Exhibitions展覧会

没後50年 河井寬次郎展 ~過去が咲いてゐる今 未来の蕾で一杯な今~

2016/09/15(木) 〜 2016/10/23(日)

美術館「えき」KYOTO 

近代日本を代表する陶芸家のひとり、河井寬次郎。民藝運動の提唱者・柳宋悦らと共に民藝の中心を担い、色鮮やかな釉薬を用いた重厚で変化に富む独自の作風を展開しました。その芸術性は没後50年を経ても高い評価を受けています。今回は旧宅・河井寬次郎記念館の所蔵品を中心に約150点をご紹介します。

近代日本を代表する陶芸家のひとり、河井寬次郎。明治23年(1890)に島根県安来市に生まれた彼は、松江中学校を卒業後、東京高等工業学校(現・東京工業大学)窯業科に入学。雑誌「白樺」が主催したバーナード・リーチの新作展を見て感銘を受け、後に交友を結びました。また同校では、後輩の濱田庄司と出会い、生涯の友人となりました。
卒業後は京都市立陶磁器試験場で技師として研鑽を積み、1920(大正9) 年、京都市五条坂の清水六兵衞の窯を譲り受け、「鐘溪窯」と名づけ住居を構えました。

翌年の初個展以来、高度な技術を駆使した中国や朝鮮古陶磁の手法に基づいた作品が好評を博しますが、次第に自らの作陶の在り方に疑問を抱くようになります。そして1924(大正13)年、濱田庄司を介して民藝の提唱者・柳宋悦と親交を結ぶと、それまでの作風を一変し、実用を重んじた力強い作品を生み出していきました。1926(大正15)年に「日本民藝美術館設立趣意書」の起草に参加し、柳や濱田と共に民藝運動を推進し多くの工芸家を牽引していきました。

1936(昭和11)年に「日本民藝館」が開館されると理事に就任。戦後は、色鮮やかな釉薬を用いた重厚で変化にとんだ独自の作風を確立する一方、実用にとらわれない、自らの内面から湧き出る自由で独創的な造形表現を展開しました。その卓抜した芸術性は、没後50年を迎える今なお国内外で高い評価を受けています。

今回の展覧会では、京都の旧宅であった河井寬次郎記念館所蔵作品を中心に、陶芸や木彫や書、調度品など約150点を紹介し、寬次郎の仕事の全貌とその深い精神世界を辿ります。この機会にぜひご高覧ください。

展覧会概要

期間 2016/09/15(木) 〜 2016/10/23(日)
会場・開催場所 美術館「えき」KYOTO
時間 10:00~20:00(入館は19:30まで)
休館日 会期中無休
料金 一般900円(700円)
高・大学生700円(500円)
小・中学生500円(300円)
注意事項等 ※高校生以上の学生の方は、学生証のご提示をお願いいたします(学生証がない場合、一般料金となります) ※()内は10名さま以上の団体料金です。 ※「障害者手帳」をご提示いただいたご本人とご同伴者1名は()内の料金にて入館いただけます。 ※エムアイカード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)をお持ちの方、交通系ICカードでご購入の方は()内の料金にて入館いただけます。 ※その他割引の詳細につきましては、美術館の窓口へお問い合わせください。 【入館券相互割引企画】 会期中、河井寬次郎記念館の入館券(半券可)を本展窓口にてご提示いただくと、当日入館料が200円割引となります。また、本展の入館券(半券可)を河井寬次郎記念館にご持参いただくと、当日入館料が100円割引となります。(割引は1枚につき1名様限りとなります。他の割引との併用はできません)
お問い合わせ TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表
ホームページ http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/

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