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京都で遊ぼうART スタッフブログ

京都地域の美術館・博物館の情報サイト「京都で遊ぼう ART」のスタッフによるブログです。

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2009年11月アーカイブ

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秋季特別展 七宝と庭の縁-靖之と植治-
(並河靖之七宝記念館/9月5日~12月6日)

有線七宝の技術を確立し、その典雅で繊細な作品で国内外で高く評価された並河靖之。
彼の作品は世界中から美術商やコレクターが買い付けにくるほどでした。

明治27年に建てられ現在記念館として使われている彼の旧邸は、そんなしょっちゅう訪れる外国からのお客が頭をぶつけないよう配慮したのか、鴨居が高く天井まで余裕をもって作られています。また、応接間には洋風のテーブルと椅子が置かれ、障子にもガラスが使われるなどとてもモダン。外観は伝統的な京町家ながら、明治時代の新しいものを取り入れる気風も感じることができます。

また、記念館のもうひとつの見どころとなっている近代の名庭師・七代目小川治兵衛の手による庭園は、琵琶湖疏水の水を引いた、建物の縁側下まで広がる池が印象的。
池の中に置かれた大きな石が柱の土台になっていたり、横長の石を使った手水鉢、瓦を使った装飾など、あちこちに遊び心や工夫が見えて、散歩にもぴったりです。

ここは開館中は庭は自由に見られるのですが、京都市の名勝指定を受けている庭園は公開されていないところも多いので、その意味でもとても貴重な場所です。

もちろん、繊細で美しい七宝作品も一緒に見ることができますよ。
期間終了後は春まで暫く休館されてしまいますので、この機会に是非一度、拝見されては如何でしょうか?

本日、新たに「並河靖之七宝記念館」を追加しました!

並河靖之(なみかわやすゆき)さんは明治から大正の時代にかけて、金属に細い線状の傷をつけて絵を描く有線七宝の技術を確立した方。
「世界最高の七宝作家」として万博でも何度も賞を受けるほどだった並河さんの作品は、手に収まるほど小さな中に繊細な模様がひとつひとつ丁寧に施されていて、その美しさと技術力には息を飲んでしまいます。
展示室内は明るくとても見やすい構成になっているので、ひとつひとつの作品の模様もはっきりと見えて、じっくり味わえます。
記念館の建物は明治時代に建てられた京町家で、元々並河さんが実際に暮らし、作品の制作も行っていたご自宅。
隣接しているお庭も明治時代に作られた当時の姿が保存されています。

町家の建物がお好きな方や、お庭に興味のある方には特にお勧めの、雰囲気たっぷりのスポットです。
周辺も歴史ある京町家が並ぶ情緒たっぷりの地域なので、そぞろ歩きにもぴったりですよ。
春と秋の季節開館なので、お尋ねになる際には開館期間をお確かめください。

 

flyer_hanazono01.jpg・ 上方ゆかりの絵師たち 併催:幻の漫画雑誌『大阪パック』

  (花園大学歴史博物館/11月2日~12月26日)

「京都画壇」はよく知られていますが、実は大阪にも「大坂画壇」があったということ、ご存知でしょうか?
経済と共に文化も発展した大坂にも、多くの絵師が暮らし、作品を生み出し続けていました。しかし、その存在が知られるようになったのは近年のことで、そのため詳しいことはまだまだ謎に包まれています。

また、併設展示では大阪生まれの風刺漫画雑誌・『大阪パック』が取り上げられます。
丁度同じ頃、東京では『東京パック』という漫画雑誌が発売されており、それにあわせて生まれた雑誌だったようです。
内容は、「京の着倒れ」を諷刺するなど京都の風俗をネタにしていたり、京都と大阪の料亭客の違いを比べてみたりと「関西カラー」が全面に出ています。

ちなみに、『東京パック』は何度も休刊を挟んだりして発刊は途切れがちだったようですが、『大阪パック』はほぼ続けてずっと出版されていたのだそうですよ。

近代の関西、そして上方の気概を、日本画、そして当時の人々が楽しんだ雑誌から味わってみて下さい。



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