Exhibitions展覧会

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ

2011/02/25(金) 〜 2011/03/27(日)

美術館「えき」KYOTO 

19世紀のイギリスで、古典偏重主義的な美術アカデミーに異を唱えたロセッティ、ダンテ、ミレイらが結成した「ラファエル前派同盟」。彼らは初期ルネサンスやフランドル絵画の自由な表現力に新たな芸術の姿を求め、その活動はイギリスを代表するデザイナー、ウィリアム・モリスらのアーツ・アンド・クラフツ運動へと発展していきます。この展覧会では、イギリス各地の美術館やコレクションから、ラファエル前派からモリスへの潮流を辿ります。

19世紀半ば、産業革命によって急激な近代化を遂げたイギリス。
しかし物質的な充足の一方で、都市や労働の変化が起こり、人々は精神的な豊かさが失われていることへの不安を抱きはじめました。

こうした社会の急速な変化に対し警鐘を鳴らしたのが、思想家ジョン・ラスキンです。
ラスキンの唱える理念に共感したウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828-1882)、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)らを中心とする青年画家たちは、1848年に「ラファエル前派同盟」を結成しました。

当時の美術アカデミーはルネサンスの巨匠・ラファエロを理想像としていました。しかし古典主義に偏り、アカデミーの芸術は枠にはまってしまっている側面があったのです。「ラファエル前派同盟」はそんなアカデミックな芸術のあり方に異を唱え、ラファエロより以前の、中世の芸術作品や初期イタリア・ルネサンスやフランドル絵画の持つ自由な表現力に、新たな未来を切り開く力を求めました。

その後「ラファエル前派同盟」の周辺には、ロセッティに感銘を受けた19世紀を代表するデザイナー、ウィリアム・モリス(1834-1896)、エドワード・コリー・バーン=ジョーンズ(1833-1898)ら、装飾美術や工芸に携わることになる多才な人物が集うようになりました。これは後の、イギリスにおけるデザイン運動である「アーツ・アンド・クラフツ運動」へとつながっていきます。

この展覧会では、ウィリアム・モリス・ギャラリーほか、イギリス各地の美術館、コレクターの所蔵品約100点を展示し、ラファエル前派からウィリアム・モリスへの潮流を辿ります。

展覧会概要

期間 2011/02/25(金) 〜 2011/03/27(日)
会場・開催場所 美術館「えき」KYOTO
時間 10:00~20:00(最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
料金 一般:900円(700円)
高・大学生:700円(500円)
小・中学生:500円(300円)
注意事項等 ※以下の方は、()内の優待料金にてご覧いただけます。 ・アイカード・三越カード・JR西日本のグループ会社カード(一部除く)をお持ちの方。 ・ICOCA、Suica、TOICAでチケットをご購入の方。 ・前売、および10名以上の団体。 【チケット取扱プレイガイド】 ローソンチケット(TEL:0570-00-0777)、ローソン各店舗(Lコード:54368)、セブンイレブン、am/pm、ファミリーマート、イープラス他各プレイガイド
お問い合わせ TEL:075-352-1111 075-352-1111
(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
ホームページ http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html

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