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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展を楽しむポイント&見所作品をピックアップ!

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9月13日(火)より始まった、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派奇跡のコレクション」。
先に開催された東京展でも行列ができるほどの盛況ぶりだった展覧会が、いよいよ京都にやってきました!
東京展の様子はこちら!(展覧会レポート)

行くぞ!と決めている方も、どうしようかなぁ、と迷っている方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、そんな注目の展覧会の、見所ポイント、そして気になる作品を少しご紹介したいと思います。
ビビっと来たら、ぜひ展覧会に足を運んでみてください!

「美術館展」の開催が極めて困難なワシントン・ナショナル・ギャラリー


mane_washington.jpg エドゥアール・マネ 《鉄道》 1873年
National Gallery of Art, Washington
Gift of Horace Havemeyer in memory of his mother, Louisine W. Havemeyer

明快な色彩や平板な空間表現、大胆な構図により、ヨーロッパの絵画に変革をもたらしたマネは、その後「印象派」が生まれるきっかけとなり、「印象派の祖」とも呼ばれます。 これは彼がパリで最も権威ある展覧会「サロン」に1874年に出品した三点の作品中、唯一の入選作でした。
二人の人物の視線や年齢、服の色のコントラストが印象的。リズミカルな鉄格子の配置は画面全体のアクセントになっています。題材がちょうど当時普及し近代化のシンボル的存在だった鉄道というところも時勢を感じさせます。
常設コレクションの作品のひとつ。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーでは、作品寄贈者の意向などにより所蔵作品の多くは貸し出しが厳しく制限されています。
特に「常設コレクション作品」と呼ばれる作品群(2,334点)は美術館の「顔」ともいえる傑作の多くがそれに指定されており、「ある決まった点数以上、一度に館を離れてはならない」という不文律があります。
つまり、一気に多くの作品を持ち出して展示する「○○美術館展」の形式での展示が難しい美術館なんです。
しかし、今回の展覧会ではそのうち9点が出展!これは一つの展覧会に出される点数としてはワシントン・ナショナル・ギャラリー史上最多の数となります!

印象派・ポスト印象派ファン必見!日本初公開作品が約50点!


renoir_washington.jpg ピエール=オーギュスト・ルノワール 《モネ夫人とその息子》 1874年
National Gallery of Art, Washington / Ailsa Mellon Bruce Collection

印象派を代表する画家であるクロード・モネ。彼の家は1870年台半ば、一時期印象派の画家たちの集まる中心的な場所になっていました。
この絵は、モネの友人で印象派の仲間でもあったルノワールが、モネの妻カミーユと息子ジャンを描いたもの。実はこのとき、マネもモネの家を訪ねており、二人を隣で描いていました。そして家主のモネはその絵を描いているマネを描いていたのだとか。画家たちの親密な交流が伺える作品です。モネもお気に入りだったようで、生涯手元に置き、晩年には寝室に飾っていたそうです。
こちらは今回の展覧会で日本初公開となります。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵作品12万点の中でも、特に質の高さと人気を誇るのが、うち約400点の印象派とポスト印象派の作品群です。
今回はその中から日本初公開作品約50点を含む、全83点が展示されます。
展示は、クールベやコローらバルビゾン派・写実主義の作品を導入部とし、印象派の先駆けとなったマネを経て、モネ・ルノワール・ドガなど印象派に至り、そし てセザンヌやゴッホ、ゴーギャンなどそれぞれの表現を模索し印象派のその先を目指したポスト印象派の画家たちへと続きます。
マネの『鉄道』は17 年ぶりの来日。また、展覧会のポスターにもなっているゴッホの『自画像』は日本初公開となる作品です。
その他、ルノワールの『モネ夫人とその息子』、セザンヌの初 期の名作『「レヴェヌマン」紙を読む画家の父』やスーラの『オンフルールの灯台』なども日本初公開。
ぜひ、貴重な作品たちとの出会いをお楽しみください。

ワシントンでもなかなか見られない作品も!


lautrec_washington.jpg アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《アンバサドゥールの粋な人々》 1893年
National Gallery of Art, Washington
Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon
現在もパリの観光名所になっているキャバレー「ムーラン・ルージュ」のポスターで知られるロートレック。
彼は印象派より少し後、ポスト印象派の時代に活躍しました。ゴッホの友人の一人でもあります。

この作品は、当時のパリで最も人気だったカフェ・コンセール(シャンソン喫茶)「アンバサドゥール(大使たち)」を描いたもの。出演が決まった彼の友人の歌手の依頼によるこのポスターは、「ムーラン・ルージュ」に続き大成功を収め、一躍ロートレックは人気画家となります。

洗練されたカフェで食事を楽しむ若いカップルが描かれていますが、服装は当時の流行最先端。楽しそうに会話する姿が生き生きと描かれています。

この作品は厚紙に貼られた網目紙に、黒炭でラインを引き、それに油彩で着色されています。

印象派やポスト印象派の画家たちは、素描や水彩、パステル、様々な版画など、キャンバスではなく紙に描く作品にも積極的に取り組みました。特に今回は版画作品が多く出展されています。
彼 らが活躍した時代は、写真が広く普及した時代でもあり、それまで複製メディアとしての役割を担ってきた版画は、芸術家の独自表現や芸術性を追及する「アー ト」としての方向を強めていきました。また、油彩画の影に隠れがちな素描や水彩なども、芸術家の個性と表現がより自由に探求されています。
このような紙に描かれた作品は、作品保護のためにめったにワシントン・ナショナル・ギャラリー内でも展示されません。また、これらの作品は「1作品あたり計15回までしか館外に貸し出ししてはならない」という規定もあります。今回の出展はその貴重な1回分にあたります!
現地でもなかなか見られない作品に出会えるチャンス、お見逃しなく!

関連リンク

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派奇跡のコレクション

京都市美術館


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