Exhibitions展覧会

琳派19 鈴木其一 江戸琳派の旗手

2017/01/03(火) 〜 2017/02/19(日)

細見美術館 

江戸後期に活躍した絵師・鈴木其一の、初の大回顧展。師匠・酒井抱一から学んだ江戸琳派の優美な画風を基盤にしつつも、現代のグラフィックデザインにも通じる斬新で独創的な作品を多く生み出した其一。その魅力と展開を画風の変遷を追いながらご紹介します。この機会にぜひご高覧ください。

【作品画像】
(1)「夏宵月に水鶏図」個人蔵【通期】
(2)「三十六歌仙・檜図屏風」(右隻)個人蔵【通期】
(3)「三十六歌仙・檜図屏風」(左隻)個人蔵【通期】
(4)「水辺家鴨図屏風」細見美術館【通期】


江戸後期に活躍した絵師・鈴木其一(すずき・きいつ/1796-1858)。彼は江戸琳派の優美な画風を基盤にしながら、斬新で独創的な作品を数多く生み出しました。その其一画の全容を捉える、初の大回顧展です。

江戸初期、京都で本阿弥光悦・俵屋宗達が創始した琳派は、尾形光琳により江戸時代の絵画のなかでも最も華麗な装飾様式として確立されました。そして光琳の約100年後に、江戸の地で琳派の再興を図ったのが、酒井抱一でした。
抱一は俵屋宗達・尾形光琳による京都の琳派様式を、江戸の地でさらに写実的で洗練された画風に磨き上げ、後にその新様式は「江戸琳派」と呼ばれています。

その江戸琳派の祖・酒井抱一の一番弟子が、鈴木其一です。彼は一門のなかでも圧倒的な存在感を示しており、抱一の没後その作風は次第に師匠のそれを超え、幕末期にかけて大きく変容を遂げました。30代後半から40代半ばにかけてはダイナミックな構成や明快な色彩を特徴とする新たな様式を築きました。さらに晩年にはより挑戦的で自由な作風を追求し、近代を先取りするような清新な作品も少なくありません。また、其一は表装部分までを絵として描き表す「描表装」など遊び心や趣向に富んだ作品を多く手がけ、クリエーターとしても広く活躍しました。

今回の展覧会では、其一が抱一の画風を習得していった門弟時代から、躍動感あふれる作風を次々と手がけた30代半ば以降、そして晩年まで、其一の画風の変遷を、総数約140件の作品を通して丁寧に追っていきます。江戸画壇を豊かに彩った其一画の魅力とその展開、さらに近代に至る江戸琳派の道程を、存分にご堪能下さい。

※この展覧会には前期・中期・後期日程がございます。
【前期】1月3日~22日/【中期】1月24日~2月5日/【後期)2月7日~19日

展覧会概要

期間 2017/01/03(火) 〜 2017/02/19(日)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
料金 一般:1,300円(1,200円)
学生:1,000円(900円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※会期中「リピーター割引」を実施します。本展の半券チケットを受付にて提示していただくと、次回入館料が200円引となります。(詳細は施設までお問い合わせ下さい)
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
FAX:075-752-5955
ホームページ http://www.emuseum.or.jp

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