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【祇園祭こぼれ話】じっくり堪能したい、屏風祭の展示品。(横山商店)

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7月14日より、いよいよ宵山の期間が始まりました。
京都はすっかりお祭りムード一色!特に夕方(17時、18時)以降は山鉾の提灯に明りが灯ったり、お囃子がなっていたり、屋台が並んだり、会所から子供たちの呼び込みのわらべ歌が聞こえてきたり...ちょっと街を歩いただけで、すっかり気分が高揚してしまいそうです。

さて、宵山の期間中のお楽しみのひとつが、京都の旧家が、家や所蔵する美術品の数々を一般の人に見せてくれる「屏風祭」。
先日は、一足早く「杉本家住宅」さんにお伺いした様子をレポートでご紹介しましたが、
今回は「横山商店」さんの屏風祭りについて、面白いお話をお伺いしたのでご紹介します。

「横山商店」さんは、西洞院綾小路南西角、四条通から南へ少し下がったところにあります。
本業は呉服屋さん。振袖から訪問着、帯や小物などを幅広く扱っていらっしゃいます。
(ちなみにホームページはこちら→ http://www.yokoyamashoten.gr.jp/ )

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ここでは、呉服屋さんらしく、帯地を屏風に仕立てたものを展示されていらっしゃいます。
帯は〆てしまうと全体の柄はどうしても見えなくなってしまいますが、このように広げて見ると、全体のパターンの美しさがよりよくわかります。

こちらのご主人に今回特に見て欲しいものは、とたずねると、こちらを紹介してくださいました。

022.jpg

『花樹対鹿文錦(かじゅたいろくもんにしき)』。
100年ほど前にシルクロード探検調査を行った東洋学者・大谷光瑞(おおたにこうずい/1876-1948)が、トルファン(敦煌)の古墓(7世紀)からミイラを発掘した際に発見した、ミイラの顔を覆っていた錦のボロ布。これを日本に持ち帰り、京都を代表する西陣織の職人・龍村平蔵(1876-1962)が復元したものです。
(龍村平蔵は現在も、西陣織において文化財などの復元などで活躍する西陣織の有名な会社です)

ご主人いわく、正円をきちんと連続させ、かつ中にとても細かい文様を織り込むのは、織物の表現としては大変高度な技術が要求される、とても難しいものだそう。
「よくここまで完璧に復元したと思います。職人技がよくわかりますね」とのこと。

色合いや文様の雰囲気はとてもエキゾチックで、遠くシルクロードの文化を感じさせます。
この動物が円の中にあしらわれて連続したパターンは、特にササン朝ペルシャで用いられた文様だそう。現在日本の国宝となっている、奈良・法隆寺で発見された「獅子狩文錦」とよく似てた雰囲気です。

祇園祭には、こんな異国情緒が感じられる美術品を、様々なところで見ることができます。
屏風祭で展示されているものの中にはとてもモダンで現代風の屏風もありますし、山鉾の懸物を見ても、ベルギーからかつて輸入された、聖書をモチーフにした西洋風デザインのものがあります。
様々な国の文化が垣間見えるのも、祇園祭の隠れた魅力のひとつかもしれませんね。

屏風祭は宵山期間中、16日(土)までの開催が殆どです。
ぜひ、宵山めぐり中の楽しみとして、覗きに行ってみてください!
(あくまで一般の建物を利用していますので、観覧マナーにはご注意を。)

屏風祭や、祇園祭関連の展示については、
特集ページ、またはルート提案コンテンツ「京都をぐるっと歩いてみた。第一回祇園祭編」をご参考に!

関連リンク

祇園祭~京都の街中がミュージアムに!~

京都の街歩きコーナー「京都をぐるっと歩いてみた。」第1回「祇園祭」をテーマにぐるっと歩いてみた。




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