Exhibitions展覧会

秋季企画展「京都大学総合博物館学術映像博2009」

2009/08/05(水) 〜 2009/12/13(日)

京都大学総合博物館 

学術研究において、記録や保存・分析だけでなく研究・社会をつなぐメディアやコミュニケーション、表現の手段としてその可能性を大いに広げてきた映像。その学術と映像の関係を、研究の過程で生み出されてきた様々な映像資料の上映・研究内容の展示紹介で捉え直そうという企画展です。通常公開されていない研究映像の上映、研究者と触れ合える参加型イベントなど、普段はなかなか体験できない「学術映像」の魅力を体験できる貴重な機会です。

映像はその誕生以来、森羅万象のさまざまな物事を記録・保存してきました。マクロとミクロの次元で、空間や物理的に人間の肉眼ではとてもとらえることのできないようなイメージも、映像は記録し、私たちに伝え続けています。

また近年、映像機器やメディアは技術的に急激に進歩し、映像をより精緻に操作できるようになりました。これにより、人間社会の時間軸・わたしたちの認識や感覚に沿って記録された動画を、ほかのさまざまな生物の認識や感覚レベルに合わせて調整する試みさえも可能になりました。これは学術の知的な営みの幅を従来以上に拡大しています。
また、映像は記録や保存・分析のためのツールの枠を超えて、様々な研究分野と社会をつなぐメディアとして、そしてコミュニケーションや表現の手段としても、その可能性を広げ、学術を新たな展開に導こうとしています。  

 

この企画展は、そうした状況を受けて、研究の過程で生まれている豊富な映像と、それに関わる研究者の実際の研究内容を広く紹介し、学術と映像の関係を改めて考える試みとして企画されました。

日々の研究過程で生み出され、蓄積され続けている映像を「学術映像」として捉えなおし、「のこす」「よみとる」「あらわす」という三つのキーワードで紹介。他人に見せるために撮影されたものではない、通常は公開しないような、普段はなかなか見ることのできない研究用映像も上映されます。
また、上映される映像を見るだけではなく、研究者と触れ合えるトークイベントやワークショップも開催。フィナーレでは、「学術映像コンペティション」の入選映像の上映も行われます。
 

映画と違い、物語性を見出せるようなものではない映像ですが、その美しさに目を奪われたり、予想もしない組み合わせに驚かされたり、研究の魅力を感じて知的好奇心・探究心をかきたてられたりすることもあるでしょう。
映像という無限に広がるもうひとつのイメージの宇宙。これのもたらす未来を、「学術」という切り口から考え、旅する"博覧会"です。

展覧会概要

期間 2009/08/05(水) 〜 2009/12/13(日)
会場・開催場所 京都大学総合博物館
時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
料金 一般:400円(団体 300円)
高校・大学生:300円(200円)
小・中学生:200円(100円)
注意事項等 ※月曜日、火曜日、12月28日~1月4日は休館します。 ※団体は20名以上。20名につき引率者1名の料金が無料となります。 ※学校教育を目的とする観覧者(小中学校の生徒は当該学校教師の引率が必要)は入場無料です。来館一週間前までに、申請書を郵送が必要です。
お問い合わせ TEL:075-753-3272075-753-3272
ホームページ http://inet.museum.kyoto-u.ac.jp/expo/

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