Exhibitions展覧会
生誕140年記念 上島鳳山と近代大阪の画家たち-大阪の美人画は濃い!
明治時代、大阪で活躍した画家・上島鳳山。彼は公募展には作品を出さず、住友家など後援者の求めに応じた作品制作を行っていました。大阪の画家にはこのような傾向があり、知名度は高いとはいえません。この展覧会ではそんな鳳山をはじめとした大阪の画家たちの知られざる名作を一挙にご紹介します。
【作品画像】
(1)上島鳳山「十二月美人図」より「六月 青簾」(前期5/28-6/26展示)
(2)上島鳳山「十二月美人図」より「七月 七夕」(後期6/28-7/24展示)
(3)上島鳳山「緑陰美人遊興之図」(笠岡市立竹喬美術館蔵)通期展示
(4)伊藤渓水「四季花鳥画帖」八(前期5/28-6/26展示)
(5)伊藤渓水「四季花鳥画帖」七(前期5/28-6/26展示)
明治8年(1875)に岡山県に生まれた上島鳳山(うえしま・ほうざん)は、四條円山派の絵師西山完瑛らに師事し、独特の濃厚な雰囲気を漂わせた人物像を多く描きました。明治42年(1909)の第3回文展で落選したという記録が残るほかは、大規模な公募展にはあまり関わらず、住友家主催の園遊会などで席上揮毫を行ったり、後援者の求めに応じて描いていましたといわれています。
こうした後援者との密接な関係は、鳳山だけでなく大阪の他の画家たちにも見られます。
大阪の画家たちは作品が公になりにくく、経歴も辿れない事が多いため、今ではあまり知られていないのが現状です。各家庭において季節やしつらえに合うように描かれたこれらの絵は表具にも配慮がされており、展覧会出品作とは異なる趣向を示しています。
昨年上島鳳山の生誕140年目を迎えたことを機に開催されるこの展覧会では、鳳山の代表作「十二月美人図」全12幅をはじめ未公開作品を展示します。同時に彼の祖系にあたる絵師や同時代の画家たちを紹介し、近代大阪における絵画制作の現場について考えます。
画家の個性だけでなく、その作品を享受する人々の感性が反映された絵画を通し、日常で美術を楽しむことについて見直していただければ幸いです。
※会期中、一部展示替がございます。
展覧会概要
期間 | 2016/05/28(土) 〜 2016/07/24(日) |
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会場・開催場所 |
泉屋博古館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)は休館) |
料金 | 一般:800円 高大生:600円 中学生:350円(小学生以下無料) |
注意事項等 | ※20名以上は2割引の団体料金で入場いただけます。 ※障害者手帳ご提示の方は無料となります。 |
お問い合わせ |
TEL:075-771-6411075-771-6411
FAX:075-771-6099 |
info@sen-oku.or.jp | |
ホームページ | http://www.sen-oku.or.jp/ |
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