Exhibitions展覧会

明治の七宝 The Golden Age of Cloisonne

2011/11/25(金) 〜 2012/02/19(日)

清水三年坂美術館 

日本における七宝焼の黄金時代ともいえる、明治。海外の愛好家の間で現在も高い評価を受ける日本の七宝焼ですが、大半の作品が海外流出したため日本人の間ではあまりよく知られていません。展覧会では、開館から20年間明治の七宝作品を収集してきた清水三年坂美術館のコレクションの数々をご紹介します。

日本人でも明治時代に素晴らしく美しい七宝作品が日本で作られていた事を知る人は多くはありません。
逆に、日本人だけが知らないと言った方が良いかも知れません。
なぜなら欧米の日本美術愛好家の間では明治の七宝の美しさは誰もが知るところであり、現在も高い人気を誇っているからなのです。

幕末・明治の優れた工芸品をコレクションしている清水三年坂美術館の村田館長が明治の七宝とはじめて出会ったのは、アメリカ・ニューヨーク。今か20年程前の事でした。
「漆黒の背景にブルーやグリーン、オレンジなどの鮮やか な色彩で花鳥が描かれたその神秘的な美しさに目がクギ付けになった事を今も鮮明に覚えている」(村田館長)

19世紀の欧米の大都市で開催されていた万国博覧会。
日本館 の展示室に並ぶ七宝を見て欧米人達が度肝を抜かされたであろう事は、容易に想像出来ます。
七宝の歴史を変えるほどのこのような美しい七宝が、開国してまだ間もない日本で作られていることに欧米人たちは驚きました。
明治の七宝を代表する作家・並河靖之の作品などは、梱包を解く前に既に競売にかけられ、高値で売り切れたと言われています。

明治時代の七宝作品は欧米人が高値で購入してきたため、日本人の目には殆ど触れることもなく、海外に流出していきました。
国内で殆ど唯一の購入者は、明治天皇、宮内省(現:宮内庁)でした。
それは明治天皇が個人的に七宝作品がお好きだったからであり、宮内省は海外から来られる国王や大統領へのプレゼント品として購入していた からです。

明治の七宝を作るには高度な技術が必要で、今となってはもう誰も作ることが出来ないとも言われます。もし仮に作れたとしても、一つの作品を生み出すためには、おびただしい労力と時間を必要とするのです。

この展覧会では、日本における七宝焼の黄金時代ともいえる、明治時代の優れた七宝焼作品の数々をご紹介します。

「世界の七宝美術の頂点に君臨する明治の七宝を収集して20年。日本人の間でも認知され、正しく評価されることを願って止みません。」(村田館長)

展覧会概要

期間 2011/11/25(金) 〜 2012/02/19(日)
会場・開催場所 清水三年坂美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月、火曜日(祝日は開館)
年末年始(12/26(月)~1/2(月)/※1/3(火)は特別開館いたします)
料金 大:500円
大学生・高校生・中学生:300円
小学生:200円
注意事項等 ※ 団体(20名以上)は2割引 ※ 障害者手帳をお持ちの方・付き添いの方1名は半額
お問い合わせ TEL:075-532-4270075-532-4270
FAX:075-532-4271
E-Mail info@sannenzaka-museum.co.jp
ホームページ http://www.sannenzaka-museum.co.jp/kikaku.html

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