Exhibitions展覧会

陶磁器に出会うⅤ 開窯300年マイセン 西洋磁器の誕生

2011/04/23(土) 〜 2011/07/03(日)

細見美術館 

中国磁器や日本の伊万里のような白磁に憧れを抱いてきたヨーロッパ。そこで磁器を初めて製造したのが、ドイツのマイセン窯です。その開窯300年を記念し、マイセンの歴史の中でも最も栄光ある時代とされる、初期半世紀の作品をご紹介します。ドイツ・ロココの代表的な芸術といわれる初期マイセンの真髄と、18世紀ヨーロッパ文化の特色を感じてみてください。

色絵置物コンメディア・デッラルテ 「ぺドロリーノ」(1744年頃)
マイセンとはヨーロッパで磁器を初めて作った窯です。

純白の硬質な磁器(白磁)を作る技術がなかった17世紀のヨーロッパでは、中国の磁器や日本の伊万里焼は人々の憧れとなっていました。
西洋各国は何とかそれを自国で生産しようと、競って製造開発に乗り出します。

そして1710年。
ドイツ・ザクセン公国のアウグスト強王が開かせたマイセン王立磁器製作所(マイセン窯)が、ヨーロッパ初となる東洋の磁器とほぼ同質の「硬質磁器」の製造に成功しました。




色絵金彩人物文鉢(1723-24年)


色絵金彩貼花「スノーボール」ポプリポット(1745~60年)
今では世界を代表する磁器ブランドとなったマイセン窯。
その開窯300年を記念したこの展覧会では、マイセン窯の歴史のなかでも最も栄光ある時代とされる、最初の半世紀の作品を紹介いたします。

その後のマイセン窯のみならず、各地に開かれたヨーロッパ諸窯のほとんどの様式や技法、文様は、マイセン窯の初期の半世紀に創出されたといっても過言ではありません。
天才的な二人の創始者、J.G.ヘロルトの絵付けとケンドラーの造形によって、宮廷のためにのみ製作する王立の美術工房から、企業としての磁器工場へと発展してきたマイセン。
この時期の作品は工芸品の域を超え、ドイツ・ロココを代表する芸術品といわれています。

華やかなだけでは終わらない、マイセン磁器の真髄を表した作品の数々とともに、それらを創り出した18世紀のヨーロッパ文化の特色を感じていただければ幸いです。

展覧会概要

期間 2011/04/23(土) 〜 2011/07/03(日)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※ただし、5月2日(月)は開館
料金 一般:1000円(団体 800円)
学生:800円(600円)
注意事項等 ※団体は20名以上
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
FAX:075-752-5955
ホームページ http://www.emuseum.or.jp/index.html

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