Exhibitions展覧会

特別展「豊臣の肖像」

2018/10/19(金) 〜 2019/05/06(月)

高台寺掌美術館 

高台寺には、秀吉像、高台院像以外に豊臣の人々の肖像が残されています。また、関連寺院にも秀吉夫妻と関わりの深かった人々の肖像が遺されています。写真の無かった時代、肖像は亡き人の容貌、そしてその人の人生を後世へ伝える大切な品でした。今回は豊臣の人々の肖像を、当時の道具類と共にご紹介します。

秀吉とねね(北政所)夫婦の親族や家臣団を含めて成立した豊臣集団。16世紀後半、戦いが続いた日本国内を統一した豊臣秀吉は、その集団の創始者です。政治的権力や財力を手に入れた秀吉は、死後にも軍神として崇められることを願い、死後に朝廷より秀吉に対して「豊国大明神」という神号が与えられ、各地に祀られることになりました。

しかし、秀吉の統一の永続への願い空しく、彼が亡くなった後の家臣団は分裂し、再び戦いが始まりました。秀吉の息子・秀頼が大坂の陣で徳川家康に敗れ、秀吉が建てた大坂城も失われました。それらを救うことができなかった「豊国大明神」の威信が失われ、豊臣集団は解体してゆきます。

しかし、徳川家康が江戸幕府を開いた後にも、豊臣から離れなかった人々はありました。秀吉亡き後、出家して高台院となったねねの存在は親族らの精神的中心となり、公家や武家の人々との交流も続きました。

ねねの菩提寺である高台寺には秀吉像、高台院像以外に豊臣の人々の肖像が残されています。そして関連寺院にも秀吉夫妻と関わりの深かった人々の肖像が伝わります。それぞれの肖像は、写真が無かった時代に、亡き人の容貌を思い出し、その人を供養する際に用いられました。そしてそれらの肖像は描かれた人々の人生や地位を語り継ぐために役立ちました。
この展覧会では、豊臣の人々の肖像と共に当時の道具や工芸品(高台寺蒔絵など)や資料も紹介します。それらの品々は、人間の限りある人生の栄華や儚さを皆様に語りかけることでしょう。

展覧会概要

期間 2018/10/19(金) 〜 2019/05/06(月)
会場・開催場所 高台寺掌美術館
時間 【通常時】9:30~18:00
【高台寺・圓徳院の夜間特別拝観期間中】9:30~22:00
※入館受付は閉館15分前まで
休館日 会期中無休
※ただし、やむを得ず展示替などで休館となる場合があります。
 詳細は施設までお問合せください。
料金 高台寺掌美術館のみ:大人300円
2ヵ所共通拝観券(高台寺・高台寺掌美術館):大人600円・中高生250円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院):大人900円
お問い合わせ TEL:075-561-1414075-561-1414
FAX:075-561-1624
ホームページ http://www.kodaiji.com/museum/

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