵などの日本の作品を一緒に展示しているところがポイント。両方見比べて、似ているところや影響しているところを探して見るとより楽しめますよ!
工芸品なども、日本の技法をなんとか再現しようと苦心している様子が伺えたり...また、日本では道具として考えられていたものが欧米では「素敵なデザイン!」ととらえられていたり。
欧米と日本の視点の違いや、影響の大きさを実際の作品を通して感じられる展覧会です。
西洋と日本の絵や工芸品を色々まとめて見られるところも、最後まで飽きずに楽しめるポイントかもしれません(笑)

展覧会グッズも気合が入った品々がいっぱい!モネの「ラ・ジャポネーズ」とリラックマのまさかのコラボレーションなどは必見ですよ!

「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」についてはこちら

■ 展覧会の内覧会フォトレポートはこちら(Facebookページ)



岡崎公園アートフェスティバル 2014
artDive 2014

岡崎公園アートフェスティバル:2014 2014年10月11日・12日
artDive 2014:2014年10月25日・26日
ともに みやこめっせ(京都市勧業館)

秋はイベントも多数開催される時期!
みやこめっせでは2週続けて、大型のアートフェアが開催されます。
作家さん本人がブースを出店し、自分の作品を展示販売するアートフェアは、手ごろな価格でアート作品をゲットできたり、普段なかなか出会う機会の少ない作家さんと直接交流ができるチャンス。
この機会に、素敵なアートに出会ってみてください!
美味しい手づくりお菓子などが楽しめたり、ワークショップで実際に作品を作ったり、ライブパフォーマンスを見たり、楽しみ方は色々ですよ。

《岡崎公園アートフェスティバル2014》
2日間に渡り、アート&クラフト作品を作家本人が直接展示・販売します。ジャンルは不問、ベテラン作家から若手アーティストまで多彩な作品が並びます。
手作りワークショップや飲食ブースもあり。貴方の暮らしを彩るアート&クラフトを見つけてください! http://okazakipark-artfes.net/


《artDive 2014》
2009年から開催されている、若手アーティスト限定のアートフェア。出展数はなんと500!関西でも最大級の規模になっています。
絵画や写真、オブジェなどハイクオリティなアートから、手軽に暮らしに取り入れられるポストカード、雑貨やアクセサリーまで幅広いラインナップ。展示を見るだけでも、ギャラリーをめぐっているような感覚で楽しめます。作家さんが直接指導してくれるワークショップ(予約制)や、実際にその場で絵が出来上がっていく過程を見られるライブペインティングも開催されます!
http://www.artdive.net/

■ その他のアートフェア・手づくり市イベントについてはこちら
 → 【特集】京都の手づくり市まとめ



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