Exhibitions展覧会

京都市考古資料館は、大正4年（1915）10月に開館した西陣織物館を前身としており、2015年はこの建物が展示施設として開館してちょうど100年目の記念の年にあたります。

西陣織物館で展示されていた西陣織は、応仁・文明の乱後の京都で復興され、高級織物として各地へ普及したことが知られています。 この西陣織に代表されるように、戦国時代から安土・桃山時代の京都は、政治・経済・文化の中心地として日本各地へ様々な情報を発信しました。また、日本各地の都市は、京都から様々な品物や情報を受入れ、地方文化が花開くこととなりました。現在も「小京都」としての佇まいを伝えている都市も多数あります。

今回の展示では、戦国時代から安土・桃山時代における京都文化の地方への発信、日本各地からみた京都へのあこがれをテーマに、京都市内の遺跡の調査成果とともに、京都文化の有り様を代表する出土遺物を展示します。
また、日本各地の守護大名や寺院の遺跡・遺物を紹介することで、京都と地方との文化交流について解説します。
ぜひご注目ください。