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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2011年10月アーカイブ

artdive5.jpgKYOTO ART FESTA 「artDive(アートダイブ)」、10月22日、23日に秋の開催が行われますよ!

ついに開催も5回目!
すっかり、京都、そして関西を代表する大型アートイベントとしてお馴染みの存在になってきたアートダイブ。関西はもちろん、全国から集まったアーティストたちが、自らの力作を自由に展示・発表・販売します!

ジャンルは絵画やイラスト、写真のほか、ファッション、アクセサリー、手芸雑貨まで実に幅広いのも特徴。なかにはパフォーマンスを披露して「自分」を展示しちゃう、なんて人も!
また、その場で大作をアーティストが描きあげる様子を間近に見られる「ライブペインティング」、
アーティストさんと一緒に作品づくりができちゃう「ワークショップ」のコーナーもあります!
特に「ワークショップ」は好評を受けてより充実した内容になっているとか!

このイベントの最大の特徴は、アーティストさんと来場者の距離がとても近いこと。
各ブースにはアーティストさんが大体いらっしゃるので、直接お話をすることもできます。
この作品はどうやって作ったの?こだわりのポイントは?おすすめはどれ?
日ごろなかなかアーティストさんと交流する機会が少ない人も、きっと身近に感じられるはず!
アートとの距離も縮まり、お気に入りの作品も「発見」できますよ!

開催を重ねるごとに参加者も来場者も年々増えているこのイベント。
常連さんも初めてさんも、足を運んでみてください!
また、今回は10月22日に平安神宮のお祭り「時代祭」も重なっています。お祭り見物と併せていかが?

★「京都で遊ぼうART」も参加してます!
「京都で遊ぼうART」は第一回目から宣伝協力をさせていただいています。
当日、会場には「京都で遊ぼうART」のNEWチラシを置かせていただく予定です。
見かけた際はよろしくお願いします!

★「キラキラ☆ヒラメキ計画」のShoji Chisaさんもワークショップ開催!
展覧会の感想をビーズを使った作品で表現してしまう!というユニークな連載企画「キラキラ☆ヒラメキ計画」。こちらでおなじみのアーティスト、Shoji Chisaさんが、今回のartDiveにてワークショップを開催します!
※10月22日(土)15:00~予定
詳細&事前申し込みはこちら!!

KYOTO ART FESTA 2011 "artDive #05"

日時:2011年10月22日(土)、23日(日) 11:00~17:00
※開催時間は都合により変更となる場合がございます。
出展ブース:約200(約340名出展予定)
入場料:無料

会場・アクセス

会場:京都市勧業館「みやこめっせ」 第3展示場 Aフロア
電車:市営地下鉄東西線「東山」駅下車、2番出口を北へ(徒歩約7分)
バス:市バス5、32、46、100系統にて「京都会館美術館前」下車すぐ


主催・お問い合わせ先

アートダイブ実行委員会
TEL:075-75-1679/FAX:075-222-7223

「art Dive #05」の公式ホームページはこちら!
京都で開催される、若手クリエイターのためのアートフェスタ:artDive[アートダイブ] 京都アートフェスタ2011


公式ツイッターはこちら!(@artdive)


「京都で遊ぼうART」はartDiveの告知協力をさせて頂いております!
これまでのartDiveの様子をご紹介したレポートです。
注目の参加アーティストさんなども紹介しています。ご参考にぜひ!

artDive#01(2009.12)レポート

■ artDive#02(2010.5)レポート
  ・ Vol.1(プレイバック編)
   ・ Vol.2(アーティストピックアップ編)
  ・ Vol.3(「Alphact」編/パフォーマンス参加した人気アーティストグループへのインタビューです!)

■ artDive#03(2010.11)レポート
 ・ 【投稿レポート】アカサカさんによるライターレポート
 ・ 【イベントレポート】KYOTO ART FESTA 「artDive#03」(2)プレイバック編
 ・ 【イベントレポート】KYOTO ART FESTA 「artDive#03」(3)アーティストピックアップ編

artDive#04(2011.5)レポート

imura_portlait.jpg.jpg

アートを支えるひとたちのことば。
ART STAFF INTERVIEW
"ZIPANGU展" Vol.2
YUZO-MIMURA(井村優三/企画ディレクター)


高島屋京都店で9月28日より開催されている「ZIPANGU/ジパング展」。
今回、展覧会を主催されたギャラリストさんお二人に、お話をお伺いしました。
2回目はZIPANGU展の企画・プロデュースを担当された
井村優三さん(イムラアートギャラリー ディレクター)のインタビューをお送りします。

アートって、今はなかなかマーケット自体がそんなに広くない、とよくいわれています。
でも日本の美術って、実は京都市美術館よりも百貨店である高島屋の方が歴史が古いんですよ。高島屋の美術部がずっと美術品を売ったりしていたんです。横山大観とか、竹内栖鳳とか、名だたる日本画家の作品も、高島屋で売られていたんです。

zipangu-imura2.jpg実は当時、百貨店で販売されたアートの売り上げ金は、国家予算の一部に充てられた時代があったんです。つまり「国」と「アート」に、ものすごく密着性があったんですね。
そこで国はアーティストに対して何か権威をつけよう、ということで、今で言う文化勲章みたいな資格とか、一種の「お墨付き」を与えるようになったわけ。それがつくことによって、そのマーケットでの作品の値段が上がったんですよね。

でもこれって、世界のアートマーケットでは「あり得ない」ことなんです。日本国内だけのマーケットの話。
実は当時日本はすごく美術の消費大国であって、北は北海道、南は沖縄まで、美術品を百貨店で売買していました。そして、国からの「お墨付き」がついたものに高値がついていたんです。
でもやっぱりそれでは、日本が不況になったら日本のマーケットでは値段がつかなくなって、売れにくくなってしまう。百貨店での取引というのは、結局国内だけの市場なわけですからね。

「次の世代のアーティスト」を紹介する機会を作らないと、日本の美術は先が続かなくなって駄目になってしまう。
次を担うアーティストたちが国内だけでなく世界のマーケットに出て行くようになれば、美術の歴史は繋がっていくんです。


でも、今はそうじゃない。
今は、例えば何か美術館とか評論家に文章を書いてもらったりして、自分でプログラムをしっかり組んでるアーティストもいるんです。それが国内で認められて、世界に出て行きます。すると世界のマーケットにのっていく。
zipangu-imura3.jpg本来成熟した国では「国」と「アート」というのは分かれているもので、自由な表現を求められるようになっています。昔は国とアートが依存関係にあったけれど、今の日本では、この「現代アート」の中にそんな、自由な表現をする作家が出てきているんです。
だから、世界のマーケットでも認められる作家の集まり―これから伸びるであろう作家たちを、まずは百貨店の中で一度展覧会をやることで、中をちょっとでも「シャッフル」できたら面白い、と思ったんです。
今までの権威とかだけじゃない、自由に表現者を集めた「次の世代のアーティスト」を紹介する機会を。これをやらないと、美術の歴史が断絶する。先が続かなくなってしまいます。
文化勲章とかが悪いとは思わないけれども、今のまま、国内だけのマーケットでアートをやっていては、日本のアートは駄目になってしまう。
今、次を担う若いアーティストたちが世界に出て行くようになれば、歴史は繋がっていくんです。
それが「ZIPANGU展」を開催するコンセプトであり、きっかけのひとつです。

近代の百貨店で取引されていた時代のアートと現代のアートををつなぐ、橋渡しの役割をするのが、僕、企画担当のプロデューサー。その展覧会に実際に出す作家を選定する役割は、今回は三潴さんが担当しています。
実はこの役目を「ギャラリストがやる」ということが、とても珍しいこと。普通その役割は評論家とか、その時代の専門家の人がやることが多いんですよ。
それを何故僕らギャラリストがやるのかというと、僕らがより、現代のアートのマーケットに密着している存在だからです。

zipangu-imura4.jpg

染谷聡作品展示風景

今回、高島屋さんを会場に選んだのは今までの日本のアートのマーケットを担ってきた百貨店と一緒にやりたい、という思いからです。最初は周りから無理だとも言われましたし、時間もかかりました。この展覧会の開催には高島屋さんのご理解が大きいです。美術部の担当者さんにも、現代アートに理解のある方が結構いらっしゃったのは大きかったですね。
ZIPANGU展は、今後は美術館にも巡回することが決定しています。その次は海外でも開催したいと考えています。無理だ、という人もいますが、新しいことをしていかないと、決して前には進んではいけませんからね。

現代アートに触れる機会が少ない、経験が無い人も、まずは展覧会に来て、生の作品を見てほしいと思います。カタログや写真で見るのではなく、実際の作品にその場で対面してほしい。
そうすればきっと、何か感じるものを得られるはずです。

また、ジパング展では何人かの出品作家に自分の作品について語ってもらいます。
10月8日(土)には森淳一さん、9日(日)には三瀬夏之介さん、10日(月・祝)には山本太郎さんのアーティストトークがあります。(※山口晃さん、宮永愛子さんは終了致しました)
貴重なお話が聞ける機会ですから、ぜひ会場までお越しください。」



「京都で遊ぼうART」でもご紹介させて頂いている河井寛次郎や、上村松園といった京都にゆかりの深い作家も、高島屋で展覧会を開催し、評価されていったという経緯があります。

これまで、日本のアートが羽ばたいていく過程を支えてきた百貨店・高島屋。
そして、現代の若いアーティストたちを支える存在であるギャラリーと、アーティストたちを世に送り出す手助けをするギャラリスト。
これまで、とこれからのアートをひとつの流れとしてつないでいきたい、日本のアートの歴史を絶え間なく次につなげていきたい。そんな思いが、お話からはひしひしと伝わってきました。
 
お忙しい中お話くださった井村さんに、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。


PROFILE

井村優三(いむら・ゆうぞう)
1959年、京都生まれ。イムラアートギャラリー京都 / 東京ディレクター。
1990年、イムラアートギャラリーを設立。96年、丸太町に移転。
2010年には、東京神楽坂にセカンドスペース、イムラアートギャラリー東京をオープンした。
美術館などでの企画展も多数展開し、幅広い美術の世界をプロデュースしている。
主な展覧会に「ZAPANGU展:31人の気鋭作家が切り拓く、現代日本のアートシーン。」
「セラミックロード:海を渡った古伊万里」、「ルネラリック:光への軌跡」「没後100年記念エミール・ガレ展」「ユキパリスコレクション:ヨーロッパアンティーク美しきくらし展」「木梨憲武 色の世界展」など。

■ イムラアートギャラリー:http://www.imuraart.com/
→京都のギャラリーではZIPANGU展にも参加している染谷聡さんの展覧会を10/29まで開催しています!

関連リンク

ZIPANGU/ジパング展-31人の気鋭作家が切り拓く、現代日本のアートシーン。-
2011/9/28-10/10 高島屋京都店グランドホール

zipangu-mizuma.jpg

アートを支えるひとたちのことば。
ART STAFF INTERVIEW
"ZIPANGU展" Vol.1
SUEO-MIZUMA(三潴末雄/展覧会キュレーター)


髙島屋京都店で9月28日より開催されている「ZIPANGU/ジパング展」。
今回、展覧会を主催されたギャラリストさんお二人に、お話をお伺いしました。
まずは、ZIPANGU展の出展作家の選定などを担当された、
キュレーターの三潴末雄さん(ミヅマアートギャラリー)のインタビューをお送りします。

日本の文化の「遠い昔からのDNA」を持っている作家たちの作品。
これを集めた展覧会をずっとやりたいと考えていた。


実際にZIPANGU展の企画を暖めていたのはもう何年も前からの話なんだけれども...
自分の今までやってきた...ミヅマアートギャラリーの周りに集まっている作家は、現代アートの中にある日本の文化の、遠い昔からのDNAを持っています。それは決して「伝統の継承者」とかいうことではなくて、例えば「縄文のエネルギー」(※)とかいう、日本の文化と創造のエネルギーをきちっと身につけている作家たちなんです。
しかし残念ながら、そういう作家の作品は外国からは「エキゾチックなもの」として捉えられるし、逆に日本国内では「コンテンポラリーアートなのか」と、割と"まま子"みたいに扱われています。そうではない、作品に対するもっと正当な評価をしてもらいたいと思っていました。
それにこうした作家はうちだけじゃなくて他のギャラリーにもいるので、こうした作品を集めた展覧会をやりたいな、ということをずっと考えていたんです。
それがたまたま2年くらい前に井村くん(企画ディレクター/imura art gallery)との間で具体的に動き出しました。

僕自身は今回展覧会の「思想」的なこと―日本という国が、文化、アートがどのような形で発信していけるかについていつも考え、活動してきたわけなので、そのひとつの流れの中で展覧会を組織化する役割をしてました。作家選びとかね。そのコンセプトや基準は、最初にお話した通りです。

※日本の近現代美術を代表するアーティスト・岡本太郎が縄文時代の火炎土器に深く感銘を受けたエピソードより。岡本太郎は上野の東京国立博物館で出会った縄文時代の火炎土器に感動し「思わず叫びたくなる凄み」と翌年「縄文土器論」(1952)に書き残している。

単なる「伝統」ではなくて、「日本」という文化のDNAを持っているすばらしい作家たちがいることを知ってもらいたい。
展覧会はそれを「発信」し、多くの人に見てもらわなければならない。


展覧会を作ることと、ギャラリーを運営していくことは基本的に同じなんです。
どういうことかというと、ギャラリーというのはスペースがあって、作家の展覧会を開催すればいい、というわけではない。やっぱり「才能」との出会いがあって、その「才能」を世界に強く紹介していきたい。作家もギャラリストも、同じ船に乗って世界に旅立つ「運命共同体」ですね。

今度は自分のギャラリーだけじゃなく、多くの日本の中にいる「才能」を集めた展覧会を開催して、より多くの方々に見てもらえれば、と強く希望するようになったのです。選んだ作家たちは何か、「和的」だとか「日本的」だという一面的な見方で切り捨てられていたわけです。そうではなくて、単なる「伝統」というものではなくて、もっと深い深い、「日本」という文化のDNAを持っている人を、もっときちんと取り上げて見せたいと思っています。ここが一番重要なんです。

zipangu-mizuma3.jpg
展覧会とはそういう意味で、「発信」しなければならない。多くの人たちに見てもらわなきゃならないものです。多くの人たち―僕は最初は日本の津々浦々、その後はアジア、そして世界を意識している。
私が選んだアーティストたちの展覧会、これだけが日本の全てじゃない、これも日本の多様なアート作品のひとつです。それを殆どの人が和的だとか伝統的とかの言葉で切り捨ててしまうけれど、そんなもんじゃない、もっと文化とは深いものだよ、と。「縄文のエネルギー」を持ったすばらしい作家たちがここにいる。ということを知ってもらいたいんです。


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