Exhibitions展覧会

高麗の青磁・朝鮮の白磁―鄭詔文が愛した陶磁の美―

2014/04/05(土) 〜 2014/06/29(日)

高麗美術館 

高麗美術館の所蔵品から、特に人気の高い高麗時代の青磁、朝鮮時代の白磁といったやきみの約80点を中心に紹介する展覧会です。やきものの他、仏教彫刻や絵画、近郊、木工品などもあわせて展示されます。宮廷で愛された美術文化を、その歴史背景をたどりながらお楽しみください。

高麗美術館の所蔵品のなかでも人気の高い、高麗時代の青磁、朝鮮時代の白磁を中心とした優品約80点を展示します。

10世紀半ば頃に現在の韓国中西部・南部を中心に窯が築かれ、そこに中国の高い製陶技術を導入したやきもの生産がはじまります。そこで中心として作られたのが、深い緑青色の青磁でした。高麗青磁は12世紀から13世紀にかけて著しい発展を遂げ、当時の中国からも「天下第一」と賞賛されたるほどの逸品が多数誕生しました。

一方の白磁は、14世紀末に高麗が滅びた後に成立した朝鮮王朝で急速に発展しました。儒教を国家理念とした朝鮮王朝では、シンプルで機能的なものを求める傾向が強まったため、宮廷や文人たちからは研ぎ澄まされた精神性を示すものとして白磁が好まれたのです。宮廷専用の「御器」にもなった朝鮮白磁は、京畿道広州にあった官窯を中心に、全国的な展開をもたらしました。

今回の展覧会では、高麗美術館の創設者である鄭詔文(てい・しょうぶん)氏のコレクションより、彼が特に愛した朝鮮陶磁を厳選して展示。青磁・白磁の歴史的背景とともに、高麗美術の美の変遷をたどります。
 

【併設展示】蘇る韓国文化財~ナウフェの作品展

会期中には併設展示として、韓国の無形文化財や各工芸界の名匠たち、現代アート作家などで構成される美術グループ「ナウフェ」による、日本では初となる作品展を開催します。
彼らがテーマとするのは、国内外の博物館や美術館が所蔵している韓国文化財。特に歴史的価値の高いやきものや仏教彫刻、金工品、仏画下絵などを、直接所蔵場所へ取材を行い、復原しています。今回は復原品や現代アート作品を含めた約10点の作品を展示。高麗美術館所蔵品とのコラボレーションをお楽しみください。

展覧会概要

期間 2014/04/05(土) 〜 2014/06/29(日)
会場・開催場所 高麗美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日、5月7日(水)
※ただし、5月5日(月・祝)、6日(火・祝)は開館
料金 一般:500円
大・高校生:400円
中学生以下無料
注意事項等 ※20名以上の団体・65歳以上の方は2割引となります。 ※障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料となります。
お問い合わせ TEL:075-491-1192075-491-1192
FAX:075-495-3795
ホームページ http://www.koryomuseum.or.jp/

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