Exhibitions展覧会

2016年 春の特別展 幕末新収蔵品展「近代日本の夜明け」

2016/01/03(日) 〜 2016/05/08(日)

幕末維新ミュージアム 霊山歴史館 

NHKの連続テレビ小説「あさが来た」でも描かれているように、幕末から明治時代にかけて、商人や各藩から西洋に留学していた藩士らが中心となり、日本の近代化のために奔走しました。今回は彼らに関する新資料を中心に、三井家ゆかりの刀や当時の錦絵、高橋是清関連資料などをご紹介します。

2016年は慶応2(1866)年に薩長同盟が結ばれてから150年目にあたります。この同盟により反幕府の一大勢力が誕生し、幕末の動乱はさらに激しさを増していきました。

2015年後期放送のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」では、幕末から明治にかけての大阪がドラマの舞台となっています。主人公の「白岡あさ」は当時活躍した女性実業家・広岡浅子をモデルとしており、彼女の実家「今井家」は京都の豪商「三井家」、姉・はつが嫁いだ「山王寺屋」は大阪の豪商「天王寺屋」がモチーフ。また、ドラマには新選組の土方歳三や、薩摩藩の大久保一蔵(利通)や五代才助(友厚)など、幕末・明治に活躍したさまざまな人々が登場しています。

五代友厚は薩摩藩が文久5(1865)にイギリスへ留学させた19名の藩士の一人です。薩摩藩に先んじて長州藩でも現在の金額で5億円という巨費を投じて藩の優秀な若者5名を密かにイギリスへ留学させています。彼らのようないち早く西洋で学んだ留学生たちは、後に学んだことを近代的な軍隊の創出、産業・商業の発展などに生かし、明治維新後の日本における指導的立場を担いました。
明治維新を迎えるにあたって、多くの事件が起こり、各藩は変革を余儀なくされ、指導者たちは苦渋の選択を強いられました。そのなかで新しい人材が育ったのは、彼らが近代日本を目指して夢を描き、志を持って邁進したからでしょう。

今回の展覧会では、そんな幕末の動乱を乗り越え、明治維新期に幾多の困難を伴いながら日本の近代化を成し遂げた人々や事業に注目し、関連する新収蔵資料を中心に展示します。「あさが来た」にも登場する三井家ゆかりの刀剣や、「安政禁裏御所還幸図」、「北御屋敷図並組与力同心」、「ペリー来航のヘンリー・アダムス副使肖像画」、「漂流物の図」などの錦絵のほか、明治・大正・昭和に活躍した“経世済民の男”高橋是清に関する資料を初公開します。

また、坂本龍馬や新選組関連の資料も豊富に展示します。映像や実物に触れられる体験コーナーも充実しています。この機会にぜひ幕末維新の歴史に触れてみて下さい。

※この展覧会は2期制です。
【第1期】1月3日(日)~3月22日(火)/【第2期】3月24日(木)~5月8日(日)

展覧会概要

期間 2016/01/03(日) 〜 2016/05/08(日)
会場・開催場所 幕末維新ミュージアム 霊山歴史館
時間 10:00~17:30
※3月12日~4月3日/4月29日~5月8日は18:30まで
※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※1月4日、3月7日・14日・21日・28日、5月2日の月曜日は開館
料金 大人:700円(600円)
高校生:400円(300円)
小中学生:300円(200円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※友の会会員の方は無料(会員証をご提示ください)
お問い合わせ TEL:075-531-3773075-531-3773
FAX:075-531-3774
E-Mail office@ryozen-museum.or.jp
ホームページ http://www.ryozen-museum.or.jp

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