Exhibitions展覧会

企画展「河陽離宮と水無瀬離宮」

2015/10/24(土) 〜 2015/11/29(日)

大山崎町歴史資料館 

平安京の南西に位置する山崎に築かれた河陽離宮と、その南側に築かれた水無瀬離宮。風光明媚であり同時に物流・交通の面でも便利だったこの場所は時の天皇らに深く愛されました。今回の展覧会は最近の発掘調査で発見された考古遺物を中心に、2つの離宮がどのような場所であったかをご紹介します。

平安京の南西に位置する山崎周辺には、平安時代初め(9世紀前半)に、嵯峨天皇によって「河陽(かや)離宮」が築かれました。嵯峨天皇は山崎近辺の景観を気に入り、彼が撰した『文華秀麗集』では、近臣たちとともに山崎を詠んだ漢詩をまとめています。
また、12世紀末~13世紀前半には、後鳥羽上皇が山崎の南側に隣接する広瀬(現・大阪府三島郡島本町)に「水無瀬(みなせ)離宮」を造営しました。後鳥羽上皇は、この地に流れる水無瀬川を歌枕にする和歌も詠んでいます。
このように、山崎や水無瀬という土地は、時の天皇に愛された風光明媚な場所である上に、近くを川や街道が通ることから交通の利便性も高く物流が盛んな空間であり、離宮が築造される条件を揃えていました。

近年、前述の河陽離宮跡、水無瀬離宮跡の発掘調査が行なわれ、それに伴う遺物調査などにより遺跡の範囲や特徴が推定できるようになってきました。
今回の展覧会では、こうした考古遺物を中心に展示をを行います。国宝の「後鳥羽上皇宸翰御手印置文」、「紙本著色後鳥羽天皇像」、重要文化財の『離宮八幡宮文書』(「美濃国司下文」・「六波羅下知状」)、「大念寺阿弥陀如来立像像内納入品、阿弥陀如来種子月輪牒・未敷蓮華」や史料類を通し、当時の離宮跡の様相について紹介していきます。この機会にご注目ください。

展覧会概要

期間 2015/10/24(土) 〜 2015/11/29(日)
会場・開催場所 大山崎町歴史資料館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日、祝日の翌平日(11月4日・24日)
料金 一般:300円(200円)
小中学生:無料
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金
お問い合わせ TEL:075-952-6288075-952-6288
FAX:075-952-6289
E-Mail shiryo@town.oyamazaki.lg.jp
ホームページ http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/index.php

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