Exhibitions展覧会

ホイッスラー展

2014/09/13(土) 〜 2014/11/16(日)

京都国立近代美術館 

絵画における純粋な視覚的喜びを追求する「唯美主義」を主導し、ジャポニスムの画家としても名を知られる、19世紀後半を代表する画家・ホイッスラー。その四半世紀ぶりの大回顧展が開催。代表作を含め約130点もの作品や資料で、印象派をはじめ多くの画家に影響を与えた巨匠の全貌を紹介します。

【作品画像】
チラシ画像:《白のシンフォニー No.3》1865-67年 バーバー美術館(バーミンガム大学附属) The Barber Institute of Fine Arts. University of Birmingham
(1)《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》1864年 テート美術館 ©Tate, London 2014
(2)《ノクターン:青と金色―オールドバターシー・ブリッジ》 1872-75年 テート美術館 ©Tate, London 2014
(3)《灰色のアレンジメント:自画像》1872年 デトロイト美術館 ©Detroit Institute of Arts, USA/Gift of Henry Glover Stevens/The Birdgeman Art Library
(4)《紫とバラ色:6つのマークのランゲ・ライゼン》1864年 フィラデルフィア美術館 ©Phladelphia Museum of Art
(5)《チェルシーの通り》1888年ごろ イェール英国芸術センター Yale Center for British Art, Paul Mellon Collection


ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)は、19世紀後半の西洋画壇において最も影響力のあった画家のひとりです。
アメリカのボストン近郊に生まれた彼は、21歳のときに画家を目指してパリに渡り、その後ロンドンとパリを主な拠点に活躍し、クロード・モネなど印象派の画家たちとも深い親交を持っていました。

ホイッスラーは、「絵画は教訓を伝えるためにあるものではない」と当時の画壇の主流であった歴史の場面や道徳的な教訓を反映した物語性のある絵画を否定し、絵画における純粋な視覚的喜びを追求する「唯美主義」を主導しました。
彼は自分の画風において、色彩の調和や形のバランス、構図や画面空間に関して主眼を置いていました。その画風を生み出す上で大きなインスピレーションを得たのが、日本の美術・工芸品でした。早くから日本や東洋の美術に関心を抱いていたホイッスラーは、絵のモチーフや東洋の陶磁器や着物、構図に浮世絵の表現を取りいれています。その姿勢から、ホイッスラーはジャポニスムの先駆者としても世界的に知られています。

世界でも20年ぶり、日本では27年ぶりの大回顧展となる今回は、アメリカやイギリス、フランスからホイッスラーの約130点の作品が集結。《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》や《ノクターン:青と金色―オールド・バターシー・ブリッジ》など油彩の代表作から、版画家としても卓越した技術をもっていたホイッスラーのエッチング(銅版画)などを展示します。また、ホイッスラーが生前収集していた東洋の陶磁器や影響を受けた浮世絵など参考作品・資料もあわせて展示し、ジャポニスムの画家としてのインスピレーションの源泉を紹介します。

伝統にとらわれない新たな芸術誕生の牽引者となり、19世紀後半の欧米画壇に広く影響を与えた巨匠・ホイッスラーの全貌を、この機会にご覧ください。

展覧会概要

期間 2014/09/13(土) 〜 2014/11/16(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館、その翌日休館)
※9月22日(月)・10月14日(火)・11月4日(火)は開館
料金 一般:1,500円(1,300円)
大学生:1,100円(900円)
高校生:600円(400円)
注意事項等 ※()内は前売および20名以上の団体料金です。 ※中学生以下、心身に障がいがある方とその付添者1名は無料(要証明) ※「ホイッスラー展」の観覧券でコレクション展(常設展)もご覧になれます。 【「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」相互割引】 「ホイッスラー展」(京都国立近代美術館)と「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」(京都市美術館)では、相互割引を実施します。 会期中、一方の展覧会の観覧券(半券可)をもう一方の会場チケット売り場にて提示すると、その展覧会が団体料金にてご覧になれます。
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
ホームページ http://www.jm-whistler.jp/

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