Exhibitions展覧会
幕末・明治の超細密根付―森田藻己一派を中心に
巾着や煙草入れ、印籠などを腰から下げるために用いられた和道具「根付」。時代が下るにつれ、彫刻や蒔絵、金工を施した豪華で繊細な美術品へと変化していきました。今回は特に明治時代に活躍した名根付師・森田藻己とその一派の作品を中心に幕末・明治の繊細で写実的な超絶技巧の作品をご紹介します。
「根付」は巾着や煙草入れ、印籠などの提げ物(さげもの)を腰から下げる為の道具です。
江戸初期の風俗画には既に根付を着用した人々の姿が描かれています。絵を見ると、当時の根付は象牙や竹を輪切りにしたシンプルなものを用いていた事がわかります。江戸中期になると象牙や木を彫刻したものが現われ、江戸後期には金唐革の煙草入や豪華な蒔絵の印籠に合わせて、根付も手の込んだ彫刻を施したものや蒔絵、金工のものも作られるようになりました。
根付は帯から吊して用いるため、帯や着物を傷つけないよう、大きすぎず角張っていない形状のものが理想とされました。しかし、明治時代に入って日本人の服装が洋装化していくと、根付の造形は実用性からはずれ、より繊細で写実的な作品が作られるようになり、完全に観賞用の美術品へと変化していきました。
その中で頭角を現したのが、森田藻己でした。彼の技は細密彫刻の頂点に達したといわれ、あの近代彫刻の巨匠・高村光雲も森田の作品を愛蔵していたといました。
今回の展示では森田藻己一派の作品を中心に、幕末・明治の繊細で写実的な超絶技巧の作品をご紹介します。
展覧会概要
期間 | 2014/05/24(土) 〜 2014/08/17(日) |
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会場・開催場所 |
清水三年坂美術館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月・火曜日(祝日は開館) ※都合により臨時休館する場合がございます。 |
料金 | 一般:800円 大学生・高校生・中学生:500円 小学生:300円 |
お問い合わせ |
TEL:075-532-4270075-532-4270
FAX:075-532-4271 |
ホームページ | http://www.sannenzaka-museum.co.jp/ |
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