Exhibitions展覧会

平山郁夫 悠久のシルクロード

2013/04/20(土) 〜 2013/06/30(日)

龍谷ミュージアム 

現代日本を代表する日本画家のひとり・平山郁夫画伯。彼は特に仏教やシルクロードを題材に、世界各地に取材した数々の大作を発表してきました。この展覧会では、平山画伯の数々の名画を通してその画業を振り返ると共に、優れたシルクロードの美術コレクションを併せてご紹介します。

【作品画像】
(上)仏陀坐像(平山郁夫シルクロード美術館)
(下左)ゼウス神像左足断片(流出文化財保護日本委員会保管)
(下右)カニシュカ1世金貨(平山郁夫シルクロード美術館)


平山郁夫画伯は、壮大な構想力を背景とし、静謐で幻想的ともいえる画風で画壇を支えた日本を代表する画家です。
1930年に瀬戸内海の生口島(現・広島県尾道市)で生まれ、1945年に勤労動員先の広島市内で被爆したことがその生涯に決定的な影響を与えました。終戦後、1947年に東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)に入学し、前田青邨に師事。芸術上の壁や経済的困窮、そして原爆の後遺症に苦しめられる中、平山画伯は、特に仏教やシルクロードに日本文化の源流を求め、世界各地を取材し、数々の大作を発表しました。

また、平山画伯は取材の過程で触れた様々な歴史・文化を深く理解し、各国の文化遺産保護に尽力しました。中国やカンボジア、アフガニスタンといった世界各地で文化遺産分野での国際貢献の基礎を築き、その努力は2009年に亡くなるまで続けられました。
「文化財赤十字」構想を掲げ、戦火の中に失われる文化遺産を救済しようという平山画伯の姿勢は、今も世界中の人々の共感を呼んでいます。

この展覧会では、平山画伯の数々の名画からその画業を振り返ります。
初期の代表作である《入涅槃幻想》(東京国立近代美術館蔵)やシルクロードシリーズの代表作《シルクロードを行くキャラバン》(平山郁夫シルクロード美術館)などの大作が並びます。また、原寸大の様々な「大下図」も併せて展示し、制作の過程をイメージしていただきます。
br />そして、平山画伯は、文化財の散逸防止と研究寄与のため、ガンダーラ仏をはじめ数多くの一級品の作品を収集していました。展覧会では、そんな平山画伯の文化遺産保護活動を代表する「平山コレクション」からも名品をご紹介します。
また、将来アフガニスタンに返却するために日本で一時保管されている「アフガニスタン流出文化財」も併せて展示。日本で鑑賞できる数少ない機会となります。
この他にも、平山画伯の知られざるコレクション「コイン・コレクション」の一部も公開します。ブッダ像を刻んだ「カニシュカ金貨」など、世界的にも貴重なコレクションを通し、シルクロードの歴史を概観します。

優れた作品とコレクションにより、改めて偉大な画家の絵と文化財保護にかけた情熱に迫ります。

展覧会概要

期間 2013/04/20(土) 〜 2013/06/30(日)
会場・開催場所 龍谷ミュージアム
時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日 月曜日、5月7日(火)
※ただし4月29日、5月6日、5月20日は開館
料金 一般:1,000(800)円
高大生:700(500)円
小中生:300(200)円
注意事項等 ※()内は20人以上の団体料金 ※小学生未満、身体障がい者手帳・療育手帳・戦傷病者手帳の交付を受けている方及びその介護者1人は無料
お問い合わせ TEL:075-351-2500075-351-2500
FAX:075-351-2577
E-Mail muse@ad.ryukoku.ac.jp
ホームページ http://museum.ryukoku.ac.jp/

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