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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2011年6月アーカイブ

6月17日から開催される「かんさいいすなう-人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう」展。
あのアサヒビール大山崎山荘美術館がおくる、「椅子」をテーマにした展覧会です。
なんと今回は展示された作品を見るだけでなく、実際に座って楽しめてしまうんです!
開催を前に一足早く、内覧会で展覧会を体験してきちゃいました!

身近なアート「いす」から日常の美を見つめなおす。


isunau1.jpg 黒田辰秋による、展覧会のきっかけとなった椅子と家具たち。
彼が20代のころに制作したもので、美術館のコレクションのベースを作ったアサヒビールの初代社長・山本為三郎が実際に家で使用していたものです。
左の椅子は本来は6脚あるうちのひとつ。横のテーブル(これも複数組み合わせると大きな楕円形のテーブルになります)とセットになっています。スツールの横、右端は山本氏のお孫さんのために作った子供用の椅子。
「椅子をテーマにした展覧会をやってみたい、とは、3年くらい前から考えていました。作家さんにお声かけをして、実際の準備に入ったのは昨年(2010)末です」
と仰っていたのは、今回の「かんさいいすなう」展を企画した学芸員の杉浦さん。

きっかけとなったのは、民藝の作家で京都を拠点に活動した黒田辰秋による椅子。民藝のコレクションでしられる大山崎山荘美術館でも名作といわれる椅子です。(今回も展示されています)
日々の生活に欠かせない存在である椅子は、実際の暮らしに基づいた美を求めた民藝において、その精神を良くあらわした作品といえます。

「人と常に密着し、接点の多い工芸である椅子は、私たちにとって身近なアートといえます。
また、元々大山崎山荘も、山荘を建てた加賀正太郎の日常生活の場。「日常」の空間の中で、椅子を通して、「日常の美」を見つめなおすきっかけにしてもらいたいと思っています」(杉浦さん)

関西で活躍中の「なう」な作家による椅子がずらり。


isunau2.jpg
ずらっと並んだ椅子!壮観です。人それぞれ椅子の形も表情も全く違います。もちろん全部に座れますよ!
(かごはバッグ入れ。座るときは荷物はこちらへ)


展示されている椅子は約60点(+参考作品)。
うち54点は、関西で活躍した黒田辰秋になぞらえ、皆現在関西で活動している、現役の作家さんによるもの。大半は木工の作家さんですが、中にはテキスタイルデザイン、金工など別のジャンルで活動している方もいらっしゃいます。

「基本的に、過去に椅子作品づくりの実績がある方、一品物をデザインから実際の制作まで自身で手がけている方にお願いしました」(杉浦さん)

また、約半数の方は、この展覧会のために新作を制作。(美術館側から制作をお願いしたわけではなかったそうですが、多くの方が「でしたらぜひ新しいものを」とチャレンジしてくださったとか)
展覧会のサブタイトル「すわって考える」からイメージしたもの、展示会場である大山崎山荘を意識したものなど、実に様々です。
もちろん、他の作品も作家さん各々の個性が出ていて、とてもバラエティ豊か!
木工作家さんはカタチに個性が光る作品が多いように感じますが、テキスタイル作家の方はやはり布にポイントがあり、金工の方はちょっとスマートな感じがします。本当に人それぞれ。

また、この展覧会の最大の特徴は、「見るだけではなく実際に座って楽しめること」

isunau3.jpg こんな感じで実際に座って楽しめます。
ちなみにこちらは山本伸二さんの《オーム貝のベンチ》。一木で作った巨大な作品です。モデルは山極さんご本人。
海のイメージで制作されたそうで、寝そべるとまるでビーチチェアのように!(寝そべってもいいのよ!)
「以前から来館者の方から、展示されている作品を実際に使ってみたい、という声が多く寄せられていたんです。その声にお答えしたいという意味もあって、今回はこのような展示方法にしました。また、この美術館は空間としても魅力的なので、ぜひ腰をおろして、じっくりと時間を過ごしてもらいたいなと思っています」(杉浦さん)

一部を除き、ほとんどの作品は実際に腰掛けて楽しめるようになっています。
ベンチや長いす、一人がけ、布張り、スツール、中には「何じゃこりゃ!」という愉快なオブジェのような作品まで。色々な作品にどんどん座って、お気に入りの椅子を見つけてみてはいかが?
(お気に入り椅子に投票するイベント企画もありますよ!)

※ちなみに、もし「この作家さんの椅子が欲しい!」となったら、美術館にご相談を。展示品の直接販売はされていませんが、作家さんをご紹介していただけるそうです。

椅子から人となりが見える?「あの人のいす」


isunau4.jpg
左から、山田知事(京都府)、おかけんたさん、橋下知事(大阪府)の椅子。

また、展覧会には特別出品として、タレントのおかけんたさん、京都府の山田知事、そして大阪府の橋下知事が実際に家や仕事で使っている椅子も展示されています。
京都府と大阪府の知事室の椅子をセレクトされたのはなぜかというと、ちょうど大山崎町が京都と大阪の境にあたる町だからとのこと。
実際に日ごろ使われているものだけあって、ちょっとしたキズや布の擦り切れた感じを見ると、その人の人となりも感じられそうです。
※こちらには実際に座ることはできませんので、ご注意ください。


flyer_corabart2.jpg日本が誇る伝統芸能のひとつ・日本舞踊と、様々な楽器の演奏を組み合わせた公演を行う「京の暮らしコラボアート」。
今回はフルート&フランスシターと日舞がコラボレーションします。

フランスシター、とはちょっと聞き覚えのない名前ですが、
これは主に南仏地方などの教会で賛美歌など教会音楽の伴奏に用いられた弦楽器。
120本余り張られた弦を弾いて演奏します。
その歴史はとても古く、旧約聖書にも名前が登場しているとか。

日舞も、元は五穀豊穣を願い祈る際の身振り手振りから始まったものといわれています。
このイベントでは、その五大流派のひとつで、300年の歴史を持つ「西川流」の舞が舞われます。
日本の祈りの舞と、西洋の祈りの音楽との出会い。
京町家を利用した会場にて楽しんでみてはいかがでしょうか。

京の暮らしコラボアート 第二回 フルート&フランスシター×日本舞踊


日時:2011年6月26日(日) 11:00~12:30ごろ 10:30開場
料金:大人2,000円/学生1,000円/親子ペア2,500円

※事前予約制です。入場ご希望の方は、事前に会場までご連絡くださいませ。
※定員に達した場合は、入場いただけない場合がございます。予めご了承ください。

会場/申し込み・お問い合わせ先

京遊学舎
〒604-0883 京都市中京区間之町竹屋町下る楠町607
TEL:075-212-2044 FAX:075-212-2049
http://homepage2.nifty.com/kyoyugakusha/wa/dendo.htm

出演者プロフィール

【ナビゲーター・日本舞踊】西川影鸞(にしかわ・えいれん)
日舞西川流師範・帝塚山大学講師・表千家講師。
6歳より日舞を始める。他にもクラシックバレエ・茶道・タップダンスなど和洋様々なジャンルの芸術を学び、国内外数々の舞台に出演、公演活動を行う。

【フルート】津田佐代子(つだ・さよこ)
堀川高校音楽科、京都市立芸術大学音楽学部卒。
全日本学生音楽コンクール・日本クラシック音楽コンクール入選/管楽器コンクール金賞。
国内外の多数の演奏会に出演するほか、ジャンルを超えたコラボレーション企画・プロデュースも手がける。

【フランスシター】井幡万由美(いばた・まゆみ)
堀川高校音楽科、同志社女子大学学芸学部音楽学科チェンバロ専攻卒。
その後米国オハイオ州シンシナティ大学音楽学校大学院に留学、アーティストディプロマを取得。
近年はフランスシターの普及活動にも力を入れている。現在京都女子大学講師。
DSC_3685.JPG 右・関本徹生先生 左・小西由悟さん


陶芸、染織、漆器、金工...京都には実にたくさんの伝統文化が産業として、現在も息づいています。それらはどれも日本の文化を代表するものばかり。生み出された優れた美術品は昔から多くの人を魅了してきました。

そんな京都の「ものづくり」文化を支えてきたのは、それを作り出す高い技術を持った職人さん達です。もちろん京都には様々なジャンルの職人さん達が数多く存在し、ものづくりに携わっています。
しかし、どこにどんな職人さんがいるのか?までは、あまり知られてはいないのではないでしょうか。

京都のどの地域にどんな職人さんがどのくらいいるのか?
これが一目で分かる「職人マップ」が、このたび京都造形芸術大学プロジェクトセンターと学生グループによって制作されました!

2011年6月19日のシンポジウム「ものづくりルネッサンス2011」にてお披露目となるこのマップ。
今回、マップ作りに携わった京都造形芸術大学教授の関本徹生先生、そして学生スタッフの小西由悟さんに、「京都で遊ぼうART」のスタッフがお話を伺ってきました!


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