Exhibitions展覧会

知られざる中国〈連環画 (れんかんが)〉 ~これも「マンガ」?~

2015/04/25(土) 〜 2015/07/05(日)

京都国際マンガミュージアム 

中国の大衆向けメディアのひとつ「連環画」は絵と文字からなる安価な出版物で、マンガに似た特徴を持っています。まだ日本では知名度の低いその世界を、約300点のコレクションを通じて紹介。西遊記や水滸伝といったおなじみの物語から政治や社会情勢まで広がる多彩な表現と世界観をお楽しみください。

【作品画像】(1)孫悟空三打白骨精 © 趙宏本/錢笑呆 (2)西遊漫記 © 張光宇

連環画とは、基本的に1ページが「1枚の絵+欄外の文字」からなる、ポケットサイズの中国の出版物です。20世紀初頭から中国に登場し、安価で読むことができたため、身近な娯楽として子どもから大人まで、多くの人達に親しまれていました。

その内容は、日本でもおなじみの「西遊記」「水滸伝」「三国志演義」といった古典文学から、政治宣伝的なもの、そして海外小説や映画を連環画化してものまで、さまざまです。また、中国の大衆向けメディアの中でも大きな位置を占めてきた連環画からは、その時々の中国の社会情勢や人々の生活なども垣間見ることができます。

この展覧会では、監修者である中国文化研究者・武田雅哉氏(北海道大学大学院文学研究科教授)のコレクションから借用した300点以上の連環画をテーマ別に展示。
連環画の基本的な知識から、さまざまなバリエーションの作品の紹介、そして日本のマンガのスタイルに影響を受けて1990年代以降に台頭してきたジャンル「新漫画」についてまで、連環画をめぐる環境の変化と現在の中国のマンガ事情を考察します。
また、翻訳付の拡大パネルで実際に連環画を読むことができるコーナーが設置されるほか、伝統的な連環画の表現形式とは異なる作品も取り上げられます。

日本ではまだあまり知られていない連環画の魅力を多角的に紹介し、同じ大衆的な視覚メディアであるマンガとの接点をさぐる展覧会です。

展覧会概要

期間 2015/04/25(土) 〜 2015/07/05(日)
会場・開催場所 京都国際マンガミュージアム
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 水曜日、4月30日、5月7日、6月1日~4日
※4月29日・5月6日は開館
料金 無料(ただし、ミュージアムへの入場料は別途必要です)
お問い合わせ TEL:075-254-7414075-254-7414
FAX:075-254-7424
ホームページ http://www.kyotomm.jp

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