Exhibitions展覧会

琳派四百年記念祭 琳派展17 「MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」

2015/09/19(土) 〜 2015/11/23(月)

細見美術館 

江戸時代を代表する陶芸家であり、琳派のなかでも「やきもの」で一際ユニークな存在となっている尾形乾山。その代表的作品をMIHO MUSEUMのコレクションから一堂に展示。琳派の意匠を取り入れた大胆で独創的な作風をお楽しみいただくとともに、京都の町衆文化や琳派の豊かな芸術性に触れてみて下さい。

【作品画像】
(1)色絵竜田川向付 十客のうち MIHO MUSEUM所蔵(撮影:越田撮全)
(2)銹絵百合形向付 MIHOMUSEUM所蔵(撮影:越田撮全)
(3)色絵桔梗文盃台 MIHOMUSEUM所蔵(撮影:越田撮全)


400年に及ぶ琳派の流れのなかでも、一際ユニークな存在であるのが、尾形乾山です。

乾山は琳派の代表的作家・尾形光琳の実弟であり、江戸時代を代表する陶芸家でした。
彼は京焼の伝統を重んじながらも、型に囚われず多彩な技法や表現を取り入れ広く作陶活動を展開しました。なかでも、兄・光琳の影響を受け琳派のデザイン性を取り入れた大胆な意匠や造形は、独創的な乾山様式として人気を博し、京都の町衆たちに琳派様式を大きく普及させました。

今回の展覧会では、MIHO MUSEUM(滋賀県)が所蔵する乾山コレクションのなかから、優品約70点を展示。
重なる楓の葉と流れる水を大胆に造形した「色絵竜田川図向付」や、刀の鍔のように盃台の周りに透かし彫りの花をあしらった「色絵桔梗文盃台」、光琳が白牡丹を描き乾山が漢詩で讃を添えた兄弟の合作「錆絵牡丹図各皿」、のほか、中国陶磁の影響を受けた“唐物写”と呼ばれる一群や独特の雅趣に満ちた茶碗など、乾山の代表的な作品が一堂に並びます。

自由で文人的ともいえる作風で、陶芸の世界における琳派の豊かな芸術性を示した乾山は、18世紀に大きな飛躍を遂げた、京都の町衆文化の象徴とも位置づけられます。
琳派400年の記念すべき年、この機会にぜひご注目ください。

展覧会概要

期間 2015/09/19(土) 〜 2015/11/23(月)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
※9月21日~23日は開館、24日休館
料金 一般:1,100円(1,000円)
学生:800円(700円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
FAX:075-752-5955
ホームページ http://www.emuseum.or.jp

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