Exhibitions展覧会
美術館「えき」KYOTO 開館20周年記念 京の至宝 黒田辰秋展
京都出身の木漆工芸家、黒田辰秋(くろだ・たつあき)。その独創的で造形力に富んだ作品は小品から大作まで幅広く、国内外で高く評価されています。この展覧会では初期から晩年までの作品約90点を展観し、その歩みを紹介します。故郷である京都では初となる大回顧展、この機会にぜひご堪能ください。
日本を代表する木漆工芸家、黒田辰秋(くろだ・たつあき)の京都における初回顧展です。
1904年に京都・祇園に生まれた彼は、1970年には木工芸における初の重要無形文化財保持者(人間国宝)となりました。
その仕事は、漆や螺鈿で仕上げた茶器などの小品から、椅子や飾棚など力強い大作まで幅広く、きわめて独創的で、造形力に富んだ傑作を数多く残しています。国内はもとより海外でもその評価は高く、ドイツで個展が開催されるなど、世界で注目を集めてきました。
黒田の故郷である京都には、今も随所に黒田の木工作品が息づいています。
黒田が若かりし頃に制作を手掛けた、京都大学北門前のカフェ「進々堂」店内のテーブルセットは現在も学生たちに愛されています。また祇園の菓子舗「鍵善良房」店内の重厚感のある大飾棚や、「河井寬次郎記念館」の表看板の彫りなども黒田の手によるものです。 白洲正子や志賀直哉ら著名人に愛好され、1960年代には映画監督・黒澤明や宮内庁からの依頼を受けて家具を制作するなど大任を果たしました。黒田辰秋の仕事の源泉には、「京都」を舞台に深められた数々の出会いと交流がありました。
美術館「えき」KYOTO開館20周年を記念して開催するこの展覧会では、20代で影響を受けた河井寬次郎や柳宗悦との出会い、京都の注文主との交流を辿りながら、晩年に至るまでの黒田辰秋の歩みを約90点の作品とともに紹介します。
「おまえは、何になりたい。」そう問いかけながら、素材本来の美しさを生かすため、木を削り、彫り、漆を塗り、貝を貼る。素材と対話し、自然のありのままの稜線や文様に、いかにして近づくことができるかを終生探究し続けた黒田辰秋の至高の作品群を、ご堪能ください。
展覧会概要
期間 | 2017/09/02(土) 〜 2017/10/09(月) |
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会場・開催場所 |
美術館「えき」KYOTO
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時間 | 10:00~20:00(入館は19:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:900円 高・大学生:700円 小・中学生:500円 |
注意事項等 | ※高校生以上の学生の方は学生証をご提示ください(学生証がない場合は一般料金となります) ※9月11日(月)は開館20周年記念日のため無料にて入館いただけます。 |
お問い合わせ |
TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表 |
ホームページ | http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/ |
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