Exhibitions展覧会

特集展示「赤ってじつはどんな色?」

2019/07/02(火) 〜 2019/08/12(月)

京都国立博物館 

身近な色「赤」。そこには昔から人々の様々な思いや祈り、意味が込められていました。この展覧会では古代のはにわから染織品、やきものなど赤にまつわるさまざまな美術品を通し、人々が色に込めた思いやセンスを感じます。夏休みにもぴったり、お子さんも楽しく鑑賞できる身近な色をテーマにした展覧会です。

赤色は、わたしたちにとって身近な色のひとつです。むかしの人も赤でさまざまなものをかざっていました。しかし、そこには今ではわすれられてしまった意味がこめられていたのです。

むかしの人にとって赤は、太陽や炎をイメージする特別なパワーを持った色と考えられていたようです。
古代のお墓に赤い化粧をしたはにわが立てられたのは、そのパワーを身につけるという意味があったのでしょう。神様用のお膳や仏様に赤色を塗ったように、赤は人々の祈りとも深く関係しているのです。

また、赤は様々な立場の人が身にまとった色でもあります。貴族の女性たちは、季節や気分に合わせて色とりどりの布を重ねて楽しみました。伝統芸能では、赤色の入った衣装を「色入り」と呼び、若い女性役が着る特別なものとしています。武士は赤色のものを身に着けることで自分の存在をアピールしていたと考えられています。

赤は焼物の装飾にも用いられました。土と炎から生み出される赤色の美しいグラデーションのうつわ。金色を背景に輝くもみじの絵。赤の彩りにもさまざまな種類があります。古くから中国の文化に憧れを持っていた日本では、中国で作られた赤い美術品も人気を集め、これらを真似した作品も作られていました。

この展示では、むかしのさまざまな美術品を通して、赤色にこめられた人々の思いやむかしの人の色のセンスを感じてみたいと思います。身近な色をきっかけに作品を楽しく鑑賞してみましょう。

【作品画像】
(1) 五彩麒麟花鳥文盤(京都国立博物館)
(2) 埴輪 帽子をかぶった男子(京都国立博物館)

【同時開催】特集展示「新収品展」

京都国立博物館では毎年、展示や研究に活用するため、美術品・文化財を計画的に購入しています。また、個人の方からの厚意により、作品を寄贈いただくこともあります。平成29~30年度に京都国立博物館が新たに収蔵した美術品・文化財の中から、工芸分野の陶磁、染織、漆工作品を中心に、約70件を紹介します。

開催期間:2019年7月2日(火)~8月4日(日)
※「赤ってじつはどんな色?」展とは終了日が異なります。

展覧会概要

期間 2019/07/02(火) 〜 2019/08/12(月)
会場・開催場所 京都国立博物館
時間 9:30~17:00(金・土曜日は~21:00/入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日開館)
料金 一般:520円(410円)
大学生:260円(210円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※高校生以下・満18歳未満・満70歳以上の方は無料 ※障がい者の方とその介護者1名は無料(障害者手帳等をご提示ください) ※キャンパスメンバーズ(教職員含)学生証または教職員証の提示で無料
お問い合わせ TEL:075-525-2473075-525-2473
※テレホンサービス
ホームページ https://www.kyohaku.go.jp/

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