Exhibitions展覧会

アピチャッポン・ウィーラセタクン個展 -PHOTOPHOBIA-

2014/06/14(土) 〜 2014/07/27(日)

京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア) 

タイ出身の映画監督、アピチャッポン・ウィーラセタクン氏による日本では最大規模の個展。1999年から2014年までの映像作品を中心に、日本未発表の新作や写真などの平面作品を含めて約40点を展示します。記憶や無意識を主題にした、叙情的とも瞑想的とも言える不思議な夢のような世界が展開します。

【作品画像】(1)、(2)Power Boy, print on paper, 1,500mm x 2,250mm, 2011  (3)Flesh and Skeletons from Firework, 2014 (参考作品)

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA開館5周年を記念して開催される、タイ出身の映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクン氏による個展です。

今回の展覧会は、2013年10月にノルウェーの首都オスロで開催された同名の展覧会をベースに新作を追加し、ギャラリーの展示空間にあわせて再編したものとなっています。展示作品は、1999年制作の「Windows」から、2014年制作の「Fireworks」までの映像作品を中心に、写真などの平面作品、日本未発表の新作を含めた約40点。アピチャッポン氏にとって日本国内では最大規模の個展となります。

アピチャッポン氏の作品の多くは、タイ東北部のイーサーン地方で作られたもので、地域に伝わる迷信や個人的な記憶、夢、無意識、森の記憶などを主題としています。アピチャッポン氏は、「森の中にある光と記憶に強く惹かれる」、同時に「全てを記憶したいという欲望と、全てを記憶してしまうことに対する恐怖がある」と言います。展覧会のタイトルとなっている「PHOTOPHOBIA」は、羞明(しゅうめい/強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じること)を意味しますが、これはアピチャッポン氏の「光」に対する「憧憬」と、それに伴う「恐怖」や「痛み」を表しているとも解釈できます。

アピチャッポン氏の作品には、初期から一貫して説明的なものは少なく、叙情的で瞑想的ともいえる映像表現が特徴で、不思議な夢のように展開し、論理的な理解を求めません。その一方で、直接的に明示されることはないものの、タイの現代社会とも密接な関係にあり、若者、移民、経済格差、政治などの社会問題を、緻密に計算された映像表現の中に見ることができます。そうした両義性が、彼の作品に重層的な構造を与え多くの人々を魅了しています。
多様なメディアを用いて表現される、アピチャッポン氏の作品世界をこの機会にご高覧ください。

※一部作品は7月13日(日)までの期間限定展示となります。あらかじめご了承ください。

展覧会概要

期間 2014/06/14(土) 〜 2014/07/27(日)
会場・開催場所 京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア)
時間 11:00~19:00(入場は18:30まで)
※開催前日である6月13日(金)はオープニングレセプションのため16:00~20:00に開館
休館日 会期中無休
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-253-1509075-253-1509
FAX:075-253-1510
E-Mail gallery@kcua.ac.jp
ホームページ http://gallery.kcua.ac.jp

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