Exhibitions展覧会

マイ・フェイバリット―とある美術の検索目録/所蔵作品から

2010/03/24(水) 〜 2010/05/05(水)

京都国立近代美術館 

1967年、二百数十点の作品で開始された京都国立近代美術館のコレクションは、2010年3月には約一万点を有するほどに成長しました。この中には技法や素材などの従来の区分では分類できない「その他」という興味深い作品群があります。それら美術と建築・デザインなど多様な分野が重なり合う作品たちと、関係する他ジャンルの作品を併せ約300点を展示。京都国立近代美術館コレクションの「もう一つの物語」を紹介します。

マルセル・デュシャン 《泉》(1917年/1964年)
(レディメイド・オブジェ/1964年シヴァルツ版6/8)
トーマス・シュトルート 《ウィーン美術史美術館1》
(1989年/© The artist)

1963年に発足した国立近代美術館京都分館から京都国立近代美術館となった1967年、227点の工芸作品とわずか3点の美術作品から始まったコレクション。それも2010年3月の時点で、約1万点の作品、資料を有する大きなものに成長しました。

美術館では、作品の収集と蓄積、その分類と整理が必要不可欠な作業です。そして、そこでどのような項目で作品を分類していくかは、その美術館がどのような施設になっていくか、その性格づけに少なからぬ影響を与えることでもあります

分類には、絵画や彫刻、写真やデザインといった分類のほか、油彩や版画といった表現技法による分類、使われている素材によっての分類などがあります。
しかし、数多くの優品が含まれるこのコレクションの中には、このような従来の区分では語りきれない「その他」(1978年開始)という興味深い作品群があります。

「その他」に分類される作品は、収蔵された時点では美術作品として一般的に考えられているものとは言いがたかったものや複数の技法をひとつの作品のなかで同時に用いたものなど、幾つもの分野が重なり合うものが多いのが特徴です。それは、私達に近現代の美術表現の多様さを理解する大きな手がかりを与えてくれています。また、他の分類の作品と関係させることで、今まで私達が気づかなかった「美術の別の物語」を語り始めるきっかけにもなります

この展覧会では、美術と建築・デザイン、彫刻と写真・映像などが多様な形で重なり合う「その他」の作品と、それらと直接的に関係する他区分の作品とを併せ、約300点の所蔵品を展示。
京都国立近代美術館が「その他」という枠組みの中で創り上げてきた、コレクションの中のもう一つの物語を紹介します。

※画像は全て京都国立近代美術館所蔵
川端龍子《佳人好在》(1925)

森村泰昌《だぶらかし(マルセル)》
(1988年/© The artist)

展覧会概要

期間 2010/03/24(水) 〜 2010/05/05(水)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(金曜日は~20:00/入館は閉館30分前まで)
休館日 休館日:月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館
料金 一般:850円(団体 600円)
大学生:450円(250円)
高校生以下:無料
注意事項等 ※団体は20名以上 ※心身に障害お持ちの方と付き添いの方1名は無料です(証明出来るものをご提示下さい) ※この展覧会には前売券はありません。 ※4月4日(日)は「美術館へ行こう~A Day in the Museum~」全館無料観覧日です。 ※なお、~7/1までは4階コレクション展(常設展)は開催しておりません。
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
(代表番号)
075-761-9900
(テレホンサービス)
E-Mail info@ma7.momak.go.jp
ホームページ http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2009/378.html

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