Exhibitions展覧会

浮世絵 にゃんとも猫だらけ展 -歌川国芳を中心に-

2010/06/16(水) 〜 2010/07/11(日)

美術館「えき」KYOTO 

昔から人の生活と共にあり、親しまれてきた猫。江戸時代の浮世絵にはしばしば赤い首輪をした猫の姿が描かれたり、擬人化されて人気役者に扮したり、物語の化け猫など魔物として登場したりします。特に浮世絵師・歌川国芳は自身も相当な猫好きで、猫を題材にした絵を最もよく描きました。展覧会では国芳を中心に猫を扱った浮世絵約120点を展示。人々と猫の愉快な暮らしぶり、内に秘めたミステリアスさにも触れてみて下さい。

歌川国芳『鼠よけの猫』
動物の中でも最も人と寝食を同じくする猫。
人に馴れ易いこともあり、ペットとして愛玩されるのはもちろん、かつては国の盗人にも例えられる鼠退治のために飼われ、一家に一匹の必需品のように親しまれてきました。

しかも、
「黒より黒き毛に雪より白きぶち猫、燃え立つ緋縮緬の首玉かけしを美しき娘抱きたるは、牡丹に蝶のとまりたるがごとし」(「黒より黒い毛、雪よりも白いぶち猫、美しい娘が抱いた鮮やかな赤い色の縮緬の首輪をかけた猫などは、牡丹に蝶がとまっているようだ。」/『猫の草紙』初編より)
といわれ、
「されば猫好きは多く、嫌いはすくなきものぞかし」(「であるので、猫好きは多く、嫌いな者は少ない。」)
とまで評されるなど、昔から日本の人々の猫好きはかなりのものであったようです。
江戸時代に描かれた浮世絵の美人画には、赤い縮緬で作った首玉(首輪)と鈴を与えられ、可愛がられている猫の姿が多く見ることができます。

しかし、浮世絵に登場する猫はそうした可愛がられるだけの猫ではありません。
猫は人の生活に近かったため、度々擬人化されたり、時には人気役者の似顔で人間らしく振舞ったり、年を経て不思議な力を得た魔物や化け猫としても登場したりしていました。
こうした猫たちを最も描いていたのが、自身も愛猫家として知られる浮世絵師・歌川国芳でした。国芳は自宅に常に数匹~十数匹もの猫を飼い、時には懐に猫を抱えたまま絵を描いたりもしていたといいます。

展覧会では、その歌川国芳を中心に、身近な隣人である猫を扱った浮世絵版画、約120点を一堂に展示いたします。
浮世絵好きにも、猫好きにも楽しめる内容の展覧会です。江戸の人々と猫との楽しく愉快な暮らしぶりと、その内にある猫のミステリアスな本性にも触れてみてください。

※会期中、一部展示替される作品がございます。

展覧会概要

期間 2010/06/16(水) 〜 2010/07/11(日)
会場・開催場所 美術館「えき」KYOTO
時間 10:00~20:00
休館日 会期中無休
料金 一般:700円(500円)
高・大学生:500円(300円)
小・中学生:300円(200円)
注意事項等 ※以下の方は、()内の優待料金にてご覧いただけます。 ・アイカード・三越カード・JR西日本のグループ会社カード(一部除く)をお持ちの方。 ・ICOCA、Suica、TOICAでチケットをご購入の方。 ・前売、および10名以上の団体。 【チケット取扱プレイガイド】 ローソンチケット(0570-00-0777)、ローソン各店舗(Lコード:53805)、セブンイレブン、am/pm、イープラス、京都新聞文化センター他各プレイガイド
お問い合わせ TEL:075-352-1111 075-352-1111
(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
ホームページ http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html

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