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京都で遊ぼうART スタッフブログ

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2011年1月アーカイブ

実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回はライターのdenさんに、こちらの展覧会の感想レポートをお寄せいただきました!
どうもありがとうございます!

小坂大毅展 "Proto"アートスペース虹
(2011/1/3-1/23)


死者の未来を託す"用"を成さない造形...

flyer_daiki-kobayashi.jpg © Daiki Kosaka
中国では古代より人間の魂は永遠であり、
亡くなった後も現実世界としっかり繋がっているという
輪廻転生をモットーとする日本人から見ると妙に生臭い死後観がある。

中国人の死後観が顕著に表れる例として
香港の葬儀の様子はしばしば紹介される。
あの紙製の供物のこと。
火葬の際に一緒に燃やすものだが、
その極彩色のキットはお札、マンション、家、車、飛行機やらで
最近では携帯電話やパソコンまであるという。
決定的に日本と違うのは逝った人にあの世で金持ちになって欲しいという感覚、
いや価値観と言ってもよい。

墓に納められた「俑」(よう)、特に兵馬俑などは有名だが
なんと新石器時代からこのような副葬品が作られていたという。
これを明器(めいき)と呼び、先の兵馬俑のような
人、動物、建物、飲食器などをかたどった
陶製、木製、青銅製で作られた。

これは香港で見受けられる中国人の葬儀と全く同じ意味を成す。
死者が生前に必要としたもの、あるいはあの世で必要となるものを
亡くなった後でも使えるようにしたものだ。
漢時代には特に陶磁器の明器が作られた。

小坂さんはこの副葬品をテーマに制作する。
一緒に供えることにしか意味性を求めない造形。
器物として何ら機能しない、いや機能うんぬんよりも
より深い意義をそこに込めていると言ってもよいと思う。

焼物の逸品に沢庵をのせて日常使いにする人は滅多にいない。
いつしか焼物は"景色"としてその芸術性をいかんなく発揮する。
陶芸は当初は生活器のために編み出された手段なのに
思えばその地位は限りなく上昇し、
ケースに納まった鑑賞物として鎮座まします、
高価なオブジェになりつつある。

しかし、それもこれも熟練の技と作家の器量あっての
当然な、そして尊大な付加価値の賜物だ。
意味性の剥奪という共通項が明器と現代の器物を
時代を越えて通じ合うという解釈は面白い。
単純な発想だがどちらにもそれなりの意味があり、
それこそが現代美術として陶芸を捉えるうえで
出(い)ずる着想ではないかと思う。

壺のような、瓶(かめ)のようなそのフォルムは
表面の表情と相まって本金を施した口、
内部に塗られた鮮やかな朱色が象徴的に中国をイメージさせる。
整然と配置されたそれらの中央に草を食む馬がいる。
これは兵馬俑のシンボルとして置かれたもの。
艶やかな表面に互いが映り込み、腰をかがめて見ると
また面白いシチュエーションが現れる。

一番奥に配置されたものは派手に欠けている。
これは搬入時に落として割れたもので、
その時もし、居合わせたならさぞ居心地が悪かったに違いない状況を
想像させる痕跡は不思議と何もない。
むしろ割れたことで得た効果を喜ぶべきだろう。
このことで整然としたレイアウトにドラマが生まれたと考えよう。
それも現代美術を観る愉しさではないか。


文責:den 編集:京都で遊ぼうART

小坂大毅展「Proto」は、今週末1月30日(日)までの開催です。
まだ大学を卒業したばかりの若手作家の小坂さんですが、そこで「副葬品」がテーマとは!
普通の陶芸、焼物とは違うニュアンスを秘めた、ユニークな内容になっているようです。
気になった方はお早めに足をお運び下さい!

denさん、素敵な文章をありがとうございました!

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関連リンク

小坂大毅展「Proto」
アートスペース虹

denさんのブログ「シッタカブリアンの午睡」
gaikan_shibi_fukunaga.jpg Photo by Kazuo-Fukunaga
京都を代表するミュージアムのひとつ、京都市美術館が、野外展示をする若手アーティストを募集中!

3月から4月にかけ、京都市美術館では「遭遇領域-野外造形展」という展覧会を開催予定です。
これは、美術館の南側の緑地帯や、東側にある池の周辺などを会場に、様々なジャンルの作品を野外に展示しようという試み。
その場の空気や景色と作品が出会い、時間と共に見え方も変化していく、そんな通常の室内展示では味わえない可能性を探ろうという意味も込められています。

この展覧会では、京都市美術館として初めて、展示作品が一般公募されているんです!

対象は30歳以下のアーティスト(住所不問)。使用する素材も自由なので、彫刻でも工芸でもインスタレーションでも、何でもOK(大きさには制限があります)。また、出品料も無料となっています。
勿論審査はありますが、京都のアートのメッカである岡崎公園、しかも京都市美術館の展覧会に作品展示する大きなチャンスです!

京都のアート・シーンを担う若手アーティストさん、是非チェックして見てはいかがでしょうか?

また、時期としてもちょうど春、桜や新緑の楽しめる季節です。
野外展示は入場無料なので、公園を散歩する感覚で「偶然のアートとの出会い」を楽しみに行くのもいいかもしれません!

「遭遇領域-野外造形展」

展示作品募集について

対象:30歳以下の若手アーティスト(住所は不問。京都在住でなくても参加可能です)
作品の条件:素材自由。ただし大きさは底面積が4m×4m以内、最長辺は3m以内。
出品料:無料

応募締切:2011年2月6日(日)必着
審査:展示プランを記した書類選考により、展示作品約30点を決定します。
※ 開会前には二次審査も行われ、大賞(賞金30万円)や準大賞(同10万円)など入賞作を決定します。

展示期間:2011年3月28日(月)~4月17日(日)
会場:京都市美術館敷地内(緑地帯)
料金:無料(入場自由)
※同時期には京都市美術館館内にて2011年の注目展「親鸞展 生涯とゆかりの名宝」も開催されます。

詳細・お問合せ

京都市美術館
出品申込書・詳しい募集要項についてはこちら!
gallery_anntena-souvenia2010.jpg 写真は前回のもの(幸千さんの作品)
旅先の思い出を形にして、持ち帰ったり、他の人にもおすそ分けすることが出来る「お土産」。
その「おみやげ」をテーマにしたユニークな展覧会が開催されます!

日本の主食として欠かせないお米はその土地その土地で品種も味も異なってきます。
そんな、その土地で育まれたお米のように、ここ京都で育まれ発信されるステキなモノ、大切なモノ、愉快なモノに、気持ちを添えて、誰かへ手渡してほしい。
そんな思いを込めて、京都好きのデザイナー・アーティスト18名が数量限定で制作したスーベニア(お土産)を展示・販売するという企画です。

「おみやげ」は日用雑貨から文房具、本、アクセサリーにおもちゃなど実に様々。
定番のおみやげもいいけれど、そこでしか手に入らない、ユニークなおみやげを探しに行ってみるのはいかが?

なお、1月30日までは、京都精華大学のアートスペース「kara-S」(COCON烏丸 3階)の棚にても、出展作家の一人・ナカムラマキコさんの作品「グニャングニャみやげ」が展示販売されます。
鳥や虫、花などをモチーフにしたバッジや、たくさんの「あ」が刺繍された「あっブレス」などの面白い品(もちろん手作り!)が並びます。こちらも併せてご覧下さい。

冬の、おみやげ展

日時:2011年1月21日(金)~2月6日(日)の期間内の金・土・日/13:00~19:00
→ 1月21(金)、22(土)、23(日)、28(金)、29(土)、30(日)、 2月4(金)、5(土)、6(日)
※入場無料

《出展作家》
gunya n gunya (グニャングニャ・ナカムラマキコ/布小物)
川瀬知代 (かわせともよ/イラスト)
simple wood product (シンプルウッドプロダクト・江見新/木工製品・家具)
カオリとマリ子 (二人姉妹のアートユニット)
klma (くるま/デザインチーム)
高嶋佳奈子 (たかはし かなこ/陶芸)
atricot (あとりこっと・笹谷史子/ニット製作)
幸千 (ゆきち/植田千香子/金工家)
intoo (イントゥー・いん ともみ/布小物)
寺西真希 (てらにしまき/オリジナル雑貨・イラスト)
玉村へビオ(たまむら へびお/イラスト)
藤信知子 (ふじのぶ ともこ/陶芸による立体・オブジェ)
山さきあさ彦 (やまさきあさひこ/イラスト・コラージュなどを制作)
Petites pierres de la mer "海の小石"(うみのこいし/自然派石鹸)
joe (ジョー/カシミヤニット)
近藤妙子(こんどう たえこ/染織)
鏡と雲 spegel och moln (かがみとくも/アンティーク)

※企画元の「ライスマーク スーベニアショップ」のサイトに、作品の一部が紹介されています!
こちら
 
《会場・アクセス》
ギャラリーアンテナ
 (〒600-8332 京都市下京区五条堀川東入ル中金仏町215-6増田屋ビル2階D)
京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅下車、西へ徒歩約7分
京阪「清水五条」駅下車、西へ徒歩約20分


お問い合わせ

GALLERY ANTENNA
TEL:075-353-6788
URL:http://www.antenna-re.info/

企画:ライスマーク -スーベニアショップ-(おみやげ屋「米印」)
TEL/FAX:075-353-6788
URL:http://ricemark.blogspot.com/



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