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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2010年12月アーカイブ

oozu.jpg長岡京市にある大阪成蹊大学芸術学部のギャラリー「Space B」にて、関西出身の写真家・大洲大作さんによる写真展が12/6~18まで開催されます。

今回展示される作品『光のシークエンス』。一瞬または連続する一瞬に知覚される「光」を主題として、列車やバスなどの「車窓」に映る光景を主な被写体としています。
風景を主に撮影してきた大洲さんは、移動中の車や電車から外の風景を撮影することも多かったそう。そこで次第に窓の外の光や雨粒を取り入れ、積極的に「車窓」を表現するようになりました。
旅や日常の車窓に踊る光が照らし出す風景。そこには心の作用や時の流れが 現実の風景に重ねて見せる、目には見えない景色が広がります。
その断片を定着すべく制作された写真作品が、『光のシークエンス』です。

この作品は、ドイツのアート雑誌「Schoengeist」2008年冬号の表紙他にて発表。その後2009年に東京・青山のギャラリー「スパイラル」で開催された「Spiral Independent Creator's Festival」参加の際に国内にて初披露されました。今回の展覧会では、プリント作品とプロジェクション(映像)を組み合わせ、初めて完全な形での展示が行われます。
また、ドイツ・ベルリンで開催された個展での展示作品も併せて展示されます。

作家の大洲さんにとっても、これまでの集大成となるこの展覧会。故郷の関西でも久しぶりの開催とのことです。
時間の流れも閉じ込めた写真の光に、今年一年の出来事を重ねながら味わってみてはいかがでしょうか。

■ Space Bとは
大阪成蹊大学芸術学部(旧 成安造形短期大学)芸術研究センターが運営する学内ギャラリー。
これまでにも、写真家では畠山直哉、テキスタイルではミナ・ペルホネンを取り上げるなど、他の学内ギャラリーとは一線を画する意欲的な展示が多く企画されてきました。
また、世界的に有名な前衛音楽家、ジョン・ケージの演奏会も開催。ギャラリーとしての体裁に留まらない様々な試みを行っています。


大洲大作写真展 光のシークエンス
Photo Exhibition: Daisaku OOZU, Sequences of Light

期間:2010年12月6日(月)~18日(土) ※12日(日)は休廊
時間:12:00~18:30 (土曜日は17:00まで)
※入場無料
※会期中、12/11・17・18には作家ご本人が在廊される予定です。
※レセプション:12/18 14:00~

《会場・アクセス》
Space B(大阪成蹊大学芸術学部 総合教育研究支援センター ギャラリー)
(〒617-0844 京都府長岡京市調子1丁目25-1)
JR京都線:「長岡京駅」下車 徒歩15分
阪急京都線:「長岡天神駅」下車 徒歩15分
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用下さい。
※スクールバスをご利用いただけます。(土日は運休)詳細→
こちら

《お問合せ》
TEL:075-953-1113
URL:http://www.os-spaceb.jp/

《関連リンク》
大洲大作 ホームページ: http://www.oozu.info/
実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回はライターの梅田たけしさんに、こちらの展覧会の感想レポートをお寄せいただきました!梅田さん、どうもありがとうございます!

ぜんぶ!やなせたかし!~ビールの王様・詩とメルヘン・アンパンマンetc.~」 @京都国際マンガミュージアム
(2010/10/02-12/26)


「アンパンマン」に込められた作者・やなせたかしの歴史と思い


flyer_yanasetakashi.jpgのサムネール画像のサムネール画像極端な大器晩成型と言おうか、「漫画家やなせたかし」こと柳瀬嵩は、こと漫画に関しては、驚くほど遅咲きだ。

もちろん「アンパンマン」がヒットするまでにも漫画を描く機会はあった。35歳で独立してから描いた四コマ漫画が、ここ国際マンガミュージアムの展示場には所狭しと並ぶ。
私事で恐縮だが、いくら文章を書く機会があっても、それ一本で食べて行けるまでには私も相当苦労している。漫画家やなせたかしが、漫画以外にもテレビや作詞の仕事も来るものはすべてやったというエピソードには、そんな苦悩が裏にはあっただろうことが想像できる。


ところで、ヒット作「アンパンマン」が、やなせたかし50歳の時に晴れて日の目を見るのであるが、この「アンパンマン」という作品には、戦争体験を持つ、やなせたかしのこんな思いが込められているのをご存じだろうか。

「人は傷つかないで正義を行うことはできない」

yanasetakashi-2.jpg会場展示風景(提供・京都国際マンガミュージアム)
アンパンマンの顔が、簡単に取り替えられるものであることは、誰もが知っていることだろう。例えバイキンマンとの闘いで傷ついても、顔を取り替えて元気を取り戻す姿は、皆が目にするシーンだ。
しかし、この、アニメでは当たり前の事情が、漫画ではいささか異なるという事実を知っている人は、稀であろうと思う。まさに、その、顔を取り替えるという行為において、やなせたかしの信条が、はっきりと現れているのである。

アンパンマンは、例えその顔が傷ついても、町のみんなに残りの顔を全部食べてもらわないと顔を新しくすることができない。これが、「アンパンマン」という漫画に、やなせたかしが込めた思いなのである。


今回の「やなせたかし展」では、順路に従って、漫画家やなせたかしの歴史が、写真などとともに紹介されていた。しかし、代表作である「アンパンマン」にも、いや、代表作だからこそなおさら、漫画家であるとともに一人の人間としてのその歴史が、色濃やかに、反映されているのが見て取れた。いつの時代も「表現者」は、無意識であっても己を作品の中に込めてしまうものなのだなあと、そんなことを考えていた。


文責:梅田たけし 編集:京都で遊ぼうART

ぜんぶ!やなせたかし!~ビールの王様・詩とメルヘン・アンパンマンetc.~」展は、12/26(日)まで開催されています。
現在90歳を超えるご高齢ながら、いつまでも「表現者」として精力的に創作活動をされているやなせたかし先生。その作品の中には、常に人生経験に裏打ちされた共通した思いがあるのでしょう。
この展覧会は、「やなせたかし」という一人の人間の人生を辿る旅、ともいえるのかもしれません。

ミュージアムではお子さんも参加できる関連イベントも色々企画されています。この週末やクリスマス時期に、親子でお出かけしてみるのも良いかもしれませんね!
(イベント情報は展覧会のご紹介ページに掲載しています)

関連リンク

ぜんぶ!やなせたかし!~ビールの王様・詩とメルヘン・アンパンマンetc.~
京都国際マンガミュージアム

梅田たけしさんのブログ「人生ほーろー記」

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