1. 京都で遊ぼうART
  2. スタッフブログ
  3. 2010年12月アーカイブ

京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

RSSで最新情報をお届け

2010年12月アーカイブ

1010_noroi-A4_f[1].jpg日本で言う「呪い」といえば、丑の刻参りや藁人形などがよく浮かびます。嫌なことをされて人に恨み言を抱いてしまうことは、人間ですから昔からあることです。
それを示す品が、今年2010年、中東のレバノンの遺跡から発掘されました。

京都大学が主催するレバノン発掘調査団(団長:泉拓良文学研究科教授)は、中東・レバノンにある古代フェニキアの中心都市テュロスを見下ろす丘の中腹で、紀元後2世紀に造られた大規模な地下墓から「呪いの鉛板」(Curse Tablet)を発見しました。
解読の結果、この鉛の小板には、「神々に依頼して、自分に不正を働いたものを罰して欲しい」という意味の呪いの言葉が書かれていることが分かりました。

出土文化財の国外への持ち出しはレバノンでは禁止されていることが多いのですが、この資料は、レバノン考古総局の特別の配慮により、調査・分析のため1年間の借用が実現したものです。

日本ではめったに目にすることのできない「呪いの鉛板」。
今回京都大学総合博物館にて、最新の研究成果と合わせて、期間限定で公開されます。
それも、12月8日(水)~12日(日)のたったの4日間!
この機会に、古代の人々の様子を知れる貴重な資料、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

「呪いの鉄板」とは?

未来の出来事に影響を与えるよう、あるいは自分の敵や不正者を罰するように、神々や死者に依頼する文章が刻まれた、鉛製の小板のこと。 紀元前6世紀から紀元後6世紀~8世紀まで、古代ギリシア・ローマ世界で広く使用されていました。
今回発見された鉛板は、幅6.0cm、長さ14.7cmの薄い鉛の板。全体にギリシア文字が55行にびっしりと書かれており、1000文字を超える文字数になると思われます。
文章の最後には、当時普及し始めたばかりのキリスト教を思わせる記述もあるそうで、古代の多神教と、キリスト教の一神教が混ざり合った、当時の様子を現在に伝える貴重な資料となっているそうです。
※ 実物の画像や文面(訳文含)は速報展示のチラシでご覧になれます。


平成22年度速報展示「呪いの鉛板」

期間:2010年12月8日(水)~12日(日)
時間:9:30~16:30(入館は16:00まで) ※月曜・火曜休館
会場:京都大学総合博物館
施設について・アクセスはこちらから!
公式ページはこちら
今回はボランティアライターのひるやまさんに、河井寛次郎記念館のレポートをいただきました!「京都で遊ぼうART」でも何度かご紹介させて頂いている、京都を代表する素敵スポット。
是非一度ご一読下さい!ひるやまさん、どうもありがとうございました!

河井寛次郎記念館に行って来ました。

kawai01.jpg河井寛次郎は「明治生まれの陶芸家」ということは大変有名です。
しかし、彼は陶芸のほかにも彫刻やデザインなどにも造詣が深い人物でもありました。
民芸運動にも身をいそしみ、日常雑記や日用品などの民衆工芸品の中に美を見出し、これを世に広く紹介することに尽力していました。
そんな河井の信念が詰まっている場所。それが、河井寛次郎記念館です。

河井寛次郎記念館は五条通から南に少し入った場所にあり、清水寺や智積院、三十三間堂などの歴史的施設に囲まれたところに所在しています。
記念館の周辺には陶芸関係の店舗が軒を連ねていて、実際にこの地に本人が住んでいたというだけあり、陶芸に大変ゆかりのある土地のようです。住宅も多く建ち並ぶ場所ではありますが、それゆえに、この記念館が民家の中でうまく溶け込めているのではないでしょうか。

kawai02.jpg kawai03.jpg
記念館に一歩足を踏み入れると、河合本人が作ったオブジェがお出迎えしてくれました。
受付を済ませると看板猫のシマちゃんを発見しました。日向ぼっこをしていたようです。おとなしい猫みたいで、見ているだけでもすごく癒されます。

奥に進むと、昔ながらの水道が。
寛次郎が実際に毎日ここで顔を洗ったり、歯を磨いたりしていたのだろうか、と思いを巡らせました。

また、帯留やそろばん、真鍮煙管、本、陶器など河井が愛用していた品々が展示されています。陶器は彼の本業でもあったためか、比較的数が多く、実用的なものから装飾的なものまで様々です。

さらに、彼が使っていた「窯」も必見です。

kawai04.jpg■ 『素焼窯』

乾燥された粘土の状態の段階の作品は、この窯に入れられ600℃~700℃で8時間前後、松割木で焼かれ、素焼きの状態になるそうです。






kawai05.jpg
kawai06.jpg

■ 『登り窯』
登り窯は昔築かれていたものを、寛次郎が譲り受けたもの。
素焼された作品に薬品をかけ、この窯の中で1350℃程度の火度で焼かれました。
寛次郎の作品の多くは、この窯の前から2番目の室から生み出されたそうです。









さらに2階には、河井の婿養子である河井博次の作品が陳列されてあります。

先にも述べましたが、寛次郎はデザインや書、彫刻などの分野でも優れた作品を残しました。特に、寛次郎が書いた掛け軸に注目です。何か心に響いてくるものがあると思います。

河井寛次郎はこの場所で、陶器だけではなく沢山の作品を生み出しました。
寛次郎の作品にはどことなく温もりが感じられ、日常の中に美を見出そうとした彼の精神がひしと伝わってきました。

河井寛次郎記念館は受付で許可を得れば、写真撮影が可能です。
是非、カメラを持って寛次郎の軌跡を辿ってみてください。

文責:ひるやま 編集:京都で遊ぼうART

河井寛次郎記念館の周辺は、昔から焼物の職人が多く暮らしていた地域。
周辺には現在も、焼物を生業にしている方も暮らしていらっしゃいます。
清水周辺は人気の観光スポットですが、少し離れるとこんな穏やかな時間の流れる場所もあるんです。
(ちなみに、猫のしまちゃんは毎日いるわけではありませんのであしからず。時折気まぐれに遊びに来ているようなので、運良く出会えたら遊んでもらえるかも...?)

なお、河井寛次郎記念館については、特集「京都ミュージアム紀行」でもご紹介しています。また、2010年がちょうど寛次郎さんの生誕120周年の記念すべき年だったこともあり、2010年から2011年にかけて、全国で記念展覧会が開催されています。
もしお近くで開催されている場合は、是非足を運んでみて下さい!
120周年記念展覧会に関してはこちら

★「京都で遊ぼうART」に参加してみませんか?
京都で遊ぼうARTでは展覧会や施設の感想や、京都のアート情報の紹介を随時募集しています。
展覧会や施設に行ってみた方、生の感想を是非お寄せ下さい!
また、アートイベントや展覧会の開催情報など、アーティストさんや主催者さんなどからの掲載依頼も随時受け付け中です!

ボランティアライターに関する詳細はこちら
お問合せについてはこちら


関連リンク

河井寛次郎記念館
【特集】京都ミュージアム紀行 Vol.2 河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館(公式ページ)

toru-idaka.jpgあっという間に2010年も師走。残り一月を切ってしまいました。
まだクリスマスも前でお正月には少し早いですが、一足早く正月気分が味わえる陶器の展覧会が開催されています。

井髙通(いだか・とおる)さんは、東京を拠点に活動されている陶芸作家。関西ではこの展覧会が初めての個展となります。
来年の干支・うさぎをモチーフにしたものなど、お正月らしい茶器や香合といった様々な作品が並びます。

会場は「ギャラリーみやがわ」。この秋にオープンしたばかり、デビューしたての京町家ギャラリーです。明治初期に建てられた伝統的な空間で、作品を鑑賞することが出来ます。
通り沿いの格子越しに眺めたりもできるのだとか。
まさに京都ならではの展示スペースで、ちょっと早めの正月気分の展覧会を楽しんでみるのはいかがでしょうか?

井髙通 展 ~新春を彩る器たち~

期間:2010年12月3日(金)~29日(水)
※木曜日、12月5日(日)は休廊です
時間:11:00~18:00(最終日は~17:00)

会場:ギャラリーみやがわ
(〒604-8224 京都市中京区炭之座町415番地)

《アクセス》
阪急「烏丸」駅または市営地下鉄烏丸線「四条」駅下車、24番出口より徒歩5分
市バス「四条西洞院」下車、徒歩1分/「四条烏丸」停留所より徒歩5分

※専用駐車場はございませんので、お車でお越しの方は付近のコインパーキングをご利用ください。

《お問合せ》
TEL:090-1909-3721
E-Mail:info@g-miyagawa.jp
ホームページ:http://www.g-miyagawa.jp/index.html



  • 京都で遊ぼう総合TOP
  • 京都で遊ぼうART
  • 京都で遊ぼうMUSIC
  • 京都で遊ぼうSTAY
  • 京都の銭湯
  • 京遊本舗