Exhibitions展覧会

親鸞聖人七百五十回忌 真宗教団連合四十周年記念 「親鸞展 生涯とゆかりの名宝」

2011/03/17(木) 〜 2011/05/29(日)

京都市京セラ美術館 

鎌倉時代に活躍した日本を代表する仏教者・親鸞聖人。ひたむきに仏教と向き合ったその浄土真宗の教えは、身分や立場を超え多くの人々に広がり、現在に到っています。親鸞の750回忌の節目・半世紀に一度の記念事業として開催されるこの大回顧展では、親鸞の人間性や教え、全国の関連寺院に伝わる日本美術の名宝などが一堂に会します。

国宝「鏡御影(かがみのごえい)」(鎌倉時代・13世紀/京都・西本願寺蔵)
活き活きとした表情や崇高な個性がよく表現され, 親鸞の肖像画の中でも特に傑作といわれる作品。顔は繊細な線描で克明に、衣服はラフな描線でデッサン風に描かれている。作者は似絵(肖像画)の名手・藤原信実の弟子の専阿弥陀仏。
浄土真宗の宗祖・親鸞聖人。彼は鎌倉時代に活躍した、日本を代表する仏教者のひとりです。

ひたむきに仏教と向き合った親鸞は、阿弥陀如来の誓願(※1)である「本願の力」がすべての人々を救うと説きました。即ち、阿弥陀如来の「仏を信じる全てのものを救う」と誓いの心があるからこそ、仏を信じる人は全て救われる、ということ。親鸞のこの教えは、苦しみや 悩みを抱えた人々の心を救い、やがて身分や立場を超えて多くの人々に広がっていきました。
親鸞を慕う人たちの集まりは、やがて巨大な輪となっていき、現在では親鸞を宗祖とする西本願寺、東本願寺をはじめとする浄土真宗教団連合加盟十派の関係寺院は国内に約2万3千寺。門信徒の数も約2000万人を数えます。またその教えは日本だけでなく海外にも広がっています。

2011年は親鸞聖人が亡くなって750回忌の大法要を迎える節目の年。この「親鸞展」は、半世紀に一度の節目を記念する、親鸞に関する大回顧展です。

展覧会では、全国に広がる親鸞聖人ゆかりの品々を一堂に公開します。
親鸞聖人が筆をとった「南無阿弥陀仏」の名号(※2)や、経註、和讃など数々の真筆(本人が書いた筆跡)、親鸞聖人の姿を描いた御影(肖像画)をはじめ、各本山、関係寺院などに伝わる親鸞の行動を記した文書(聖動文書)、歴史資料、各寺院に伝わる美しい障壁画や絵画の名宝まで、文化の枠を極めた美術品を、可能な限り集めました。
その数は国宝9件・重要文化財35件を含め130件に及びます。

親鸞の生まれ故郷でもあり、90歳の長い生涯を閉じた場所でもあるゆかりの地・京都での大回顧展。
展示を通して現代に伝えられる親鸞聖人の教えやその生き方は、何かと不安や混迷も広がる今を生きる私たちにとっても、何かの指針をもたらしてくれるかもしれません。

※1「誓願(せいがん」:仏道を志すものが願いを成就させるという誓いを立てること
※2「名号(みょうごう)」:仏や菩薩の名前のこと。浄土真宗では特に「阿弥陀仏」のことを指す。親鸞は名号は仏の「衆生救済(生きとし生けるもの全てを救う)」という願いが形となって表れたものであるとした。



重要文化財「本願寺聖人伝絵(ほんがんじしょうにんでんね/康永本)」
(南北朝時代・康永2年(1343)/京都・東本願寺 蔵)
親鸞の生涯を絵とことばで表したもの。
親鸞の曾孫の覚如が1295年に原本を作成したが、その後南北朝の戦乱で焼失した。
幸い古写本が残っていたため、それを元に覚如自らが再度作成。
当初より2段エピソードを追加し「最終完成版」としたのがこの作品である。

親鸞の師匠・法然の展覧会も同時期開催。はしごしてもっと楽しめる!

2011年は、親鸞聖人750回忌であると同時に、親鸞の師匠にあたる法然上人800回忌の年でもあります。同時期に開催される「法然上人八百回忌 特別展覧会 「法然 生涯と美術」」(京都国立博物館・3/26~5/8)と併せてご覧になると、より理解が深まります。展覧会の相互割引も実施!

展覧会概要

期間 2011/03/17(木) 〜 2011/05/29(日)
会場・開催場所 京都市京セラ美術館
時間 9:00~17:00(ただし入館は16:30まで)
休館日 月曜休館(ただし3月21日は開館)
料金 一般:1300円(前売り・団体 1100円)
高大生:900円(700円)
小中生:500円(300円)
注意事項等 ※団体は20名以上 ※障害者手帳等を持参の方は無料 ※前売り券:チケットぴあ、ローソンチケットほか主要プレイガイド、コンビニエンスストア、JTB・JTBトラベランド各店などで2011年1月11日(火)~3月16日(水)に期間限定販売
お問い合わせ TEL:06-6131-362606-6131-3626
(「親鸞展」事務局)

※9:00~17:00(土日祝を除く)。3/1以降、及び会期中は無休で対応
ホームページ http://www.asahi.com/shinran/

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