Exhibitions展覧会

欧米が愛した輸出蒔絵の華 ― 芝山と杣田

2013/05/24(金) 〜 2013/08/18(日)

清水三年坂美術館 

明治時代。日本の工芸品は万国博覧会へも出品され、欧米で高い評価を受けました。中でも貝や象牙、珊瑚、金などを用いた芝山細工や杣田(そまだ)細工といった漆芸品は大変な人気となり、数多くの優れた作品が輸出されました。今回は、100年の時を超えて里帰りした芝山細工・杣田細工の選りすぐりの品々をご紹介します。

幕藩体制の崩壊した明治時代、日本人の生活様式は急速に欧米化し、伝統的な工芸品の 国内需要は激減しました。
無用となった刀剣や刀装具、印籠、根付などは海外へ輸出されるよう になり、他国に類を見ない、日本の精巧で装飾性豊かな工芸品はたちまち欧米の美術愛好家達 の注目するところとなりました。

工芸品は、日本が世界の産業に太刀打ち出来る唯一の分野でした。日本の優れた工芸品は万国博覧会へも出品され、欧米で高い評価を受けます。そこで、国内での需要を失って いた多くの職人達は政府主導の殖産興業政策の元、欧米好みの輸出向けの調度品の制作に 従事するようになりました。
中でも、貝や象牙、鼈甲、珊瑚などを用いて多彩に装飾する芝山細工や、艶やかな光を放つ青貝と金の切片などを緻密に貼り合わせた杣田(そまだ)細工が施された色 とりどりの漆芸品は、当時の欧米の市場で大変な人気となり、数多くの優れた作品が輸出されました。

今回の企画展では、100年の時を越えて欧米より里帰りした芝山細工と杣田細工の選りすぐりの品々を展示します。
明治の職人たちの技の粋が詰まった作品たちをこの機会にご覧ください。

展覧会概要

期間 2013/05/24(金) 〜 2013/08/18(日)
会場・開催場所 清水三年坂美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月・火曜日(祝日の場合は開館)
料金 大人:500円
大学生・高校生・中学生:300円
小学生:200円
お問い合わせ TEL:075-532-4270075-532-4270
FAX:075-532-4271
E-Mail info@sannenzaka-museum.co.jp
ホームページ http://www.sannenzaka-museum.co.jp/

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