Exhibitions展覧会

【作品画像】（1）白磁菊透彫飾壺（2）七宝龍鳳魚文香炉（3）木島櫻谷　秋草図（右隻）

今回の展覧会では、住友家に伝わった明治以降の近代絵画と工芸作品を中心にご紹介します。

明治以降の日本美術は、新しい西洋文化と、伝統的な中国や日本の文化が競合、または融合し、多彩な展開を見せることになります。そして作家たちは、そのなかから自らの美意識に適うものを選び取って、優れた作品を次々に発表していきました。

この展覧会では、そうした作家たちの作品として、日本画では木島櫻谷、洋画では岸田劉生、梅原龍三郎、また陶磁器では三代清風与平や初代宮川香山、板谷波山らの作品を展示します。明治から昭和期にかけて活躍した彼らですが、その個性あふれる作品からは、今なお新鮮な息吹を感じ取ることができます。

あわせて、食卓を飾るディナーセットやティーセットもご紹介します。食生活の洋風化に伴い多様な展開を見せたこれら洋食器の数々は、近年その優れたデザインが注目を集めています。
また、新たに当館に寄贈された初公開の作品も多数展示します。

在りし日の住友家邸宅を飾った雅な作品や、博覧会に出品された華やかな作品など、知られざる名品の数々を東山の秋景色とともにお楽しみください。