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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2011年2月アーカイブ

shin-ueda.jpg 『痕跡』(Globe Mountain Coffeeにて展示予定)
© Hiroshi-Ueta
普通に美術館やギャラリーでアート鑑賞、もいいですが、コーヒーやお茶を片手にアートを眺めるなんて過ごすのはいかが?

そんな優雅なひとときが楽しめる催しが、この度、京都の二つのカフェにて開催されます。

作品を展示するのは、京都を拠点に書のアート作品を制作・活動している書家・上田普さん。
書をモチーフにしたタトゥーのデザインや、大手飲料メーカーの商品ラベルデザインなども手がける現代書道アーティスト・デザイナーです。
2月8日(火)にKBS系にてラジオ番組に出演されることになり、「ラジオでは伝えきれないことも多い」ということで、今回展示を行うことになったそうです。

会場は、西大路沿いにある「Globe Mountain Coffee」と、大宮今出川北上がる・小学校の向かいにある「珈琲 逃現郷」。
ギャラリー&カフェといえば、京都ではneutron kyotoなど幾つかありますが、今回は街中のカフェが展覧会の会場になるという試みになっています。

元々京都は喫茶店が多く、カフェ文化が根付いている土地柄といわれています。
カフェでアート鑑賞は京都の文化を味わうことでもあるのかもしれません。
席について美味しいコーヒーを味わいながら、アートをのんびり鑑賞する。そんなひとときをどうぞ!

※因みに、Globe Mountain Coffeeはスタッフも時々お世話になっております。フェアトレードのコーヒーのお店なのですが、日替わりのコーヒーがどれも違った味や香りが楽しめます!お勧め。



書家・上田普 作品展

Globe Mountain Coffee(グローブ・マウンテン・コーヒー)

(京都市中京区西ノ京東合町55)
展示期間:2011年2月4日(金)~28日(月)
営業時間:9:30~23:00(日、祝日は18:30まで) ※年中無休
アクセス:市営地下鉄東西線「西大路御池」駅下車、2番出口より徒歩5分
TEL:075-812-0606
URL:http://globe-mountain-coffee.com/

珈琲 逃現郷

(京都市上京区今出川通大宮上ル観世町127-1
展示期間:2011年2月8日(火)~ ※常設展示
営業時間:12:00~24:00 ※月曜定休
アクセス:京都市バス「今出川大宮」下車、徒歩1分
TEL:075-354-6866

※会場は通常の喫茶店です。作品鑑賞の際は必ずご注文をお願いします。

ラジオ放送出演予定

KBS京都ラジオ(AM1143)
音楽わいどラジオ・ビュー トークフルスイング」:2月8日(火)15:15~(予定)

上田普(うえだ・ひろし) プロフィール

1974年兵庫県生まれ。幼少の頃から母親の元で書を学ぶ。
1996年四国大学書道コース卒業後、中国浙江省杭州大学へ留学。
2000年カナダ・トロントに渡り、個展等のアート活動の他、筆文字によるタトゥーデザインや 本の装丁を手掛け、2001年からはSotheby's NY へ出品販売を行う。
2002年に制作の場を京都に移し、2005年京都市美術協会より新鋭美術作家に選出。
2006年よりオーストラリア・ゴールドコーストのギャラリーにて常設展示販売、 同時にオーストラリア各地のアートイベントに参加。
2007年には人気バンド・シャカラビッツの『満天の星を探そうとも空は見ない』のPVに出演した。
2008年、全国発売されたチルドカップ飲料「龍之助」のロゴ制作を手がける他、韓国国際アートフェアに参加。
2009年中国ハルピンでの展覧会にて栄誉賞を受ける。
近年は京都の老舗旅館や、御茶屋、町屋保存会等からの依頼の他、ラジオ、TVの出演等、京都に根付いた活動も行っている。

■ 公式ブログ 「書家 上田普 筆さばき」:http://hiroshiueta.kyo2.jp/

hokyoji-title.jpg
神社やお寺の「宝物」にスポットをあててご紹介している「京都宝物館探訪記」。

豊国神社、智積院、藤森神社、醍醐寺(連載中)に続く第5弾は、宝鏡寺(ほうきょうじ)をご紹介します。第1回目はまずは歴史から。

長谷川等伯ゆかりの「本法寺」や、茶道の家元、表千家や裏千家の御宅のすぐ近くにあります。
「宝鏡寺って何?」という方も、別名の「人形寺」の名前は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

皇室とゆかりが深い尼寺である宝鏡寺には、昔からお寺に入った姫君たちへのプレゼントとして、御所の天皇からお人形が数多く贈られていました。
そのため、雛人形をはじめとした貴重なお人形のコレクションが多く所蔵されており、春・秋の年二回展覧会を開催して一般に公開をしています。

また、10月には「人形供養祭」も開催され、全国各地から寄せられたお人形をきちんと供養して下さいます。
テレビで映像が流れることもあるので、見覚えのある方もいるかも?

また、この宝鏡寺には幕末史でお馴染みの、皇女和宮も小さい頃に一時滞在しています。

詳しくは記事にて!

因みに、春の公開日は3月1日から。おひなさまが中心に展示されます。
京都の雛祭り、是非こちらもチェックしておいて下さいね!

関連リンク

京都宝物館探訪記トップ
Vol.5 宝鏡寺

宝鏡寺門跡(施設情報)
実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回はライターのdenさんに、こちらの展覧会の感想レポートをお寄せいただきました!
どうもありがとうございます!
(denさん本当に精力的です...!)

三野 優子 写真展 「カントリーエレベーター」アートスペース虹
(2011/2/1-2/6)


お米とお箸の恋物語の中身...

flyer_mino-yuko2011.jpg © Yuko-Mino
三野さんの対象はあっけらかん。

前回は寺の入り口ばかり撮ったもの。
そのお寺も総門のあるような大きなものではなく、三野さんの出身である守山のお寺。
いわばご近所様のお寺。
過去ログはこちら(denさんの個人サイト内)

さて、ギャラリーサイトの告知を見ると、1年ぶりの三野さんの個展。

やはり......お眼鏡にかなったのはどうやらカントリーエレベーター。
守山の田んぼの中に立つこの建物をそう呼ぶとは知らなかった。

確かに良く見ると不思議な形をしている...が、とてもシンプル。
サイロのような筒状の構造物の上に、なんとものどかに家がのっかっている。
これは明らかにその機能から形成されたデザイン(?)なのだが、一切の情緒性はそこに無いのに、不思議となごむのは何故か?

三野さんはまずこの「お米とお箸の恋物語」のロゴが気になった。
書かれた建物とのわずかなギャップ。

「カントリーエレベーター」を調べてみる。

JA西春日井のサイトにはなんと「カントリーエレベーター探検隊」なるコーナーもあって
コレさえ見れば完璧、"カンエレ"のオーソリーティまちがいなしである。

で、中身の説明等はこの際そちらのサイトを見てもらうとして、
要は三野さんの心象(実は像はまだ映ってはいないが)が外から中へ徐々に移行していくことにある。

ここに僕などは極めて男性的な(差別的な意味ではなく)"萌え"を感じるのだがいかがだろうか。

内部への関心が"プチ工場萌え"へとスライドしていくのは本人が望む心象=被写体としての魅力、というとても健全な動機がそこにあるからだと思う。

この田んぼに立つ、関係者以外には立ち入ることなどない施設に撮らせて欲しいと申し出るのだが、もしそれが僕なら(例えば写真を趣味にしているオヤジだったら)まず怪訝な顔と態度で対応されて、快諾とはならない。手続きも面倒そうだ。

正直言って、「写真を専攻する大学生」であるという彼女が持つメリットの存分な活用。
ついついこういう風に考えてしまう。
だってこれさえ写真を撮るという行為のとっかかりであって、
撮りたいと願ってみても撮らせてくれない状況というのも充分に有り得るからだ。

おっと、肝心の写真のことに全然触れてない。
ひと気のない(撮影の時季はシーズンオフということで人も少ないらしい)構内の写真は全くといっていいほどに、やはり"あっけらかん"。

三野さんの性格も反映されているのかしらん。
社会科の教科書にあるような写真。あおりも演出も無い。
下に工程のキャプションがついていてもおかしくない。

でもじっと見ていると、人のいない、作業していない現場というものの気の抜けた、あるいは間の抜けた感はそれなりに味わいがあったりする。
三野さんも意図的に淡々と撮影しました、と語る。
ただ機能するためにだけあるそれらの器具や設備に、何らしかの哀愁を覚えるのはなぜだろう。

最初に写真自体のクオリティを問うてしまえば、これらの作品は途端に言葉を無くすかも知れない。
しかし「当事者にとっての当然」が「他者にとっての興味」であること、その愉しいギャップを若さというフィルターを通して表現したものと考えるならば、これらもほのかに色めきたってくる。
順序が逆な写真があってもいいではないか。

このインクジェット出力の向こう岸に何かが見える、
それが何かを示唆している、そのことが心にさざ波を立たせる、
それを探しにもっと迷い、ためらい、後ずさりしながら
これからも色んなものをたくさん撮って欲しいと思う。

文責:den 編集:京都で遊ぼうART

三野 優子 写真展 「カントリーエレベーター」は、2月6日(日)までの開催です。
モチーフを見つけ出し、そこに当事者が気づかない魅力を見つけ出してしまう、三野さんの確かなその「視点のセンス」。作品にはそれがぎゅっと詰まっているのですね。
気になった方は、アートスペース虹へ!
denさん、素敵な文章をありがとうございました!

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関連リンク

三野 優子 写真展 「カントリーエレベーター」

アートスペース虹

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