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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2013年6月アーカイブ

flyer_morimura-news.jpg現代日本を代表する芸術家のひとりとして知られる、森村泰昌さん。実は京都市立芸術大学のご出身で、京都にも大変ゆかりの深い方です。

そんな森村さんが、6月26日(水)から7月5日(金)までの10日間、母校である京都市立芸術大学内のスタジオにて新作を制作し、その課程を「特別授業」として公開するという企画を行います。

その記者発表会が、6月24日(月)に行われました。



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1985年にゴッホの自画像に扮して撮影するセルフポートレート作品を発表して以来、「世界の名画に自らなりきる」というスタイルの作品で世界的に高く評価されている美術家・森村泰昌さん。

今回、京都市立芸術大学にて制作を行う新作は、「ラス・メニーナス」。国王が肖像画を描いてもらっている部屋に小さな王女が入ってきてしまった一幕を描いた、17世紀スペインを代表する画家・ベラスケスの名作です。

森村さんは1990年に一度、この作品の主役であるマルガリータ王女に扮したことがありましたが、その頃から「ラス・メニーナス(侍女たち)」も挑戦してみたいと考えられていたそうです。

morimura-news03.jpg今回の作品制作についてお話される森村さん。右は京都市立芸術大学学長の建畠晢(たてはた・あきら)さん。


「前は一人だったので、次はもっと大きな作品をやってみたいと思っていました。なかなか機会に恵まれなかったのですが、今回いよいよ取り掛かることにしました。西洋絵画史を代表する作品ですし、自分なりの気持ちを込めてやりたいですね」(森村さん)

作品制作にあたり、森村さんは何度かスペイン・マドリードにあるプラド美術館へ赴き、本物をご覧になってきたそうです。今回の作品では、自分が絵と出会った場所である美術館の印象も作品の中に表現したいとのこと。

「僕の作品は「絵の再現」とは少し違います。「ラス・メニーナス」をテーマに、美術館や登場人物などを含めたある種の"物語"を表現したい。見る人・画家・モデルの視点が行きかう有様を自分なりに表してみたいと思っています」

背景として、既に深夜のプラド美術館の様子は撮影済み。作品は約20点ほど制作を予定されているそうで、続けてみると、まるで絵の中に迷い込んでいくような体験が味わえそうです。

「ラス・メニーナス」に登場する人物は正面に見える人物や鏡の中の人物など全てで11名。そして犬(マスチフ犬)が一匹。
「流石に犬は無理です(笑)」と仰っていましたが、犬以外の絵の登場人物には全て森村さんご自身が扮します。記者発表当日も既に撮影の作業を始められていたそうで、衣装をお召しになっていました。

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morimura-news01.jpg今回の作品制作は「特別授業としての公開制作」となります。4月から京都市立芸術大学の客員教授にもなられている森村さんですが、制作の過程を関係者以外に見せることは初めての試みなのだそうです。

「作品を鑑賞する、という学びもあります。しかし、その作品が「生まれる場」やプロセスを鑑賞するのもありなのではないかと思います。僕自身は教える立場には向かないと思ったのですが、これは「普通の授業」ではできないこと。イレギュラーなことに取組むことを伝えるのが、客員の仕事なのかなと感じました」

実は森村さん、最初はちょっと現場を見せることには抵抗感もあったのだそうです。

「以前は作品の「裏」を見せるようなことは、作品自身を純粋に見てもらうには良くないのではないか、と思っていました。でもそんなことはなくて、むしろ「見たい」という声をよく聞くようになったんですよ」

特に、デジタル技術が発達し、誰もが気軽に加工やコラージュした画像を制作できるようになってきてから、制作の現場に興味をもたれる方が増えた、と森村さんは仰います。

「本当に撮影してるのか?って思うみたいなんですよね。僕は作品を作るとき「生」「ライブ感」とか「身体性」を大事にしたいと思っています。これはデジタルでは表現できないし、現場にこそ現れているもの。隠さず現場を見てもらうことで、伝えられるものがあると思います」

また、今回の企画では、学生さんに向けて制作現場を公開するのと同時に、学生さんの一部(8名)がアシスタントとして実際に制作にも携わることになっています。

「教える、ということはあまり好きではないので、なるべくそんなシチュエーションは作らないようにと思っています。現場はトラブルも起こるし、問題もたくさんあります。決して格好いいところではない。でもそこを何とかして着地点へと持っていく。その課程を一緒に体験することで、「若い作家も先輩も、皆同じことをやっている」感覚を共有できる、そんな「表現の場」を伝えられるといいですね」


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作品の制作過程の公開は京都市立芸術大学の学生さん・関係者限定のため、一般の人は見ることはできませんが、現場の様子はFacebookのページやtwitterにて随時紹介されます。
どんな風に作品が作られているのかの過程自体も一つの「作品」として味わえるのではないでしょうか。

また、今回制作された作品は、9月28日から東京・銀座の資生堂ギャラリーにて一挙公開されます。どんな作品になったのか、制作過程を見たあとは本物をチェックしに行ってみてはいかがでしょうか。

京都市立芸術大学
京都市立芸術大学Facebookページ(制作様子はこちらにて写真付でレポートされます!)


【作品発表展】森村泰昌展 「侍女たちは夜に蘇る」

会期:2013年9月28日(土)~12月22日(日)
会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル 地下1階)

atlier_michaux2013-kabe.jpg京町家の壁は、昔ながらの土壁です。これを生み出すには左官職人さんのまさに芸術といえる技が欠かせません。そんな土壁作りを間近に見、体験できるワークショップが開催されます。

5月下旬に開催された第1弾はあっという間に満員御礼となってしまった人気企画。
第2弾は2日間開催を予定。壁の仕上げ段階である「漆喰塗り」にスポットをあてます。
会場は、京都西陣の北にある、古い職人長屋の一角にあるアトリエ「Atelier Michaux(アトリエミショー)」。講師は元左官職人で「壁」の可能性にこだわる建築家として知られる森田一弥さんが引き続き務めます。

開催内容・プログラム詳細については、直接会場までお問い合わせください!

森田一弥ワークショップ その2
土と壁

日時:2013年6月30日(日)、7月14日(日) 各日9:00~17:00
※両日の内容はほぼ同じです。
※6月26日現在、6月30日(日)分は満席となっております。
  キャンセル待ちなど詳細はお問い合わせください


料金:4,500円(講習費・材料費・手ぬぐい・昼食代込)
定員:12名(要予約/下記連絡先よりお申込みください)

会場・アクセス

Atelier Michaux(アトリエ・ミショー)
京都市北区紫野上門前町66
【地下鉄】烏丸線「北大路」駅下車、1番出口より 西へ徒歩15分
【市バス】「大徳寺前」下車、北へ徒歩13分

詳細・申込・お問い合わせ

Mail:am@atelier-michaux.com
イベント詳細:http://atelier-michaux.com/event/AM/AM_02.html
※申込の際は、参加人数・全員の氏名・当日ご連絡可能な携帯番号をお知らせ下さい。
morimura-news02.jpg現代日本を代表する芸術家のひとりとして知られる、森村泰昌さん。
実は京都市立芸術大学出身で、京都にも大変ゆかりの深い方です。
そんな森村さんが、6月26日(水)から、京都市立芸術大学にて、新作の制作を行います。
その記者発表会が、本日6月24日(月)に開催されました。

今回は、森村さんにとっても初の試みとして、新作の制作過程が公開されることになりました。
これは京都市立芸術大学での特別授業として企画されたもので、26日から7月5日(金)までの10日間、京都市立芸術大学のスタジオで森村さんが作品を制作します。

森村さんといえば、名画をモチーフに、自分が描かれた人物になりきるなどして独特の作品を生み出してきました。今回の新作は、スペインの画家・ベラスケスの代表作「ラス・メニーナス」をモチーフにした連作です。森村さん自身も長く挑戦してみたいと考えられていた作品だそうです。

学生向けの企画なので、実際の制作場所で見学できるのは京都市立芸術大学の学生さんのみとなりますが、現場の様子は逐一、京都市立芸術大学のFacebookなどにて紹介される予定だそうです。

作品だけを見るときとはまた違う、「今、ここで作品を生み出している」その課程ならではの面白さが見えてくるのではないでしょうか。

ちなみに、新作は9月に東京の資生堂ギャラリーで開催される展覧会で一挙公開されるとのこと。
作品が出来上がっていく課程を見た後で、完成作品を見に出かけてみると、また違った印象が味わえそうです。

※記者会見の詳細はこちら!(6/28更新)


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